ピクテ・ゴールド・・・そもそも金に投資する意味があるのかを考えよう

ピクテ・ゴールドは、為替ヘッジ付きの、金(ゴールド)に投資できるアクティブファンドです。ベンチマークや参考指数がないため、アクティブファンドに分類しています。

2016年7月29日に運用方針が変更され、投資対象ファンドの変更されると同時に、ファンド名称が「ピクテ・ゴールド・インカム・ファンド(毎月分配型)」から変更されました。

ピクテ・ゴールド


ゴールド現物に投資するスイス籍の外国投資信託、「ピクテ(CH)プレシャス・メタル・ファンド‐フィジカル・ゴールド クラス I dy USD 受益証券 」(信託報酬0.34%)に、ファンドオブファンズ形式で投資しており、本ファンドの運用管理費用0.49%(税抜)と合わせ、トータルの信託報酬が0.83%(税抜)の、為替ヘッジ付きのゴールドファンドです。

(2016年11月7日)



 


ピクテ・ゴールドの基本的情報

購入単位楽天証券SBI証券ではわずか100円より積立購入が可能です。
信託報酬年率0.83%(税抜)(=運用管理費用0.49%+投資対象ETFの信託報酬0.34%)
信託財産留保額:なし
決算:年1回(7月15日)
資産配分比率: 以下ファンドに投資(2016年9月30日時点)

ピクテ・ゴールドの資産組入比率                 
投資対象ファンド 信託報酬  投資比率
ピクテ(CH)プレシャス・メタル・ファンド‐フィジカル・ゴールド クラス I dy USD 受益証券  0.34% 98.1%
ショートタームMMF JPY  0.30% 0.0%


償還日:無期限
運用:ピクテ投信投資顧問
為替ヘッジ:あり



ピクテ・ゴールド、管理人の感想と評価

ゴールド「現物」に投資する為替ヘッジ付きファンド

ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)同様に、ゴールドの現物に投資する(為替ヘッジありの)ファンドです。

ただし本ファンドはゴールド現物に投資すると書いてあるだけでベンチマークが無く、インデックスファンドかアクティブファンドかも明記されていません。

ベンチマークのよく分からないアクティブファンドである本ファンドよりも、きちんとベンチマークがLBMA午後金価格(円ヘッジベース)と定めているステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)の方が、運用成績を後々ベンチマークと比較することができるので、よさそうです。


本質的にゼロサムゲームのゴールドへの投資など、必要なのか?

本ファンドの信託報酬は、年0.83%(税抜)と高めです。さらにこの信託報酬以外に、米ドル円の為替ヘッジコストがかかります。為替ヘッジコストは、米ドルと円との金利差以外にも、その時の需給度合いや市場関係者の思惑によりコストが増えることもあります。

為替ヘッジ分、為替リスクはある程度軽減され、リスクは少なくなりますが、リターンは為替ヘッジなしよりは為替ヘッジコスト分だけ下がることには注意が必要です。

初心者投資家はこの点に関しては上記のようにサラッと覚えておけば良いでしょうが、もうちょっと突っ込んで詳しく知りたい人は、インデックス投資ブロガーさんが詳細を解説してくれているので、参考にしてみて下さい。

参考ブログ為替ヘッジにかかる為替ヘッジコスト・金利差だけでは決まらないコストの仕組み


また、ゴールドへの投資が本当に必要かという問題があります。「ゴールドは安全資産で価値はゼロにならない」、「ゴールドは無国籍通貨に相当するのでデフォルトもなく安全」などと宣伝されます。(中には「燃えないから安心」と説明するアホもいます)

しかし実際には米ドル建てなので、やはり当然為替リスクがあります。ゴールド自体も意外と値動きが大きい時もあるので、ご自身のリスク許容度と合致する投資対象なのかも考えておきましょう。

下記、ピクテゴールドと、安全資産と言われる国内債券に投資するSMT国内債券インデックスファンド(信託報酬0.37%)、ヘッジ付きで外国債券に投資するSMTグローバル債券インデックス為替ヘッジあり(信託報酬0.50%)の過去3年のリターン比較です。

金はお守りで安心安全なイメージとは裏腹に、為替ヘッジを付けて為替変動をほぼ排除したとしても、金融の世界における「安全資産」と言われている債券クラスに比べると、かなりの値幅がある事が分かります。

ピクテゴールドと、先進国債券、国内債券ファンドとのリターン比較
(国内債券に投資するよりも、過去3年のリターンが低いとは驚きです・・・)


そもそも、それを保有する事で長期的に価値が上がる性質の株式や債券と異なり、ゴールドは保有しても配当も金利もないゼロサムゲームの資産です。むしろ信託報酬や為替ヘッジコストを考えるとマイナスサムの資産と言えます。

それなのに、根拠のよく分からない安全神話を持ち出してきてゴールドに投資するのは、意味があるとは思えません。もしもゴールドに投資するとしたら、株式とゴールドは確かに逆相関の関係もあるので、仮にゴールドファンドの信託報酬が0.3%以下とかかなりの低廉化が実現した時においてのみ、分散投資の一環として若干程度保有するくらいなら良いかもしれません。

下記は価格変動を分かりやすくするため、為替ヘッジをかけていない金ファンド、i-mizuho ゴールドインデックスと、i-mizuho 国内株式インデックスi-mizuho 先進国株式インデックス(為替ヘッジなし)の基準価額を比較したものです。

常にとは限りませんが、確かに株が急落する局面ではゴールドの価格が上昇するので、一定の分散効果は認められます。どうしてもゴールドの存在が気になって仕方がないという人は、少しだけ投資するくらいでじゅうぶんでしょう。

ゴールドへの投資と株への投資の比較


ただし本サイトでは、金(ゴールド)を含むコモディティファンドには、資産形成には不要とのスタンスです。どうしてもゴールドに投資したいという方も、ご自分のアセットアロケーションのほんの一部にとどめておくのが無難です。



ピクテ・ゴールドの購入先

ピクテ・ゴールドをノーロードで購入できる証券会社・銀行は、下記の通りです。

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