エス・ビー・日本債券ファンド ・・・コストが下がったのだけが嬉しい

エス・ビー・日本債券ファンド (愛称:ベガ)は、FTSE日本国債インデックス参考指数とし、これを中長期的に上回る運用成果をあげることを目標とする日本債券アクティブファンドです。

国内の社債にも積極的に投資し、個別銘柄の割安・割高分析を行い、インカムゲインだけでなくキャピタルゲイン(売買益)の獲得もめざす」戦略をとっていますが、肝心のリターンは設定来で参考指数に大きく劣っている残念なファンドになっています。

日本債券ファンドとして以前は信託報酬0.82%(税抜)とかなりの高コストでしたが、2016年6月1日より、「新発10年利回りの水準に応じて信託報酬が変動する」という、以下の信託報酬段階料率が導入されました。

新発10年利回りが年0.5%未満の現在は、信託報酬が年0.37%(税抜)と大幅に引き下げられています。

エス・ビー・日本債券ファンド (愛称:ベガ) 信託報酬段階料率



(2018年6月5日更新)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


エス・ビー・日本債券ファンド (ベガ)の基本的情報

コストも含めた基本情報

購入単位:証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券では100円より購入可能。
信託報酬年率0.37%(税抜)。信託報酬段階料率制により新発10年利回りの水準に応じて信託報酬が段階的に変動。
信託財産留保額:なし
決算:年2回(3月7日、9月7日)。毎回40円の分配金を出しています。
償還日:無期限
運用:大和住銀投信投資顧問
為替ヘッジ:なし(投資対象に為替リスクはありません)


このファンドのポートフォリオなど

日本の国債や事業債(社債)計70銘柄に投資しています。(2018年4月末時点)

債券種別構成比率は以下の通りです。信用リスクの高い分、国債より利回りも高い社債(事業債)を約68%組み入れています。
    
債券種別 組入比率
国債  25.8%
事業債等  67.6%
短期金融商品  6.6%


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

エス・ビー・日本債券ファンド (愛称:ベガ) 組入上位10銘柄構成比率


デュレーションは9.23年、直接利回りは0.61%、最終利回りは0.41%です。


マザーファンドを介するファミリーファンド方式ではなく、本ファンドが日本の公社債に直接投資しています。

エス・ビー・日本債券ファンド (愛称:ベガ) ファンドの仕組み



エス・ビー・日本債券ファンド (ベガ)、管理人の感想と評価

設定来のリターンが参考指数に大負けしているダメファンド

本ファンドは、「個別銘柄の割安・割高分析を行い、インカムゲインだけでなくキャピタルゲイン(売買益)の獲得もめざす」と立派な運用方針を唄っています。

ただ、アクティブファンドとして最も重要なリターンは、参考指数であるFTSE日本国債インデックスより設定来リターンが大きく劣っている点で、全く投資対象にはなりませんね

下記は、月報記載の本ファンドの基準価額と参考指数の推移比較を示します。右肩上がりの水色の参考指数に対し、いまだにリターンは大きく劣後しています。


エス・ビー・日本債券ファンド (愛称:ベガ)の設定来のリターンと参考指数の推移比較


しかも、ファンドのリターンは分配金を出すことにより引かれる税金を考慮していませんので、実際はこれよりもリターンは下がります。

アクティブファンドの存在価値はベンチマークより成績が良いかどうかの1点だけです。ベンチマークや参考指数にリターンが負けるアクティブファンドなど何の価値もありません。

2016年6月より上述の「信託報酬段階料率」が導入され、今は信託報酬が0.37%となっていますが、その程度ではリターン向上は焼け石に水状態です。

2008年の下落は、信用度が急落したパシフィックホールディングス債の、全額損切りによるものです。2009年もリーマンショックでデフォルト懸念から大幅に価値の下がった社債の損切りによる損失で、基準価額は2009年のリーマンショック時に1年に17%も下落しています。

全体の約68%を社債に投資しているため、コツコツと利息収入を得てもドカンと下落するリスクを抱えています。

社債に投資するファンドは、平時はベンチマークや参考指数である国債指数にリターンが勝つことが多いのですが、金融危機があると信用不安により、それまでの優位がひっくり返ってしまうほどリターンが悪くなることが多いです。

本来、日本債券ファンドへの投資は株式ファンドとの相関関係が低いことを利用し、資産全体の安定のための行うものです。金融危機時に、株式と同じように日本債券ファンドも大幅に下落するようでは、分散の意味がありません。

アセットアロケーションの中に安全資産として日本債券部分を組み入れる場合は、エス・ビー・日本債券ファンド (愛称:ベガ)のようなリターンがへぼくて安全でもないようなアクティブファンドではなくて、以下のような(社債投資比率も低く)圧倒的低コストでより幅広い銘柄に投資できる、

eMAXIS Slim 国内債券インデックス(信託報酬0.139%)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド(信託報酬0.139%)


を選択するべきでしょう。



エス・ビー・日本債券ファンド (ベガ)の購入先

エス・ビー・日本債券ファンド (愛称:ベガ)をノーロードで購入できる銀行・証券会社は下記の通りです。が、ここまで存在価値の無い投資信託を購入する必要性は、全くありません。さっさと繰上償還でもされると良いですね。

フィデリティ証券SBI証券楽天証券マネックス証券カブドットコム証券岡三オンライン証券立花証券ストックハウス 、大和証券、みずほ証券


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