SMTAMコモディティ・オープン・・・債券の信用リスクを取るのが問題

SMTAMコモディティ・オープンは、ブルームバーグ商品指数(旧ダウジョーンズUBSコモディティ・インデックス(円ベース))を参考指数とするコモディティファンドです。2013年12月3日より運用されています。

SMTAMコモディティ・オープン


実際の投資対象は、ブルームバーグ商品指数の騰落率に償還価格が概ね連動する米ドル建ての指数連動債券(社債)であり、コモディティへの直接投資でないことには注意が必要です。

そのため、コモディティの値動きとは無関係に、社債の発行体の信用リスクを取ることを理解する必要があります


(2019年3月15日更新)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


SMTAMコモディティ・オープンの基本的情報

このファンドの基本情報

項目 内容
購入単位 証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券では100円より購入可能。
信託報酬 年率0.85%(税抜)
信託財産留保額 なし
運用期間 無期限
決算 年2回(2月17日、8月17日)。設定来、一度も分配金を出さず効率的に運用されています。
運用会社 三井住友トラスト・アセットマネジメント
為替ヘッジ なし

「グローバル・コモディティ(米ドル建て)マザーファンド」にファミリーファンド方式で投資しています。

SMTAMコモディティ・オープン ファミリーファンド方式構造


このファンドのポートフォリオなど

ブルームバーグ商品指数の騰落率に償還価格が概ね連動することをめざす米ドル建て指数連動債券(社債)計9銘柄に投資(2019年2月28日時点)。

SMTAMコモディティ・オープン 保有ドル建て債券一覧



SMTAMコモディティ・オープンに関する管理人の感想と評価

コモディティ(エネルギー、貴金属、穀物など国際商品)の先物の値動きに概ね連動をめざすコモディティファンドとしては、ノーロードかつ信託報酬が1%未満と比較的低コストであることは評価できます。

ただ、最大の問題は、商品先物それ自体に投資しているのではなく、「指数の価格変動に連動する予定」と言っている米ドル建て社債(指数連動債(リンク債))に投資していることです。参考指数であるブルームバーグ商品指数は下記の構成となっています。

ブルームバーグ商品指数の商品先物構成比率


一見、いろいろな商品に幅広く分散されていて、これなら物価上昇時のインフレヘッジになると思ってしまいそうですが、指数連動債券(米ドル建て社債)に投資しているため、コモディティ価格とは無関係に、社債の発行体の信用リスクを取っています。

発行体の企業が倒産しそうな時や、金融危機で会社の経営が危なくなると、社債が取引されなくなり、値がつかなくなります。

月報にも「ファンドに組み入れる指数連動債の発行体は少数であるため、投資リスクが顕在化した場合には、多数の発行体に分散投資を行う投資信託と比較して、大きな影響を被る可能性があります。」と明記されています。

その場合、何日も、場合によっては何か月もファンド自体を購入出来なくなるばかりでなく、売却さえもできなくなります。信用リスクが深刻な流動性リスクになり得る訳です。

社債発行体の信用リスクを取る代わりに、商品先物に投資した場合のコンタンゴによる指数からのかい離は避ける事ができますが、コモディティへの投資としては重大な欠陥のあるスキームではないかと考えます。

そもそも、コモディティ自体は配当も利息も生まず、それ自身の成長もないゼロサムの資産クラスです。さらにコモディティファンドはコストも高いため、他資産クラスとの分散効果があっても、敢えて投資する意味があるのか、疑問に感じるところです。

十分にコモディティファンドの特性を理解すればするほど、長期投資には不向きの商品と言えるでしょう。

なお、2019年2月末時点で、純資産総額がたったの3.62億円しかありません。コモディティまでもを含めて分散投資などといったところで、繰り上げ償還などされたら長期投資どころではありませんね。

SMTAMコモディティ・オープンの純資産総額



SMTAMコモディティ・オープンの購入先

SMTAMコモディティ・オープンをノーロードで購入できる証券会社、銀行は下記の通りです。

SBI証券楽天証券松井証券

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