SMTAMコモディティ・オープンの評価・解説

SMTAMコモディティ・オープンは、ブルームバーグ・コモディティ・インデックス(旧ダウジョーンズUBSコモディティ・インデックス(円ベース))を参考指数とする信託報酬0.85%(税抜)のコモディティファンドです。2013年12月3日より、運用が開始されました。

コモディティファンドとしては信託報酬が低めですが、実際の投資対象はブルームバーグ・コモディティ・インデックスの騰落率に償還価格が概ね連動する予定の米ドル建て社債であり、コモディティそのものへの投資でないことには注意が必要です。

コモディティの値動きとは無関係に、社債の発行体の信用リスクを取ることを理解する必要があります

(2015年7月11日更新)



SMTAMコモディティ・オープンの特徴・評価

・購入単位:SBI証券では投信積立で最低500円より購入可能。
信託報酬年率0.85%(税抜)
信託財産留保額:なし
・決算: 年2回(2月17日、8月17日)
・資産配分比率: ブルームバーグ・コモディティ・インデックスの騰落率に償還価格が概ね連動することをめざす米ドル建て指数連動債(社債)に投資(2015年5月29日時点)

SMTAMコモディティ・オープン 保有ドル建て債券一覧


・償還日:無期限
・運用:三井住友トラスト・アセットマネジメント
・為替ヘッジ:なし

 


SMTAMコモディティ・オープン・管理人の感想

コモディティ(エネルギー、貴金属、穀物など国際商品)の先物の値動きに概ね連動をめざすコモディティファンドとしてノーロードかつ信託報酬1%未満と比較的低コストであることは評価できます。

参考指数であるブルームバーグ・コモディティ・インデックス(旧ダウジョーンズUBSコモディティ・インデックス)は下記の構成となっています。

ブルームバーグ・コモディティ・インデックスの商品先物構成比率


一見、いろいろな商品に幅広く分散されていて、これなら物価上昇時のインフレヘッジになると思ってしまいそうですが、気をつけるべき点があります。

最大の問題は、商品先物それ自体に投資しているのではなく、「指数の価格変動に連動する予定」と言っている米ドル建て社債(指数連動債(リンク債))に投資していることです。

そのため、コモディティ価格とは無関係に社債の発行体の信用リスクを取っています。発行体の企業が倒産しそうな時や、金融危機で会社の経営が危なくなると社債が取引されなくなり値がつかなくなります。

月報にも「ファンドに組み入れる指数連動債の発行体は少数であるため、投資リスクが顕在化した場合には、多数の発行体に分散投資託と比較して、大きな影響を被る可能性があります。 」と明記されています。

その場合、何日も、場合によっては何か月もファンド自体が購入も売却もできなくなります。信用リスクはもちろん、深刻な流動性リスクを抱える可能性があります。

社債発行体の信用リスクを取る代わりに、商品先物に投資した場合のコンタンゴによる指数からのかい離はさけることができますが、コモディティへの投資としては重大な欠陥のあるスキームです。

コモディティ自体は配当も利息も生まず、それ自身の成長もないゼロサムの資産クラスです。さらにコモディティファンドはコストも高いため、他資産クラスとの分散効果があっても、敢えて投資する意味があるのか、疑問に感じるところです。

十分にコモディティファンドの特性を理解すればするほど、長期投資には不向きの商品と言えるでしょう。



SMTAMコモディティ・オープン の購入先

SMTAMコモディティ・オープンをノーロードで購入できる銀行・証券会社は下記の通りです。

SBI証券楽天証券

証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
徹底的にコストにこだわるなら SBI証券 を選ぶと良いでしょう。



 


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