さわかみファンド・評価しにくい悩ましき存在

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さわかみファンド・評価しにくい悩ましき存在

(09年10月2日時点の情報です)

さわかみファンドは、投資信託をする方であれば、一度は名前を聞く事があると思いますし、日本株投信をする場合は、購入の是非について、検討に値するファンドでしょう。

実際投資家の評価は高く、多くの方が積み立て投信をされ、長期投資のスタンスで望んでおり、純資産も右肩上がりで順調に増えています。

しかし、管理人はさわかみファンドには投資していません。理念に共鳴して、08年~09年にかけては、さわかみファンドを積立にて保有していました。現在保有していないのは、

・日本株投信はカブドットコム証券で、信託報酬の安いTOPIX連動型ETFを保有
・日本株の保有比率が高くなり、リバランスで売却

等の理由で、ファンド自体は気に入ってましたが、結果として投資していない事になります。

さて、さわかみファンドを買おうか買うまいか考えていらっしゃる人向けに、アドバイスと言いますか、私なりの意見を書いてみたいと思いますので、参考程度にご覧になって下さいませ。

さわかみファンドの概要

・購入単位:1万円以上1円単位
・信託報酬:年率1.05%(税込み)
・信託財産留保額:1.5%(50万円未満はゼロ)
・分配金の取扱:
  年1回1月に決算を行い、分配金は税金等控除後に再投資。(過去は全て無分配再投資)
・資産配分比率

・償還日:無期限
・運用:さわかみ投信信株式会社
・為替ヘッジ:なし
・レーティング:★★★★(良い)
・運用成績(下記表を参照ください)

赤線は基準価額の推移(左側の数字は基準価額、単位は円)、青い部分は総資産の推移(右側の数字は総資産額、単位は百万円です)

さわかみファンドのメリット

このファンドはデメリットを指摘するより、はるかにメリットの方が多いと思います。内容としては、

①常に投資家の期待する運用成績を収めている

一般に、アクティブ運用されるファンドの半数以上が、インデックスファンドよりも運用成績が劣ると言う結果がでています。ところがこのさわかみファンドは、特にベンチマークを設定してはおりませんが、常に日経平均(あるいはTOPIX)を上回る投資成績を、長期にわたり収めている点で、非常に高い評価を与えられると思います。

一時期、サブプライムローン問題からリーマンショック後あたりまではインデックスファンドと成績が似たり寄ったりで、かなり叩かれていたイメージが有りますが、最近1年は、再び良好な成績であり、レーティングも★4つに回復しています。

②アクティブファンドにしては信託報酬が安い

税込みで1.05%の信託報酬と言うのは、アクティブファンドの中では最低水準の価格帯です。しかもノーロードで購入できます。期待した運用成績を常に収めながら、低コストも実現する姿勢は、長期投資家にとってはとてもありがたく、大いに評価してよい事だと思います。

なお、同じく長期投資の理念を貫くファンドに、ひふみ投信が有ります。こちらは、長期投資型アクティブファンドでは、信託報酬が最も安く、1.029%、10年以上保有で、0.629%となります。成績も現在はかなり良好なので、ひふみ投信を選ぶという選択肢もあります。

③ファンドマネージャーへの信頼感が抜群

アクティブファンドの場合、ファンドマネージャーの腕次第で成績が上下します。しかし、アクティブ運用の半数以上がインデックス運用に負けている事実は、投資のプロと言われるファンドマネージャーの腕も、実は大した事は無いんだ、と言う事実を我々に教えてくれています。

(実際にそんなカリスマ的な人がいたら、サラリーマンであるより自分で運用したほうがはるかに得なので、こういった人は会社を辞めてしまいます)

しかしその中にあって、唯一カリスマファンドマネージャーとも言いたくなるのが、さわかみ投信代表の澤上篤人氏です

(注:正確には、ファンドマネージャーは他にいます。澤上さんを含めて、ファンドの運用方針を決定しています)

管理人も、澤上氏の長期運用哲学に深く共鳴し、投資信託の世界にのめりこんでいった口です。セミナーや書籍などを通じて澤上氏の発言等を聞けば、「この人が睨みを効かせているファンドなら安心して任せられる!」と納得できるのが、さわかみファンドなのです。

④個人投資家とのリレーションシップが非常に強い

ファンドの理念に共鳴して積立投資している個人投資家は、他の投資信託と違って、すぐに他に乗り換えたりしないものです。しかしながら、リーマンショックの衝撃は凄く、さわかみファンドの基準価額も、顔が真っ青になるくらいの急降下でした。

こんな時に、投資家に向けて丁寧にメッセージをしたためて、「落ち着きましょう」と呼びかけられる投資信託は、他にほとんど有りません。

ファンドは、価格が上昇している時は何の不満も湧かないものです。

が、当時のように、下がった時に投資家に安心感を与えられるか、それが肝心です。さわかみファンドと共に、管理人は個人的に、セゾン投信からのメッセージに、大いに勇気づけられ、ホッとしたものです。

⑤無料の長期投資セミナーに出席して勉強できる

澤上社長は、呼ばれれば全国各地を訪問して、日本に根付いていない長期投資の啓もうに努力されています。

長期投資とは一体どんなものなのか? 「価格が下がったら追加で購入して、待っていればいい」と言う投資法を、「それって、株式投資で絶対やっちゃいけない『ナンピン』ですよね?」、と言うような疑問が頭をよぎる人は、一度セミナーに行かれると良いでしょう。

澤上社長、主催者が食事を用意していない時は、実は手弁当持参で全国各地を回ってるんです。そういう気概のある翁は、尊敬に値します。

ちなみに、各セミナー会場では、こんな感じで話をします。10年前から言ってる事は全く同じ。そう言う意味で、ブレが全くありません。

そう言えば、金融危機の時は、「100年に一度の買い時だ!」との事で、ひたすら買いまくって、とある日は手元の現金が数十万円しかなくなると言う、綱渡りの状態にもなったそうです。

さわかみファンドの問題点

では、さわかみファンドに問題点・死角はないのでしょうか? ちょっと考えてみたのが、次の点です。

①澤上氏あってのファンドである

上段で、澤上氏は唯一のカリスマファンドマネージャーとまで表現している通り、さわかみファンドは澤上氏の運用能力、運用哲学に大きく依存しています。

しかし、澤上氏は現在60歳ちょっと(確か)です。平均寿命からすると、今後20年くらいはファンドマネージャーをし続けることは物理的に可能ですが、そのお年になっても、目利きは健在なのでしょうか。急逝されるリスクと言うのも考える必要があります。

その場合、さわかみファンドが期待するリターンを確保し続ける事ができるかどうか、この点が最大のリスクだと思います。

ご子息の澤上龍さんが澤上投信の役員に名を連ねていますが、澤上龍氏、何をやりたいのかさっぱり分からないところも、懸念材料かも知れないですね。

②日本株はインデックス運用で十分と言う考え方

日本株投信の場合、コストが安くて、しかも結構運用成績の良いインデックスファンドを探すと、見つかるものです。

特に、信託報酬から選ぶと、最安値(0.26%)のニッセイ日経225インデックスファンドで十分。ここまで安いと、いかに優良なファンドであったとしても、毎年必ずかかる信託報酬があえて割高な、さわかみファンドに投資する理由が希薄になってしまいます。

③信託財産留保額が1.5%と非常に高額

指摘している人がほとんどいないのが不思議なくらいです。さわかみファンドを購入している人の多くは、20年30年と、長期にわたって運用されるはず。そうなると、解約時に3000万円や、5000万円と、大きく資産が増えている可能性が高いでしょう。

この時、1.5%もの解約手数料を取られるのは、あまりにも高コストです。3000万円なら45万円も、5000万円で75万円も取られるんです!

この点、コストの安いインデックスファンドであれば、信託財産留保額はゼロですから、この差は大きいと思います。

ただし、50万円未満の解約は無料です。老後に定期的に取り崩してお金を使いたい方はそんなに注意する必要は無いでしょう。(大金残して亡くなってしまったら、やはり1.5%取られてしまいますが)

ただし、50万円未満の解約は無料です。老後に定期的に取り崩してお金を使いたい方はそんなに注意する必要は無いでしょう。(大金残して亡くなってしまったら、やはり1.5%取られてしまいますが)

と言う事で、基本的にメリットはとても大きいものの、管理人的にはリバランスで手放したファンド、それがさわかみファンドでした。

しかし、数ある日本株アクティブファンドと比較すると、極めて優秀なのは紛れもない事実です。澤上氏と共に、夢を追い続けられる投資が1.05%のコストと言うのは、やはり高くは無いのでしょうね。

参考までに、管理人的には「ノーロードの直販型投信で、非常に運用成績が良好、かつさわかみファンドよりも4割も信託報酬が安くなる」、ひふみ投信の方がおススメではあります。

さわかみファンドのリンク先

さわかみファンドは、運用しているさわかみ投信より直接購入できます。販売会社に支払う手数料が無いのが、安さの秘訣でもあります。

さわかみ投信株式会社

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