世界物価連動国債ファンド (愛称:物価の優等生)の評価

世界物価連動国債ファンド (愛称:物価の優等生)は、日本を除く先進国11ヶ国の物価連動国債の値動きを示す、バークレイズ世界物価連動国債インデックス(除く日本)参考指標とする海外物価連動国債ファンドです。

アクティブファンドに分類していますが、参考指数と同一の国債の組入れを基本としており、実質は海外物価連動国債インデックスファンドと考えて問題ありません。

米国バンガード社が運用するケイマン籍の「グローバルインフレ連動国債ファンド」(信託報酬0.32%)にファンドオブファンズ形式で投資するため、信託報酬が二重にかかります。結果としてトータルの信託報酬は年1.22%(税抜)と高めのコストがかかっています。

外国債券ファンドとしてコストが高く、購入価値はありません。

(2015年10月15日更新)


 


世界物価連動国債ファンド (物価の優等生)の基本的情報

・購入単位:証券会社により異なりますがSBI証券では最低500円より購入可能。
信託報酬年1.22%(信託報酬0.90%+外国籍ファンド0.32%)(税抜)
信託財産留保額:0.2%
・決算日: 年4回(3,6,9,12月)決算。毎回30円の分配金を吐き出しています。
・資産配分比率(主要組入国)
  アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなど日本を除く先進国11ヵ国の物価連動国債116銘柄に投資(2015年9月30日時点)

国別組入比率は以下の通りです。

世界物価連動国債ファンド (愛称:物価の優等生)の投資対象11ヶ国の国別構成比率


組入上位8銘柄の構成比率は以下の通りです。

世界物価連動国債ファンド (愛称:物価の優等生) 組入上位8銘柄の構成比率

・償還日:無期限
・運用:T&Dアセットマネジメント
・為替ヘッジ:なし



世界物価連動国債ファンド (物価の優等生) 管理人の感想と評価

コストが高めで、魅力なし

日本を除く、先進国の物価連動国債に投資できる数少ない物価連動国債ファンドとして、評価できます。ただし、ファンドオブファンズ形式のためにトータルの信託報酬は年1.22%(税抜)もかかることには注意が必要です。

以下が、運用報告書記載の費用明細です。信託報酬0.90%以外に、「その他コスト」はほとんどかかっておらず、実質コストはトータルの信託報酬とほぼ同じ、(0.90%+0.32%)=約1.22%です。

世界物価連動国債ファンド (物価の優等生) 運用報告書記載の費用明細


ただ、3ヶ月に1回の決算で分配金を1万口あたり30円吐き出すので、毎月分配型に近いファンドになります。分配金の分、基準価額も下がるため、複利効果が出にくく、税金分無駄になって非効率です。

物価連動国債は、投資家の想定した物価上昇率よりも物価が上昇した時に債券価格が上がる国債です。物価が上昇しても、投資家が想定した上昇率を下回った時は、ファンドの基準価額は下落します。

物価連動国債はあくまで(市場も想定していなかった)急激な物価上昇時に、実質的な資産価値の保全ができる程度に考えるべきです。物価上昇率に応じて資産価値がその分上昇するわけではありませんのでご注意ください。

その意味では本ファンドのコストも高めのため、積極的にご自分のポートフォリオに組み入れる必要はありません。


i-mizuho 先進国インフレ連動債券インデックスの方が低コストで高リターン

なお、本ファンドの参考指数であるバークレイズ世界物価連動国債インデックス(除く日本)をベンチマークとするi-mizuho 先進国インフレ連動債券インデックス(信託報酬0.59%(税抜)とのリターンを比較したものが、以下になります。(2013年9月からの比較)

世界物価連動国債ファンド (物価の優等生)とi-mizuho 先進国インフレ連動債券インデックスのリターン比較


2013年9月からの約2年ちょっとで、i-mizuho 先進国インフレ連動債券インデックスのリターンは+25.19%であるのに対し、世界物価連動国債ファンド (物価の優等生)のリターンは+21.99%と大きく負けています。

やはり、低コストのインデックスファンドの方がリターンが良い好例です。投資の基本である低コストを心掛けることが以下に重要かよくわかります。



世界物価連動国債ファンド (物価の優等生)の購入先

世界物価連動国債ファンド (物価の優等生)をノーロードで購入できる銀行・証券会社は以下になります。

フィデリティ証券SBI証券
マネックス証券楽天証券カブドットコム証券SMBC日興証券(ダイレクトコース)

あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、 SBI証券 の利用がコストを徹底的に抑えられるのでベストだと思います。


 


★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る