先進国連続増配成長株オープン・・・参考指数に実質的にかなりの負け

先進国連続増配成長株オープンは、MSCI ワールド・インデックス参考指数とする、先進国株に投資できるアクティブファンドです。

MSCI ワールド・インデックスの構成国である、日本を含む先進国の株式のうち、一定期間(原則5年以上)にわたって連続増配している企業の中から成長性が高いと判断される40~70銘柄に投資する」ことが特色です。

岡三アセットマネジメントが運用する「連続増配成長株オープンシリーズ」の1つとして、2014年12月18日より運用が始まりました。ポートフォリオ構築プロセスのイメージは、以下の通りです。

先進国連続増配成長株オープン ポートフォリオ構築プロセス


「連続増配銘柄」、「成長株」といった魅力的な単語が並びますが、肝心のファンドの設定来リターンは配当抜きの参考指数の騰落率とほぼ同等であり、たいしたリターンは出していません。信託報酬が年1.55%(税抜)と高いのが残念なアクティブファンドです。


(2017年5月20日)


 


先進国連続増配成長株オープンの基本的情報

購入単位:販売会社により異なりますが、SBI証券では最低500円より積立購入可能。
信託報酬年率1.55%(税抜)
信託財産留保額:なし
決算:年2回(2月22日、8月22日)。
資産配分比率: 日本以外の7ヵ国の先進国株式計46銘柄に投資(2017年3月31日時点)

国別構成比率は以下の通りです。

先進国連続増配成長株オープン 国別構成比率


業種別構成比率は、以下の通りです。

先進国連続増配成長株オープン 業種別構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

先進国連続増配成長株オープン 組入上位10銘柄の構成比率


償還日:2024年2月22日
運用:岡三アセットマネジメント
為替ヘッジ:なし



先進国連続増配成長株オープンの評価は?

配当抜きの参考指数とほぼ同じリターンにとどまるアクティブファンド

本ファンドの目論見書には、「先進国(日本を含みます。)の取引所上場株式(これに準ずるものを含みます。)のうち、一定期間にわたって連続増配している企業の中から、 成長性が高いと判断される銘柄に投資」と一見、魅力的なことが書かれています。

ただ、以下のように本ファンドの設定来のリターンは+23.74%に対し、参考指数であるMSCI ワールド・インデックスの騰落率は+23.50%とほぼ同じです。

先進国連続増配成長株オープン 設定来のリターンとMSCI ワールド・インデックスとの騰落率の比較


一見すると、わずかながらでも参考指数を上回るリターンを出せているように見えます。ここで、重要な点は、MSCI ワールド・インデックスは配当抜き指数であり、配当は現在は年2.41%程度あります。

本ファンドは設定から2年6ヵ月ほど立っており、本来なら累積の配当は5%以上あるはずです。参考指数の中から一生懸命、「連続増配銘柄」や「成長株」を選んだつもりでも、配当込みの参考指数には全く勝てておらず、残念なアクティブファンドとなっています

これは信託報酬が年1.55%と高すぎて、おのれ自身のリターンを、コストによって自滅させてている面も、要因の一つです。


純資産が右肩下がりに減り続ける不人気ファンド

このふがいない成績のためか、下記のように純資産総額も設定直後の15億円超から、現在は約3億円まで右肩下がりに減っています。

先進国連続増配成長株オープン 設定来の基準価額と純資産の推移


このままだと、2024年2月の満期償還を待たずに突然の繰上償還の可能性もあり、購入価値は全くありません。


よりコストの低いインデックスファンドへの投資が基本

本ファンドの参考指数であるMSCI ワールド・インデックスをベンチマークとするインデックスファンドはまだありませんが、日本を除く先進国株式に幅広く投資できるMSCIコクサイ・インデックス(配当込み)をベンチマークとする<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬0.20%)等、はるかに低コストのファンドがあります。

アセットアロケーションを決めた後の外国株式部分は、本ファンドのような高コストのものよりも、お勧めのインデックスファンドの中の先進国株式ファンドをメインにするのが基本です。



先進国連続増配成長株オープンの購入先

先進国連続増配成長株オープンをノーロードで購入できる銀行・証券会社は、以下の通りです。

SBI証券岡三オンライン証券

あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を、証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る