損保ジャパン・コモディティ ファンド・・・長期投資には不向き

損保ジャパン・コモディティ ファンド(旧 損保ジャパン-DBLCI コモディティ6)は、トムソン・ロイター・コアコモディティー・CRB指数(トータルリターン)を参考指数とするコモディティインデックスファンドです。

2016年8月24日より、投資対象が「ドイツ銀行グループ商品指数連動ユーロ円債」から、海外ETFである「リクソーETF コモディティーズ トムソン・ロイター/コアコモディティー CRB トータルリターン」(信託報酬0.35%)に変更されました。(合わせてファンド名も変更)




本ファンド自体の信託報酬0.85%(税抜)と合わせ、トータルで信託報酬が1.20%かかるコモディティファンドです。

上記のETFには金融機関の信用リスクがあり、また参考指数であるトムソン・ロイター・コアコモディティー・CRB指数(トータルリターン)は、 先物の乗り換え損失によるリターン押し下げ要因、「コンタンゴ」の影響が織り込まれています。

コモディティは長期保有しても期待リターンはゼロであり、さらにコンタンゴの分、本質的に基準価額は減価していく性質を持ちます。

短期的に売り買いして利ザヤを稼ぎたい人以外には、信託報酬の高さも相まって、長期の資産運用には全く不向きなファンドです。

(2016年10月29日)



 


損保ジャパン・コモディティ ファンドの基本的特徴

購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券では最低500円より積立購入可能。
信託報酬年率1.20%(税抜)(=運用管理費用0.85%+投資対象ETF信託報酬0.35%)
信託財産留保額:0.3%
決算:年1回(5月24日)
資産配分比率:商品先物に投資する海外ETF、「リクソーETF コモディティーズ トムソン・ロイター/コアコモディティー CRB トータルリターン」 に投資

損保ジャパン・コモディティ ファンド の資産組入比率        
投資対象 比率
リクソーETF コモディティーズ トムソン・ロイター/コアコモディティー CRB トータルリターン 99.01%
コール・ローン等 0.99%


償還日:2021年5月4日
運用:損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント
為替ヘッジ:なし


損保ジャパン・コモディティマザーファンドに、ファミリーファンド方式で投資しています。ただ、そのマザーファンドは、海外ETF(信託報酬0.35%)に投資しているため、実質的にファンドオブファンズ形式となり、信託報酬は二重にかかっています。

損保ジャパン・コモディティ ファンド ファミリーファンド方式



損保ジャパン・コモディティ ファンド 、管理人の感想と評価

連動をめざす参考指数自体が、次第に減価する特性がある欠陥ファンド

参考指数であるトムソン・ロイター・コアコモディティー・CRB指数(トータルリターン)は、原油や農作物、貴金属など商品先物19種で構成されるコモディティ指数です。

この指数自体が、先物の乗り換え損失によるリターン押し下げ要因となる、コンタンゴの影響を含めて算出されており、期待リターンはマイナスです。そのため、長期保有すればするほど本質的に減価する(価値が下がる)特性を持っています。

コモディティ自体はゴールド同様に、保有するだけでは全く富を生みません。期待リターンがマイナスの参考指数に連動することを目指す本ファンドが、資産形成に不向きなのは言うまでもありません。


投資対象ETF発行会社の信用リスクを抱え、投資してはいけないファンド

さらに、投資対象ETFは、「OTCスワップ型ETF」と呼ばれる、発行会社との契約により指数との連動を保証しているため、その会社の信用リスクを取るのも問題です。

少々難しいですが、「信用リスクを取る=その会社が倒産したら価値がなくなる」と考えて頂いて、そのようなものは個人の投資対象としてはふさわしくないと言えます。


分散効果やインフレ対応という言葉に騙されてはいけない

コモディティはリスクが非常に大きい割に、原理的には期待リターンがゼロの資産クラスです。高いコストや、上記のような構造的に不利な仕組みを考えると、「株式や債券とは相関が低いため、コモディティは分散効果がある」、「物価上昇(インフレ)に対応できる」などの宣伝文句には惑わされないほうが良いでしょう。

いかに分散効果はあっても、期待リターンがゼロどころか本質的にはマイナスのコモディティクラスをアセットアロケーションに入れる合理的理由はありません。

どうしてもインフレに対して対処をしたい人であれば、インフレに強いとされる株や不動産などの資産クラスに投資できる低コストのインデックスファンドに広く分散投資しておけば十分であり、コモディティなどは不要です。


損保ジャパン・コモディティ ファンドの購入先

損保ジャパン・コモディティ ファンドをノーロードで購入できる証券会社・銀行は、下記の通りです。

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