損保ジャパン グリーン・オープン(愛称:ぶなの森)の評価・解説

損保ジャパン グリーン・オープン『愛称:ぶなの森』は、日本企業の中から「環境問題に積極的に取り組む割安な銘柄に投資する」ことで、ベンチマークとするTOPIX(東証株価指数)を上回るリターンを目標とするテーマ型の日本株式アクティブファンドです。

損保ジャパン グリーン・オープン(愛称:ぶなの森)


信託報酬が年1.50%(税抜)と高い割に、リターンはTOPIXインデックスファンドとあまり変わりません。あえて購入する必要のないファンドです。

(2016年12月1日更新)



 


損保ジャパン グリーン・オープンの基本的情報

購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券では最低500円より積立購入可能。
信託報酬年率1.50%(税抜)
信託財産留保額:0.3%
決算:年1回(7月15日)。
資産配分比率: 日本株式72銘柄に投資 (2014年4月30日時点)

組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

損保ジャパン グリーン・オープン『愛称:ぶなの森』 組入上位10銘柄の構成比率


業種別構成比率は以下の通りです。化学や卸売業の銘柄をベンチマークより増やし、電気機器や食料品の銘柄を下げています。




償還日:無期限
運用:損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント株式会社
為替ヘッジ:なし(投資対象の日本株式に為替リスクはありません。)



損保ジャパン 『愛称:ぶなの森』・管理人の感想と評価

一時期はやったエコファンドやSRI(社会的責任投資)ファンドと呼ばれるテーマ型の日本株式アクティブファンドです。いずれも成績はぱっとせず、最近はSRIファンドなど誰も言わなくなっています。

本ファンドも、エコやら環境問題への取り組みと一見立派なことを言っていますが、アクティブファンドとして肝心の成績は、TOPIXインデックスファンドとほぼ変わりません。以下が、過去10年来のリターンとベンチマークであるTOPIXとの比較です。

損保ジャパン グリーン・オープン『愛称:ぶなの森』 基準価額と純資産の推移


一見、リターンはベンチマークのTOPIXを上回っているように見えますが、正しく評価するにはTOPIX(配当込み)と比較しないといけません

現在のTOPIXは配当が約1.8%(以前は約2%)あり、毎年その分だけ配当落ちしています。10年間なら、配当込みのTOPIXは、TOPIXより約20%は高くなっています。

それを考慮すると、(正確な比較はグラフがないためできませんが)、TOPIX(配当込み)と同じようなリターンになります。

というか、こういうものはインデックスファンドのリターンと比べてみれば、投資に値するかどうかがすぐに分かります。以下はSMT TOPIXインデックス・オープン(信託報酬0.37%)との過去3年のリターン比較です。

損保ジャパン 『愛称:ぶなの森』とTOPIXインデックスファンドとのリターン比較


直近でインデックスファンドを引き離しかけてはいますが、3年間ほとんど同じ運用成績です。グラフはありませんが、5年のスパンで見ると逆にインデックスファンドの方が優れた運用成績を残しています。

また、税引前分配金再投資というありえない理想的なリターンなので、実際は税引き後のリターンはもっと低くなります。

それであれば、わざわざ信託報酬1.50%と高コストのアクティブファンドよりも、よほど低コストのTOPIXインデックスファンドである信託報酬0.37%の日本株式インデックスeSMT TOPIXインデックスの方が合理的です。

本ファンドの販売用資料を見ると、テーマ型ファンド、エコファンドらしく、具体性に欠ける文言しか出ていません。

独自に企業の環境経営を調査」、「調査結果をもとに、ぶなの森ユニバースを選定」(などという耳触りの良い文章)、「独自モデルにより割安な銘柄を抽出」、など抽象的な表現。これらを見て、いったい私たちは何をどう判断したらよいのか、全く理解できません。

このあたり、大半のテーマ型ファンドに共通する問題点で、普通に考えると、環境重視の経営は、経営自体に余裕のある特定の大企業しかできない事から、結果として、「ごくありきたりな銘柄に投資する事となる」となってしまいます。

実際、損保ジャパン グリーン・オープン『愛称:ぶなの森』の組み入れ銘柄も、NTT、トヨタ自動車、小松製作所、キヤノンなどの著名企業がずらりと並んでいます。

エコファンドだからリターンが高いわけではないため、投資の基本である低コストかつ広く分散したインデックスファンド主体に投資する方がよほど無難です。



損保ジャパン グリーン・オープン『愛称:ぶなの森』の購入先

損保ジャパン グリーン・オープン『愛称:ぶなの森』をノーロードで購入できる銀行・証券会社は、次の通りです。

フィデリティ証券SBI証券カブドットコム証券楽天証券マネックス証券SMBC日興証券ジャパンネット銀行

証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
徹底的にコストにこだわるなら SBI証券 を選ぶと良いでしょう。


 


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