日本株式SRIファンドより評価の高い投資信託

日本株式SRIファンドは、TOPIX(東証株価指数)ベンチマークとし、中長期的にベンチマークを上回る投資成果をめざす日本株式アクティブファンドです。2006年6月12日に設定されたゆうちょ銀行専用ファンドです。

SRI(社会的責任投資)と、えらそうな言葉がファンド名にありますが、単なるテーマ型ファンドの1つです。

販売手数料が最低でも2.4%(税抜)もかかり、信託報酬が年1.60%(税抜)もかかる時点で投資価値はありません。

以下にて日本株式SRIファンドの概要を確認し、ノーロードでより評価の高いファンドを紹介します。

(2014年10月4日更新)

日本株式SRIファンドの概要

・購入単位:1万円以上1円単位、 積立では、5000円以上1000円単位で購入可能。
・販売手数料:窓口3.0%(税抜)、ネット(投信ダイレクト)2.4%(税抜)  
(ノーロードではありません)
・信託報酬:年率1.60%(税抜)
信託財産留保額:0.3%

・決算:年1回(6月9日)
・資産配分比率: 日本株計92銘柄に投資(2014年8月29日時点)

組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

日本株式SRIファンド 組入上位10銘柄の構成比率


・償還日:無期限
・運用:三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
・為替ヘッジ:なし(投資対象に為替リスクはありません)

 

日本株式SRIファンドの問題点

購入手数料がネット購入でも2.4%(税抜)かかり、信託報酬が年1.60%(税抜)もかかる時点で問題外です。

購入から1年間でコストが税抜きで4%もかかって良いリターンが得られるわけがありません。その証拠が、下記の設定来の基準価額と、TOPIXの推移です。

日本株式SRIファンド 設定来の基準価額とベンチマークの推移


ベンチマークは配当抜きのTOPIXにも関わらず、また分配金にかかる税金をゼロとした場合というありえない仮定での分配金再投資時の基準価額は、ベンチマークを下回っています。

これは、毎年約2%近い配当分を全て失った状態のTOPIXにも負けているということで、アクティブファンドに投資している意味が全くないことがわかります。

同じSRIをテーマにしたファンドとしては、ノーロードでは下記のものがありますが、信託報酬も高く、いずれもベンチマークも上回ることができていません。

 ・損保ジャパンSRIオープン (愛称:未来のちから)(信託報酬1.50%)
 ・朝日ライフ SRI社会貢献ファンド (愛称 : あすのはね)(信託報酬1.78%)


いずれも自らの高い信託報酬が毎年着実にその分、リターンを引き下げています。投資にはコストが最重要であることがよくわかる事例です。



日本株式SRIファンドよりメリットの大きい投資信託

上記のようにSRIファンドと言っても、ただの高コストで成績も振るわない日本株式アクティブファンドばかりです。

日本株式SRIファンドの運営方針も、「株式会社日本総合研究所が「法的責任」「社会的責任」「環境的責任」の調査・分析を行い、住友信託銀行が「経済的責任」の調査・分析を加味して、投資候補銘柄を選別、わが国のCSR(企業の社会的責任)に積極的に取り組んでいる企業の株式に投資する」、との事ですが、銘柄を見ると名だたる大企業ばかりです。

結局CSRに資金を投入できるのは大企業のみ、という事になります。そのため、わざわざ高いコストをかけてSRIファンドを購入するよりも、純粋に低コストの日本株式インデックスファンドを選ぶのが基本です。

TOPIXをベンチマークとするインデックスファンドの中で最も信託報酬の低い、下記いずれかのファンドを選ぶ方が、よほど着実にリターンが得られます。

日本株式インデックスe (信託報酬0.37%)
SMT TOPIXインデックス・オープン (信託報酬0.37%)

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