東京海上・国内債券ファンド・・・運用目標を大きく下回る投資信託

東京海上・国内債券ファンドは、NOMURA-BPI総合ベンチマークとする日本債券アクティブファンドです。2001年3月20日に設定されました。

ベンチマークよりも社債比率を高くして、残存期間も長いものを組入れ、ベンチマークを上回るリターンを上げようとしていますが、設定来のリターンはベンチマークを大きく下回っており、よくある残念なアクティブファンドです。

日本債券ファンドとして信託報酬0.54%(税抜)とコストも高く、投資価値は全くありません。

(2016年11月18日更新)


 


東京海上・国内債券ファンドの基本的情報

購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券では最低500円より積立購入可能。
信託報酬年率0.54%(税抜)
信託財産留保額:なし
決算:年1回(3月20日)。設定来分配金は出しておらず効率的に運用されています。
資産配分比率:日本債券271銘柄に投資しています。(2016年10月31日時点)

債券種別構成比率と属性情報は、以下の通りです。ベンチマークの社債比率がわずか7.2%なのに対し、本ファンドの社債比率は20.0%と大きく増やし、信用リスクを取る事で利回りを大きくして、リターンを上げることを狙っていることが分かります。

東京海上・国内債券ファンドの債券種別構成比率とポートフォリオ特性


また、ベンチマークよりも残存期間の長い債券を多く組入れており、その分超過リターンを狙っています。それでも昨今のマイナス金利政策により、ファンドの平均最終利回りはわずか年0.10%です。


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。10銘柄とも国債で占められています。

東京海上・国内債券ファンドの組入上位10銘柄の構成比率


償還日:2020年3月19日
運用:東京海上アセットマネジメント
為替ヘッジ:なし(投資対象に為替リスクはありません)


東京海上・国内債券ファンド、管理人の感想と評価

ベンチマークにリターンが劣るダメアクティブファンド

ベンチマークよりも設定来リターンが大きく劣っており、アクティブファンドとしての存在価値はありません。下記に、本ファンドの設定来のリターンとベンチマークの騰落率比較を示します。

東京海上・国内債券ファンド 基準価額とベンチマーク、純資産総額の推移

東京海上・国内債券ファンド 基準価額と純資産総額、ベンチマークとの騰落率表


設定来のリターン(青色線)は+27.35%と、ベンチマーク(ピンク色線)のリターン+35.45%より大幅に下回るリターンしか出せていません。

アクティブファンドの存在価値は、理念などよりも、まずはベンチマークに対して成績が優れているかが非常に重要です。正直、どうしてこんなダメアクティブファンドが販売され続けているのか、不思議です。


インデックスファンドにもリターンが劣るアクティブファンド

上記のようにベンチマークにはリターンは大きく負けていますが、同じNOMURA-BPI総合をベンチマークとするインデックスファンドと比較するとどうなるか調べてみます。

以下が、過去3年の東京海上・国内債券ファンドのリターンと、三井住友・日本債券インデックス・ファンド(信託報酬0.16%)とのリターン比較です。

東京海上・国内債券ファンドと三井住友・日本債券インデックス・ファンドの過去3年のリターン比較


過去3年のリターンは、東京海上・国内債券ファンドが+7.57%であるのに対し、三井住友・日本債券インデックス・ファンドの同リターンは+8.78%と、リターンはインデックスファンドにも惨敗しています。

であれば、社債比率を高めたり満期までの期間が長い債券を増やすなどの「工夫」をするよりも、何も考えずにベンチマークに沿って銘柄を保有するだけのインデックスファンドの方が良いということになります。

結局、本ファンドのように自らの高い信託報酬でリターンを削り、低コストのインデックスファンドに負けてしまうアクティブファンドが多いのが現状です。


純資産総額も全盛期には100億円超だったのが、今や約7.4億円までに激減し、完全に投資家にも見放されており、繰上償還すら心配される凋落ぶりです。繰上償還を免れても信託期限は2020年3月19日までと有限であり、長期投資には不向きです。間違っても、このようなファンドを購入しないよう気をつけましょう。

期待リターンが小さい日本債券ファンドに投資する場合は特に、コストが大きく影響します。アセットアロケーションに組み入れる日本債券部分には、本ファンドのような高コストのアクティブファンドは選ばず、お勧めのインデックスファンドにあるような低コストのファンドを選ぶべきです。

⇒関連記事:安全資産を入れない投資信託の資産配分はどう?


東京海上・国内債券ファンドの購入先

東京海上・国内債券ファンドをノーロードで購入できる銀行・証券会社は下記の通りです。

SBI証券楽天証券マネックス証券、三菱UFJ信託銀行、東京スター銀行


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管理人的には、 SBI証券 の利用がコストを徹底的に抑えられるのでベストだと思います。

 


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