「投資信託で賢く運用、今売れているファンドはこれだ!」セミナー出席体験談

2010年6月11日(金曜日)、ネット証券ナンバーワン、SBI証券の新宿支店(マネープラザ)にて開催された無料セミナー「投資信託で賢く運用、今売れているファンドはこれだ!」に行ってきました。

おそらく中級程度のレベルのセミナーだと思われますが、大人気の毎月分配型投信の選び方や、株を買う時の現状認識の方法(投信購入にも応用できる)、ユニークなファンドの紹介など、1時間ではとても時間が足りなくなるほどの内容の濃さでした。

売れているものが良いファンドと言う訳ではない、という事実を、金融機関側になびかずにきっちりと伝えようとする、SBIファンドバンクの植村社長の姿勢にも大いに共感しました。

本音で語るセミナーなので、植村社長の登場するセミナーは、一度出席されると良いと思いますよ。

(植村社長に直接取材して投信業界の現状等をお聞きした模様はコチラ

セミナーのスケジュール


第1部の模様はコチラです。本ページは、第2部の様子をまとめたものです)

セミナーにはSBI証券のホームページジから申し込みます。

SBI証券は他のネット証券と違い、全国の大都市部に支店を構えていて、かなり頻繁に無料・投資関連セミナーを実施しています。中身の濃いセミナーを連発していますので、ホームページを良くチェックして、興味のある分野は逃さないようにしましょう。


 


セミナー体験談レポート

「SBIファンドバンクの植村でございます。金曜日8時でございます。皆さんも大変お疲れだろうと思います。私に能力があれば、面白おかしくしゃべれるんですが、そこまで能力ありませんので、完結にお話しを申し上げたいと思います。」

・・・との第一声から始まったセミナー「投資信託で賢く運用、今売れているファンドはこれだ!」のレポートです。じっくりとご覧になって下さい!

業界で売れている投資信託

・業界全体でどんな投信が売れているか。(下記表を参照) ここに上げてる数字は買いから売りを差し引いた金額。三角が付いてるのが売り越しで。注目する部分を赤字で記載。(10月から5月21日までの数字)

一番人気が新興国の債券に投資するファンド通貨選択型投信、これもエマージング(新興国)の債券に投資するものが非常に多いが、かなりの部分ここに入っている。5月の20日までで、2617億8500万円の買い越し。

2つ目は海外リート。投資信託の場合は上場されてるリートを複数組み入れて投信仕立てにしているもの。中でも海外のリートに投資する投資信託が人気。ただし年初からかなり値段が上がり、4月は1回1.000億程度売りが入っている。利益確定の売りが。ただ5月に入り再び買いものが入っている。

3点目は新興国の株式に投資する投資信託。やはりこれも株価が調整したので、4月は1回売り越しになっているが、徐々にまた買いが復活してきている。

・それ以外の特長については、1つはJ-リート。国内のリートに投資する投資信託が静かな人気を呼んでいる。

・それから2点目はインデックスファンドですね。MHMの株式インデックスファンドとか日経225ノーロードオープンとか、それから一番、信託報酬安いニッセイ日経225インデックスファンドで押し目買いが入っている。

・参考までに、インデックスファンドとは、市場全体の動きを表す指数例えば、日本の株式市場なら一番有名なのが日経平均の225、あるいはトピックス(東証株価指数)、アメリカだとニューヨークダウとかS&P500とか、そういった指数に連動します、とうたってる投信。

・その反対はアクティブ投信で、「これは指数を上回ります」と、結果はどうであろうが、「指数を上回る努力をします」とうたってる投資信託。

・それから3点目は、国内債券に投資する投資信託が実は中盤辺りに出てきてるのが特長。実は私自身もなぜ、投資家の方が国内債券の投資信託に投資されてるのか、今1つはっきり理由は分からない。ひょっとすると、株式投信を利益確定とかキャッシュにされた方が、再投資用の資金としてお持ちになってる可能性はある。

・ただし債券といっても元利保証ではない。(SBI証券のランキングに登場しているのは)投資信託でしかもアクティブ投信なので。ただ実は国内に約10本程度ある国内債券のアクティブ投信の中で比べてみると、この投資信託(DLIBJ公社債オープン)が一番パフォーマンスが良いr。1年で5%ぐらい上昇。

・業界全体とSBI証券との違いは、大半がネットで投資いただけるお客様なので、対面と違い、お客様がご自身で判断だれて投資されている、その動向ということになる。

株式市場の現況をどう見るか?

・資産運用っていうのは、自分の相場勘が当たると前提で運用したら駄目だが、今日はちょっと、私の相場勘をお話ししてみたい。なぜなら5月から株式市場10%以上調整してるから。お悩みになってる方がかなりいらっしゃるんじゃないかと。ただし前回お聞きいただいた方にもう1度申し上げるが、世の中のストラテジストで相場を当てた人はいません。ですからこれもう最後は自己判断していただくとして、私の考えを申し上げる。当たるかどうかは分かりません。

・私も十数年前に日本株のファンドマネージャーやっていて、最初非常のは、つい株価を追っかけてしまう事。どうしても人間、毎日株価を見ていて下がると弱気になって上がると強気になっちゃう。

・やはりまず、その企業の価値が上がってるかどうかを、きちんと見据える。それでも株価は下がるときはあるが、やっぱり基本的には企業の価値。私は今回の調整は、押し目買いのタイミングと思っている。そのタイミングが今か、2カ月先か、そこがなかなか難しいところで、そうなると最後はチャートも見る。

・株価の下落は2つのパターンがあると思う。一つは、企業収益が底を打って上昇してる過程で、株価が下がっているパターン。これは、実はその収益価値とか資産価値で見ると、株価下がれば下がるほど、魅力が増すんですね。既にお持ちの方は大変ですが、魅力が増すのです。

・ところが企業収益が下降局面になると、株価下がっても魅力がでない。それどころか実は、これは負のスパイラルを起こす時が有る。株価が下がると、アメリカなどは特にそうだが、大半の方が株式を持っているから、消費が落ちて景気が悪くなる。景気が悪化すると企業収益が下方修正されて、それを見て、また株価が下がるという負のスパイラルが起こる。 

・今回はギリシャ危機とか北朝鮮の問題とかあるが、企業収益は前3月期で底を打って回復1期目、あるいは2期目。過去30年ぐらいの経験からすると、企業収益が底打って1期目で腰折れしてしまうのはあまり無いと思っている。なので基本的には(上記の)一つ目のパターンだと思う。

・しかし、そう簡単ではなく、ちょっと複雑な例をお見せする。実はこれは、私が株式市場の現状をどう見るか迷った時にいつもじっと眺める表。

・表の説明の前に、金利が下がると株価にとってプラスだと言う点はご理解いただきたい。金利が下がると、債券の魅力が相対的に低下する。従って株式に投資される方も出てくる。株式市場に資金があぶり出されるという事。逆に金利が上がると、例えば、債券が7%ぐらいの金利ついてるのに、あえてリスクを取って株買うかという話になる通り金利が上がるとマイナス。

・この金利の話と先ほどの企業業績の両方が絡むと結構複雑になる。ただしどれぞれ2つしか無いから、局面は4以上考えられないということ。

・表に記した通り、景気循環で、1番から2番、3番、4番、そしてまた戻って循環している。

・まず局面①、企業収益が下降すると株価にとってマイナス。ところが一方で金利も下がる、金融緩和されてる。景気は悪いけども金利も下がっている。

・次は局面②、景気は底打ち始めたけど、まだ金利は下がってる、あるいは横ばい。少なくとも金利は株価にとってマイナスになってないということ。

局面③は、景気が非常に良くなってきた場合。従って、金融も少し引き締め気味になってくる。超緩和政策はもうやめにして長期金利にそれが表れはじめている。

局面④、今度は景気がピークアウトしたのにまだ金利上がっている。

・もちろん景気循環によって、特定の局面が非常に短いという事はある。景気の長さによっても局面が非常に短い事は当然ある。ただし基本的には表の通り回っている。

・株価にとっては、局面①では企業収益は株価にマイナスだが、金利が株価にプラスになっており、どこかでバランスがとれて株価にプラスになって底を打つ。これはよく言われる不況下の株高。

・局面②では両方プラス。このような時は実はパフォーマンスが一番良い。ちょうど去年がこれに近い。

・局面③、今度は企業収益は完全に良くなっている一方で、金利も引き締まっている。一般の投資家の方も景気が良いのは肌身で感じてているから、株式投資が一番活況になる。

・局面④は株価にマイナス。例えばオイルショックの時がこのパターン。

・局面①の途中から局面②までは、株価の上昇の理由は金融に由来するので、これを金融相場と言う。

・局面③で上昇している時は、景気とか企業収益でなくて業績相場。世界的に言うと、日本はまだ金融相場の局面だが、今、実は新興国はどんどん利上げしており、BRICsなどは8%以上の成長で利上げし始めてる。だから丁度、世界の株式市場は局面②から③に移行するところという事

・過去の例を見ると、局面②から局面③に移行する時に悪材料が出ると10%ぐらいはすぐ調整してしまう。昔の例を出すと、85年の10月にプラザ合意で強烈な円高になって、日本は不況だという話しになったが、終わってみたら80年代後半は非常な大型景気で、最後はバブルになった。

・それに似て、私は今、ここ(局面③)じゃないかなと思っている。楽観視は必ずしもできないかも知れないが、こと企業収益という点で考えるとそのように思える。

・ギリシャショックで、ドイツの企業はほくそ笑んでると思う。日本の企業でユーロにヨーロッパに輸出してる企業は、これは当然厳しい。しかし世界的な企業収益という点で見ると、ギリシャとかハンガリーが、少しゴタゴタしても、私は大勢に大きな影響及ぼさないだろうなと思う。

・それから最悪ヨーロッパの銀行が、それによって不良債権を少し抱えても、日本の90年代後半の不良債権ほどひどくはならない。世界の株価はそんな低迷していない。だから私は基本的には、そんなに弱気になる必要はないと考える。

・意外とちょっと気になるのは、朝鮮半島情勢。それが気になる方は日本株ではなくて、海外の株式を買うというのも1つの考えか。

信頼できる運用会社と投資信託

・アメリカの新興市場の株式に投資する投資信託に、ぜひ注目していただきたい。
今、パラダイムシフトが世界で起きている。典型的な例が車で、ひょっとするとPCも歴史の幕を閉じるかもじれない。マイクロソフトとインテルの時代が、どう考えても終わってている。そういうときに、地球上の人々はどこに行って一旗揚げるか、・・・・やはりアメリカやシリコンバレー。だからその周辺の投資信託は注目だと思う。

・アメリカの新興市場に投資する投資信託が注目ではないかと気がついてみたら、既に結構パフォーマンスは悪くない。ただ日本でそういう投資信託は人気化してない。なぜなら、本数が少ないから。2000年初頭にITバブルが崩壊して日米の新興市場に投資する投資信託は、破壊的な価格下落が起き、繰上げ償還してしまった投資信託が大半。

・SBI証券でもアメリカの新興市場に投資する投資信託は3種類ぐらいしかない。ただネットの投資家の方もいろ  いろ考えている方がいらっしゃって、私と同意見の方が明らかにいらっしゃる。ごく少数の方だが明らかにアメリカの新興市場に投資する投資信託をチェックして、これしか無くてしょうがないからと発注されてる人が、この2カ月くらい目立っている。

・新興国に関しては、HSBCとJPモルガン、この2つの運用会社は信頼できると思う。成績トップでなくても、上位で安定的に運用成績を残すことが非常に重要。安定的なパフォーマンスをいかに同一カテゴリーの中で残せるか。

・ただしHSBCは、チャイナがうまくいってない。インド、ブラジル、ロシアは、他の運用会社とと違った銘柄選択をしてまいる。私のファンドマネージャーとしての運用経験からすると、人と違ったポジションを持つのは結構怖い。自信のない運用者は群衆の中に埋もれたがる。そうすると良いパフォーマンスも上がらない代わりにやられもしない。

HSBC社はチャイナだけ、「人と同じファッション」。最近HSBCは、HSBCチャイナ以外にHSBC中国クオリティオープンてを売りだしたが、私の想像だとHSBCチャイナの対応がうまくいってないから。これは駄目だという事で、新しくポジションの違うものをやったと思う。

債券投信と毎月分配型投信

・今現在、日本の投資信託の残高の約7割が分配型投信。分配型投信とは、毎月、あるいは2カ月に1回、株式投資の場合は3カ月に1回分配金が出るもの。グロソブという投信の登場以来、世の中の投信の7割が分配型投信なった。
まずお買いになるときに、自分は本当に分配金が欲しいのか自問自答してほしい。グロソブなどもお求めになる方は1年決算を持ちになるべき。

・セールスマン人気だというだけで分配型投信を薦める。私の妻の母もリーマンショックの時に、「保有している投信が下がったんで見てね」と言われて明細見たら、分配型投信を持っていた。「お母さんキャッシュ必要なんですか」と言ったら、「いや必要ない、とにかく薦められたから買った」と。・・・・こういう話しですから、まず自分はどの程度キャッシュが必要なのかを自問自答してください。

もしもキャッシュが必要だとしても分配金だけ見てたら駄目。株式投資も株価だけ見ると迷うばかりでうまくいかないのと同じように、分配型投信は分配金だけ見ていては駄目。特に外国債券に投資する投信は。

・外国債券向け投信は債券から一時収入が入る。その利子で分配金を出してる。基準価格でいうと、例えば1カ月間だと、1カ月分の債券の利子が入ってきて、その分基準価格上がる。

・投資信託は徹底的な時価評価なので、そこにキャッシュが入って配当すると、株式の配当落ちのごとく投資信託は分配金が出たら基準価格は下がる。

・入ってくる利子に対して、見合った分配金出しているのなら基準価格ニュートラル。ところが、入ってくる利子以上に分配金出してる場合があり、この差額分は運用資金を返してることになる。この分だけ基準価格は下がる。

・例えば、1万口あたり18円の利子が入ってきたが、分配は毎月35円やっている場合は、17円分だけ基準価額は下がる。これはグロソブの話しだが、「おばあちゃん今月も35円分配金入ってよかったね」、とやるんだが、裏で差額の17円の基準価格が下がりましたとは誰も言わない。だけど実はそうなっている。

・毎月分配型投信の選び方としては、まず過去1年間の分配金総額を何らかの基準価格で割って分配利回りの計算をする。ただし将来の保証が出来るものではない。その利回りが満足できるなと思ったら、今度はこの分配金の中身を調べる。

・本当はきちんと、各分配金を全てディスクロージャーすべきだと私は思っているが、なかなか日本はそうはなっていない。

・SBIファンドバンクに分配金400というコンテンツがあり、約今600本超の分配金投信の利子収入が1万口あたりいくらになるか、分配金が過去でどのぐらい出たか、それの比率で健全性はどうか、など全て分かる。できたら同じような利回りの中で相対的に健全性の高いものをお持ちになる必要があると思う。

当たり前の話しだが、利回りの高いものはリスクが高い。これはもう必ずそうで、経済原則。お金が余って仕方のない方は、非常な低金利で銀行はお金を貸してくれるが、本当にお金の必要な方、しかし資産が無い方は、高い金利でお金を借りるしかない。ですのでリスクが高いものは金利が高い。

・ですから例えば新興国は債券の元利が返ってこないクレジットリスク、プラス新興国の通貨が円に対して下落するリスク。この2つを追うから金利が高い。

・ハイルード債券の投資信託は昨年、ものすごい高い金利が得られた。通貨選択型も10%以上の分配金を取れたところがたくさんある。けれどもどこかででそういうリスクが出てくるということがあり得ないことではないので、自分の金融資産にかなりのウエイトを持つという事はリスクが高いポジションになってるとお考えいただいた方がいい。

参考毎月分配型投信の正しい選び方

通貨選択型投信について

通貨選択型投資信託通の投資信託でどこが違うのか。新興国債券の投資信託だが、ドル建てのエマージング債券に投資する。新興国の債券も現地通貨建てとドル立てと両方あり。大体、現地通貨建ての方が金利が高い。

・これだけだと、ドルポジション持ってることになり、ドルが円に対して下落すると為替差損が出てくる。ところがここで終わらずデリバティブ使って、持っているドルのポジション分を売って、レアルのデリバティブを買う。皆様はこれをお買いになると、実はドルポジションではなくなってレアルポジションになる。

・自分の為替リスクが選択されたコースのポジションとなる。レアルのポジションを持っているという事は、レアルが円に対して値上がりすれば差益が取れるし、レアルが円に対して下がれば差損になるということ。

従来のエマージング債券ファンドと異なるのが、為替ヘッジプレミアム。これは厳密にいうとヘッジではなく、ポジション取っているのが、ここでデリバティブでドルを売ってデリバティブのレアルを買う。

・NBFというオプション枠があり、これでレアルの短期金利からドルの短期金利を引いたニアリーイコールの為替プレミアムが得られる。マイナスになるのは買ったレアルの短期金利よりも、売ったレアルの短期金利の方が高くなる時だが、普通そんなことは大体無い。レアルが一番多い理由は為替ヘッジプレミアムが一番高いから。

・3月末で通貨選択型投信は日本に3兆円ぐらいの残高あり、そのうちの2兆3千億がレアルコース。分配金が結構出ており、健全性も問題なく、今のところはケチのつけようのない分配型投信。

・今年もこの通貨選択型は、ひょっとすると人気が持続するかもしれない。ただし先ほど申し上げた通り、高い分配金には高いリスクがあるという経済原則から免れるものではなく、リスク資産のほとんどを、通貨選択型にするのはおやめになった方がよい。

・以前そう申し上げたら、通貨選択型投信を1億買ったら1千万以上の分配金をもらいましたという人がいらっしゃってビックリした事がある。まあ「よくお考えください、それが5年も10年も続くって、そんなうまい話はないと思うのですが。どこかの時点で、せめて円コースにされたらどうですか」と、「せめて円コースに1回されといた方がいいんじゃないですか」、という話しをちょうど今回のギリシャ危機の前にしたことがある。

・通貨選択型投信は商品としては今のところ悪くないし、差し迫って何かがすぐに出てくるという事もないが、やはり高い金利には必ず、その潜在的なリスクを伴っているので、資産の一部をこれにお持ちになることについて、私は文句を言うつもりはないが、リスクの高い商品である事はご認識いただきたい。

投資信託口座開設の申し込みは、下記リンクからどうぞ

SBI証券[投資信託]・公式サイト

だいたい2,3日くらいで、口座開設申込書がお手元に届きます。

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