トヨタグループ世界債券ファンド(毎月分配型)・・・スルーに決定

トヨタグループ世界債券ファンド(毎月分配型)は、トヨタグループ企業が発行する外貨建て社債に投資する先進国債券アクティブファンドです。 分配回数の違いだけで、投資対象マザーファンドが同一のトヨタグループ世界債券ファンド(年2回分配型)もあります。

トヨタグループ世界債券ファンド ファミリーファンド形式


基本通貨別構成は、米ドル、ユーロ、ボンド、オーストラリア、カナダに約20%ずつです。そのため参考指数も「シティ世界国債インデックスのうち、アメリカ、EMU圏、イギリス、オーストラリア、カナダの5ヶ国の残存期間別インデックス (3-5年)を20%ずつ合成した指数」となっています。

トヨタグループ世界債券ファンド(毎月分配型)
(良い会社なんですけどね~~)


先進国債券ファンドとして今時信託報酬が年0.98%もかかり、非効率な毎月分配型ファンドだという時点で、スルーすべきファンドです。

また、トヨタ自動車の信用リスクを集中的に取るため、債券ファンドとして信用リスク分散ができていないことが問題です。

(2016年6月5日)



 


トヨタグループ世界債券ファンド(毎月分配型)の基本的情報

・購入単位:1万円以上1円単位
・信託報酬:年率0.98%(税抜)
・信託財産留保額:0.2%
・決算:毎月20日。毎回15円の分配金を出しています。
・資産配分比率: トヨタグループ発行の外貨建社債11銘柄に投資。(2016年4月28日時点)

通貨別債券配分と通貨別配分は以下の通りです。米ドル、ユーロ、ポンド、オーストラリアドル、カナダドル建て債券にほぼ均等に20%ずつ投資されています。

トヨタグループ世界債券ファンド(毎月分配型) 通貨別債券配分比率


組入11銘柄のうち、上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。当然トヨタグループの社債で占められています。ファンドの平均デュレーションは3.6年です。

トヨタグループ世界債券ファンド(毎月分配型) 組入上位10銘柄の構成比率


・償還日:2022年6月20日
・運用:野村アセットマネジメント株式会社
・為替ヘッジ:なし



トヨタグループ世界債券ファンド(毎月分配型)、管理人の感想と評価

信用リスクの分散が全くできていない社債ファンド

トヨタという一企業が発行する社債に投資しているため、社債発行体(トヨタグループ会社)の信用リスクが伴います。本来であれば社債に投資するファンドは発行体を幅広く分散させ、できるだけ個別の会社の信用リスクを分散させるのが必須です。

しかしトヨタグループ世界債券ファンドの場合、「トヨタ」ただ一社の信用リスクをとることになり、信用リスクが分散できていないことが大いに問題です。もしも三菱自動車のように、何かとんでもない問題が出て来たら、1発で撃沈させられるリスクがあります。

投資銘柄もわずか11銘柄で、「分散できていない=ファンドという仕組みの利点を生かしていない」事につながり、残念な事です。「私はトヨタ自動車を愛しているんだ!」と言う人以外は、無用の存在と言えましょう。


高コストすぎる外国債券ファンド

先進国債券ファンドとして、信託報酬が年0.98%(税抜)もかかるのは高すぎます。しかも毎月1万口当たり15円の分配金を出す非効率な毎月分配型ファンドです。普通分配金の場合、税金が取られ、無駄なことこの上ありません。

同じ先進国債券ファンドでも、現在は、シティ世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとする<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンドたわらノーロード 先進国債券(どちらも信託報酬0.20%)があり、よほど低コストで幅広く分散投資できます。


トヨタグループにだけ集中投資する意味があるのか不明なファンド

分散してリスクを減らせるのに、トヨタグループ世界債券ファンドのように資産をただ1つに集中させるような、いわゆる「集中投資」をするのであれば、当然、分散投資よりも高いリターンを得なければ、リスクを取った意味がありません。

しかも、先進各国の国債と言う、非常にリスクの低い投資先を「捨てて」、トヨタ自動車のような一企業に資産を投じるのですから、明らかにハイリスク投資です。

では、低リスク分散投資とハイリスク一極集中投資を、過去3年のリターンで比較してみましょうか。比較に使ったのはSMT グローバル債券インデックスオープンです。コストはトヨタの半額の、0.50%(税抜き)です。

トヨタグループ世界債券ファンドとSMTグローバル債券インデックスとのリターンの比較


なんと、比較的安定的な値動きを期待する先進国債券にもかかわらず、3年で10%もの大差をつけて、トヨタグループ世界債券ファンドのリターンが単純なインデックスファンド以下の数字に沈んでいます。これでは全く、投資する意味がありません。

資産運用は、低コスト、幅広い分散投資が基本です。債券は期待リターンも株式に比べると低く、リスク資産全体のリスク安定のために利用するものです。

アセットアロケーション先進国債券クラスへの投資分は、できるだけ低コストのインデックスファンドにするべきでしょう。


トヨタグループ世界債券ファンド(毎月分配型)の購入先

トヨタグループ世界債券ファンド(毎月分配型)をノーロードで購入できる証券会社は東海東京証券のみです。


証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
徹底的にコストにこだわるなら SBI証券 を選ぶと良いでしょう。

 


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