トヨタグループ世界債券ファンド(年2回分配型)の評価

トヨタグループ世界債券ファンド(年2回分配型)は、国内外のトヨタグループ企業が発行する外貨建て社債に投資する先進国債券アクティブファンドです。

分配回数の違いにより、トヨタグループ世界債券ファンド(年2回分配型)の他、トヨタグループ世界債券ファンド(毎月分配型)も存在していますがマザーファンドは同一です。

通貨別構成は、米ドル、ユーロ、ボンド、オーストラリア、カナダに約20%ずつの基本構成です。

そのため、参考指数も「シティ世界国債インデックスのうち、アメリカ、EMU圏、イギリス、オーストラリア、カナダの5ヶ国の残存期間別インデックス (3-5年)を20%ずつ合成した指数」としています。

リターンは参考指数と似通っていますが、先進国債券ファンドとして信託報酬0.98%は高すぎます。

また、トヨタ自動車の信用リスクを集中的に取るため、債券ファンドとして信用リスク分散ができていないことが問題です。

(2014年8月14日更新)


 


トヨタグループ世界債券ファンド(年2回分配型)の特徴・評価

・購入単位:1万円以上1円単位
・信託報酬:年率0.98%(税抜)
・信託財産留保額:0.2%
・決算:年2回(6月20日、12月20日)、毎回50円の分配金を出しています。
・資産配分比率: トヨタグループ発行の外貨建社債14銘柄に以下の比率で投資しています。(2014年7月31日時点)

通貨別債券配分と通貨別配分は以下の通りです。
米ドル、ユーロ、ポンド、オーストラリアドル、カナダドル建て債券にほぼ均等に20%ずつ投資されています。

トヨタグループ世界債券ファンド(年2回分配型) 通貨別債券比率、通貨別構成比率


組入14銘柄のうち、上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。
見事にトヨタグループの社債ばかりです。
トヨタグループ世界債券ファンド(年2回分配型) 組入上位10銘柄

・償還日:2022年6月20日
・運用:野村アセットマネジメント株式会社
・為替ヘッジ:なし



トヨタグループ世界債券ファンド(年2回分配型)・管理人の感想

一企業が発行する社債に投資するファンドであることは大変ユニークです。また、信用度の極めて高いトヨタ自動車だからこそできる芸当と言えます。組入債券の格付けもAA格が97.6%と極めて高格付けです。

ただし、社債であるからには必ず発行体(トヨタグループ会社)の信用リスクが伴います。そのため、社債に投資するファンドは発行体を幅広く分散させ、できるだけ個別の会社の信用リスクを分散させるのが必須です。

そういった意味では、トヨタグループ世界債券ファンドはわざわざトヨタグループ企業のみの社債を選んで投資しており、投資銘柄もわずか14銘柄です。リスク分散の観点からは疑問が残ります。

ぜひともトヨタグループ企業の外貨建て社債に投資したいという方以外には、不向きなファンドです。

また、信託報酬0.98%(税抜)は高すぎます。

同じ先進国債券ファンドでも、現在は、シティ世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとする<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド(信託報酬わずか0.38%)があり、海外先進国の多くの国債により低コストで幅広く分散投資できます。

資産運用は、低コスト、幅広い分散投資が基本です。債券は期待リターンも株式に比べると低く、リスク資産全体のリスク安定のために利用するものです。

先進国債券クラスへの投資分は、できるだけ低コストのインデックスファンドにするべきでしょう。



トヨタグループ世界債券ファンド(年2回分配型)の購入先

トヨタグループ世界債券ファンド(年2回分配型)をノーロードで購入できる銀行・証券会社は、旧トヨタFS証券である東海東京証券のみです。



 


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