米国エネルギー・ハイインカム・ファンド(愛称:エネハイ)の評価

米国エネルギー・ハイインカム・ファンド(愛称:エネハイ)は、SGI PGS MLP Top 20 Index(以下MLP指数)をベンチマークとするMLPインデックスファンドです。2013年12月から運用が開始されています。

MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)は、米国のエネルギー関連のインフラ(原油など天然資源の探査・採掘・精製・運搬・備蓄)を事業とする共同投資事業形態です。パイプライン事業やシェール・ガスの輸送、備蓄などの設備使用料が主な収益源です。

パイプライン施設


MLPは取引所に上場しており、収益の90%以上を分配金として出すことで法人税はかからないため、不動産投資を事業とするREIT(リート)と仕組みが似ています。そのため、別名「エネルギーREIT」とも呼ばれます。

米国エネルギー・ハイインカム・ファンドは、MLP指数に含まれるMLP銘柄に直接投資しているわけではなく、(MLP指数の値動きに連動すると言っている)コデイス社の米ドル建て社債(リンク債)に投資しています。

海外リート型ファンドに分類しましたが、実際は社債1銘柄を保有しているだけです。MLP指数の値動きと無関係にコデイス社の信用リスクを抱え、肝心な時に社債の値段がつかず、取引できない場合や社債のデフォルトにより、元本全てを失う可能性すらあります。


(2015年7月26日更新)



米国エネルギー・ハイインカム・ファンドの概要

・購入単位:楽天証券SBI証券ではわずか100円より積立購入が可能です。  
信託報酬年率1.125%(税抜)
信託財産留保額:0.3%
・決算:年4回(2月、5月、8月、11月の20日)。
・資産配分比率: コデイス社の米ドル建リンク債(MLP指数パフォーマンス連動債)たった1銘柄に投資しています。

MLP指数構成20銘柄の業種別構成比は以下となっています。(2015年6月30日時点)

SGI PGS MLP Top 20 Index 業種別構成比率


・償還日:なし
・運用:リクソー投信
・為替ヘッジ:なし

 



米国エネルギー・ハイインカム・ファンド、管理人の感想と評価

REITよりも高利回り」と販売側が謳う、MLP指数に投資できる唯一のノーロードインデックスファンドです。そのため、分散投資に有効かと思いがちですが、実際はリンク債たった1銘柄に投資しているだけの、米ドル建て社債ファンドです。

MLPそのものも流動性が小さく、値動きも激しい部分があり、米国以外からの投資の場合にかかる税金比率など、未だ不透明な部分が多いです。販売資料は、MLPの高利回りと収益安定性を強調するばかりで、デメリットは全く書かれていません。

ローリスクハイリターンなものなど存在せず、高利回りであれば、それと裏返しのリスク(流動性のなさ、市場規模の小ささ、MLP価格下落など)が必ず存在します。

(そうでなければ、石油パイプラインや天然ガスの輸送業者は大儲けですよね!)

コデイス社のリンク債に投資しているため、コデイス社が経営不振や債務不履行になった場合は大幅に元本は毀損します。(大きく元本割れするという意味)

また、この社債は上場しているわけではないので、そもそも流動性も乏しく、金融危機のような時には(MLP指数に無関係に)売買が成立しない場合があります。

(そんな事は危機の時だけでしょ?と思うかもしれませんが、つい先日の2015年7月中盤以降、上海の株式市場が急落して、中国向けの一部の投資信託の解約ができない事態に陥りました。このような事は、実際時折あるのです。MLPもそうならないことを願います。)

同じくリンク債に投資している海外リート型ファンドとして、楽天USリート・トリプルエンジン (レアル)毎月分配型 と同様の「信用リスク」があります。

変わったファンドなのでご紹介しましたが、信託報酬も年1.125%と高く、無理に購入する必要はありません。懸念点をご理解の上、どうしてもMLPに投資したいという場合も、資金のほんの一部で購入する程度でとどめておく程度にすべきでしょう。



米国エネルギー・ハイインカム・ファンドの購入先

米国エネルギー・ハイインカム・ファンド(愛称:エネハイ)をノーロードで購入できる証券会社は、以下の通りです。

SBI証券楽天証券

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