ゆうちょ銀行(郵便局)の投資信託は、あまりに中途半端でダメすぎる

郵政が民営化されて、2005年から販売が始まった郵便局(現ゆうちょ銀行)の投資信託。上手くいくか未知数でしたが、ふたを開けてみると人気が高く、成功を収めていると言ってよいようです。投資信託相談コーナーには、いつも相談者がいらっしゃるのを目にします。

では、ゆうちょ銀行(郵便局)の人気の秘密はどこにあるのか? ゆうちょ銀行の投資信託をどう評価するのか? 管理人なりに、ゆうちょ銀行の投資信託を考えてみます。

ゆうちょ銀行(郵便局)の投資信託


このページでは、ゆうちょ銀行の投資信託の様々な問題点を、以下のような項に分けて、口コミ的に解説してみたいと思います。基本的に、ゆうちょ銀行(郵便局)にメリットなどはほとんど無いため、それよりもはるかに有利な金融機関を選ぶべきでしょう。

投資信託のラインナップは、毎月分配型投資信託が中心に
ノーロード投資信託はごく少数しか存在しない時点でダメ
セゾン投信を直販以外で購入できる数少ない金融機関
WEBサイトが見にくすぎて全く使えない・・・
ゆうちょ銀行ではなくて、お勧めできる証券口座でファンドを買おう


(2018年4月15日更新)



 


投資信託のラインナップは、毎月分配型投資信託が中心に

まず、みずほ銀行で投資信託の相談をした事例を見て頂くと分かる通り、銀行の窓口なんかに相談に行ったら、トンデモナイ投資信託を平気で推奨されます。ゆうちょ銀行も同様だと思われます。

資産クラス 販売本数 うち、インデックス投信 うち、毎月分配型
バランス型 11本 1本 2本
日本株式 10本 4本 0本
日本債券 3本 1本 1本
海外株式 19本 4本 1本
海外債券 50本 2本 37本
不動産REIT 11本 3本 6本
その他 4本 なし 3本
合計 108本 15本(全体の14%) 50本(全体の46%)


売られている投資信託の大半は、高コストの毎月分配型投資信託ばっかりです。毎月分配型投信は外国債券ファンドが非常に多く、ゆうちょ銀行でもそのカテゴリーで全体の約半数の50本を揃えています。

「どうしても毎月分配型投資信託を選びたい」というニーズがあることは否定しませんが、その場合の毎月分配型投資信託の買い方については、当サイトの姉妹サイトでカモにならない分配金のもらい方のページをご覧ください。

ゆうちょ銀行などはジジババのたまり場のような存在ですから、そんな老人たちに、彼らが内容を把握しているとは到底思えない、新興国などの外国債券の毎月分配型投信を売りつけている訳ですね。



ノーロード投資信託はごく少数しか存在しない時点でダメ

なんと、ノーロードファンドはたったの10本しかありません

2018年時点で購入が可能なノーロード投信を、一覧で以下のようにまとめます。いずれもインターネット専用ファンドです。しかしながら、ノーロード投信は全部でたったの10本しかなく、ラインナップとしては中途半端であると言わざるを得ません。

ファンド分類 ファンド名 信託報酬(税抜)
バランス型 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 0.68%(税込み)
セゾン資産形成の達人ファンド 1.35%(税込み)
国内株式 つみたて日本株式(TOPIX) 0.18%
先進国株式 つみたて先進国株式 0.20%
新興国株式 つみたて新興国株式 0.34%
国内債券 eMAXIS 国内債券インデックス  0.40%
先進国債券 eMAXIS 先進国債券インデックス  0.60%
新興国債券 eMAXIS 新興国債券インデックス  0.60%
国内リート eMAXIS 国内リートインデックス  0.40%
海外リート eMAXIS 先進国リートインデックス  0.60%


別に、上記だけでもアセットアロケーションを組もうと思ったら出来ます。いちおう超低コストのインデックスファンドシリーズであるつみたてシリーズの3本が追加されましたし。

しかし「残り」は、今となっては特に低コストとも言えないeMAXISインデックスシリーズしか取り扱っていません。このようなラインナップでは、とてもメインの口座として活用しようという気にはなりませんね。


SMTインデックスシリーズは、ノーロードでないという・・・

この他に、2014年10月よりSMTインデックスシリーズの内の2ファンド、SMT JPX日経インデックス400・オープンSMTダウ・ジョーンズ インデックス・オープンも新規取扱いを始めましたが、なんとノーロードでなく販売手数料が1.728%(税込)もかかります。

SMTインデックスファンドなんて、様々なネット証券で販売されていて、こんなもんはノーロードである事が常識のファンドです。例えばSBI証券で購入できますし、SBI証券ならば投信マイレージサービスによって信託報酬の年0.1%がポイントバックされます。

ゆうちょ銀行のようなところでは、良質のインデックスファンドを用いて長期分散型ポートフォリオを構築するのは、到底無理です。

結局のところ、高コストの毎月分配型投資信託を購入させて、ときおりそれを乗り換えてもらうような陳腐な販売に堕落しているのが、ゆうちょ銀行の投資信託と言えます。

資本提携するセゾン投信が、親に楯突く形で、ゆうちょ銀行の投資信託を変革していったもらいたいともうのですが、果たしてそう上手くいくかどうか・・・・。



ゆうちょ銀行はセゾン投信を直販以外で購入できる数少ない金融機関

日本郵便は、セゾン投信の大株主

上記の最後に、「セゾン投信が資本提携」と記述しました。実は日本郵便は、2014年9月にセゾン投信に出資を行い、クレディセゾンに次ぐ大株主となっています(出資比率40%)。

これに伴って、直販以外は一切、他の金融機関で販売を行っていなかったセゾン投信では、2017年1月から、ゆうちょダイレクトにて取り扱いを始めています。

つみたてNISA限定という意味では、足利銀行、福岡銀行、熊本銀行、親和銀行、横浜銀行の5行で取り扱いを始めていますし、iDeCo(個人型確定拠出年金)では楽天証券が取り扱いを行っています。

しかし、一般口座でセゾンを販売している金融機関は、ゆうちょ銀行だけになります(ゆうちょ銀行のつみたてNISAでも購入可能)。この点は、親会社だから当然とは言え、このような比較的廉価なファンドをノーロードで販売する事に関しては、評価できます。


セゾン投信でNISA口座を開くならば、ゆうちょ銀行にしたほうが無難

もしもセゾン投信の2本のファンドをNISA口座、あるいはつみたてNISA口座で買い付ける事を検討している人がいるとしたら、セゾン投信でNISA口座を開設するよりも、ゆうちょ銀行でNISA口座を開いたほうが良いです

というのも、セゾン投信では、自社で運用しているその2つのファンドしか買い付けができません。もしも途中でセゾンのファンド以外も買いたいというニーズが出てきた場合、NISA口座の変更をしなくてはならず、あまりにも面倒すぎます。

セゾンのファンドにプラスして、特定の地域の株や債券を追加で購入して、ご自身のアセットアロケーションを調整しようと思ったら、ゆうちょ銀行のNISA口座を利用するのがベストになります。既に記した、低コストのインデックスファンドを活用しましょう。



WEBサイトが見にくすぎて全く使えない・・・

ゆうちょ銀行のウェブサイトの投資信託のページは、全く使えないですね。こんなにも使いにくいと、まず活用しようという意欲が失せます。

例えば、コスト情報が全く検索できません。以下のようにファンド一覧から、コストが全く無視されていて、信託報酬や購入時の手数料情報は、いちいち1つずつ各ファンドをクリックしてチェックしないとなりません。

使いにくいどころの話ではなく、ゆうちょ銀行は、利用者がコストの安いファンドの購入を諦めるように仕向けているのではないかと邪推したくなるレベルです。

ゆうちょ銀行(郵便局)の投資信託のラインナップ


インデックス投資においては、コアサテライト戦略を採用する人も多いと思いますが、ゆうちょ銀行が説明するコアサテライト運用も、何か話しが違うような気がします。

ゆうちょ銀行の「コア」となるバランスファンドは、セゾン投信以外はボッタクリと読んでも良いくらいの高コストのファンドばかりですから、そういうものを買わせようという事ですかね。

ゆうちょ銀行(郵便局)の投資信託のデメリット


下記のページも、酷すぎますね。これで1ページの全てです。こんな図をチョロっと見せられただけで、サイト閲覧者はリスクとリターンの関係を学べるはずがありません。しかも、全ての資産クラスはプラスマイナスゼロに見えますよね・笑。

ゆうちょ銀行(郵便局)の投資信託のデメリット


下記も、これで1ページです。一体、何を言いたいのかさっぱり分かりません。これを見せられただけで、「リスクとリターンを考えてファンドの組み合わせを選ぶ」などという事が、出来る訳がありません。

これらの図、というか説明を掲載しているくらいですから、ゆうちょ銀行の主な利用層の爺さん婆さんに、マトモな説明をしているとは到底思えませんね。

ゆうちょ銀行(郵便局)の投資信託のデメリット



ゆうちょ銀行ではなくて、お勧めできる証券口座でファンドを買おう

以上までの説明を読んで頂くと、賢い読者さんならば、ゆうちょ銀行などは利用するに値しないという事がすぐに分かると思います。

ゆうちょ銀行の投資信託


ゆうちょ銀行も企業ですから、利益が上がるものを売るのは民間企業として至極当然のことであります。なので、ゆうちょ銀行の営業姿勢には疑問を抱きつつ、郵便局員の言いなりになって投資信託などを買わず、我々投資家がキチンと勉強しないといけない訳ですね。

当サイトでは、数ある金融機関の中から、以下の数社について「明らかにおススメ」と認定をさせて頂いております。金融機関に騙されず、なおかつ使うごとにお得になって投資家の利益が増えるような口座で、資産運用を行う事が必須です。

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