アセットアロケーションについての質問に回答

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寄せられたご質問は、随時、下記の通り回答していきます。どうぞ参考になさってください。

寄せられたご質問とその回答

アセットアロケーションについての質問に回答

2014年2月:HE様(男性・50代)よりのご質問

ポートフォリオの配分として、現在56歳ですが、個人営業ですので定年はありません。ですから突然の出費というのもあまり考えなくてよいと思っております。

今回NISAを利用して4口座作りました。(子供の名義を含めて) その3口座で

 ・日本株式 : 1
 ・先進国株式 : 2
 ・新興株式 :1 
 ・Jリート : 1
 ・海外リート : 2
 ・先進国国債 : 2
 ・新興国債 : 1

の割合で分散投資を行ってみようと思っていますがちょっと私の歳としては攻めすぎの割合でしょうか。ご意見をうかがえたら幸いです。

残りの1口座でSBIが米国ETFの最低株数を1株に落としてきましたので、そちらでETF投資を同じようなポートフォリオでやってみようと思いますが、いかがでしょうか。ずうずうしいとは思いますが、ご意見賜れば幸いです。

ほかに取り入れたらよいというようなものがあればお聞かせください。尚SBIに確認したところi―mizuhoは扱いがまだのようです。よろしくお願いいたします。


ご回答

ご質問、ありがとうございました。

最初に申し上げておきますと、ETFも投資信託の一つですので、口座を分けるのではなくて、アセットアロケーションの一環として、トータル4口座として資産配分しましょう

ここではその米国ETFを抜きにした上記の資産配分にて、その良しあしを見てみます。個人の方がアセットアロケーションを組むときに非常に参考になるサイトがありますので、それを活用してください。

 ⇒参考:ファンドの海・アセットアロケーション分析ツール


ここでは、Jリートは日本株式に、海外リートは先進国株式に、新興国債券は先進国債券にして入力してみますと、以下の通りの結果が得られます。(NISA口座なのでトータルで100万円の数字にしています)

各資産の配分割合


グラフに表わすと、次のようなアセットアロケーションになりますね。

アセットアロケーション分析


この状態で30年まで放置して運用した場合の、将来の資産の増減の可能性は、下記の通りとなります。

期待されるリターンは複利効果によって424万円に増えますが、その可能性は35%です。一方で70%の確率で、運用結果は年率2.1%、185万円程度になると予測されています。

期待リターンと最頻値


上記から言えるのは、期待リターンの割に資産が増えそうもないぞ、という事です。それはどういうことか、下記のグラフでも示唆されています。

効率的フロンティア曲線


このグラフの赤い点が、HEさんのアセットアロケーションで得られるポジションです。それに対して、僕がちょっと手書きで引いた線なので少々まがっていますが、青い太線のライン上付近に位置すればするほど、リスクに対してリターンが最大化します。

(この曲線の事を、効率的フロンティアと言います)

つまり、HEさんはリスクを取っている割には、理論的に得られそうなリターンよりも、1%もリターンが低いという事がわかります

グラフの右脇には期待リターンが4.93%と書いてあるのに、一番起りそうなリターンは2.1%というのは、だいぶ意外な数字だと思われるかもしれませんね。

このことから、今回お考えのアセットアロケーションは、修正する必要が大いにあると言えるでしょう。

このツールで、米国ETFを加味して、さらに日本国債などの安全資産も一定割合入れてあげると、効率的フロンティアにどんどん近づいていきます。

(どうしてリターンの小さい安全資産を入れるほうが効率的フロンティアに近づくのかは、ここでは省略します。それを知りたい場合は、この本が非常にわかりやすいので、ぜひ読んでみてください)

なお、個人個人によって、どの程度までリスクを取って攻めていけるのかは、答えはありません

たぶんですが、上記のアセットアロケーションだと、2008年のリーマンショックの時などは、5割~6割くらいの、大変大きな損失が一時的に発生したはずです。

これは振り返るからサラッと言えますが、危機の最中に、自分が平静でいられるかをよく考えてみてください。それは無理かな?と思えば、安全資産を入れて、リスクを下げてあげればよいですね。

⇒参考:いろんな人のいろんなアセットアロケーション

あとは、お子さんのNISA口座も活用されるとのこと。家族全体で資産管理するのであれば、それもアリかもしれませんが、子供が独立して、その時にもNISA制度が続いていたとすると、子供名義で入っているお金をはたしてどのように処分するのか、あらかじめ考えておかねばなりませんね。

(親が使ったら、子供から親への贈与になります。110万円以上ならば、贈与税を支払わねばならないと思います)

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