バランスファンドの複数保有について

投資初心者の方から、バランスファンドの活用方法や、NISA口座に関しての質問をいただきましたので、ご回答いたします。当ページをご覧のあなたも、お気軽に質問してくださいね。


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寄せられたご質問は、随時、下記の通り回答していきます。どうぞ参考になさってください。


バランスファンドの複数保有や、NISAについての質問

2014年8月:にごー様(男性・30代半ば)よりのご質問

はじめまして、NISA制度に興味を持ち投資を始めてみようと思っている者です。 自分なりに調べて、初心者向きなバランスファンドにしようと検討中です。

 世界経済インデックスファンド
 ・eMAXIS バランス(8資産均等型)
 ・SBI資産設計オープン(愛称:スゴ6)
 ・セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド



上記の中から毎月1万円ずつ積み立てていこうと思っています。 (この1万円は無くなっても困らない資金です) 目的は将来のための資産運用で、20~30年くらいは解約せずに、複利効果を狙っていこうと思います。

質問ですが、 1万円で1本のファンドに絞るか5000円で2本に分散したほうがいいか?です。 複利の効果を狙うには1本のほうが効果的なのでしょうか?

無くなっても困らないと言いながら分散なんて都合が良すぎますね。 また、長期運用する場合NISA口座にするメリットはあるのでしょうか? よろしくお願いします。

 


質問に対してのご回答

ご質問、ありがとうございました。下記の通り、ご回答差し上げます。

バランスファンドの複数保有に関して

まず最初に、バランスファンドは初心者向けと解釈している人が(もしかしたら)多いのかもしれませんが、決してそんなことはありません。

ほとんどバランスファンドだけで積み立てている人もたくさんおられます。ネット上に投資情報をアップしている人たちは、ある種、マニアの方ばかりです。

投資マニアの方は投資が大好きなので、当然、積み立てるファンドを自分でセレクトして、資産配分にもかなりのこだわりがあったりします。

ですが一般には、投資にそこまで時間を割く必要はないでしょうから、バランスファンドだけでも全くもって十分であります

で、ご検討されているのは、どれも低コストで良質の、インデックス型のバランスファンドですね。 この中からご自分のお好みの資産配分比率のものがあれば、1本選ぶだけでOKです。

どのバランスファンドも、既に投資対象の各資産クラス毎に幅広く分散投資できています。 そのため、複利効果や分散と、バランスファンドの複数保有に関連性はありません。

1本でなく複数のバランスファンドに投資した場合も複利効果や分散効果が高まるわけではありません

例えばさわかみ投信の複利効果シミュレーションで、毎月1万円を年率3%のリターンで20年間積み立てた時の投資額と投資結果を計算できます。


http://www.sawakami.co.jp/fund/simulation/compound_interest.php


リターンが同じだとすると、5000円ずつ2つに分割して積み立てても、投資結果は合算でまったく変わらないのが分かりますので、試してみてください。

ただし、各バランスファンド間の資産の中身がやはり異なりますから、当然、最終的なリターンは異なります。また、1本のバランスファンドだけではご自分の理想的な構成比率でない場合も多いです。

(新興国株式が多い、少ない、日本株式比率をもっと多くしたい、少なくしたい、株式と債券比率を調整したいなど)

その場合、複数のバランスファンドを任意の比率で組み合わせることで、理想配分比率に近づけることが可能です。 そのために複数のバランスファンドを組み合わせるのは、十分ありだと思います

この時に、結果的に複数のバランスファンドに投資していた方が、後から振り返って、合計の投資結果が良好だったという事はあり得ます。(その逆に、少々失敗だったという事が同じ確率で起こりますよね)

次の例は、複数ファンドのリターンの違いです(過去3年間ですが)。良質なバランスファンドといえども、 資産配分比率が異なるため、当然、成績にはばらつきが出ます。




上の例だと、SBI資産設計オープンと、世界経済インデックスファンドでは、3年で5%前後もの運用成績の差があったという事になります。

ですが、バンガードジャパンの加藤前社長がスパゲティチャートの話をしたように、今後はどうなるか全く予測はつきません

であれば、まずはご自分のリスク許容度や欲しいリターンの兼ね合いを考え、理想的な配分比率を決めた後に、お好みでバランスファンドを選べば良いでしょう。

場合によっては上記4ファンドだけではなく、下記も組み合わせ候補に入れても良いでしょう。

 ・世界経済インデックスファンド(株式シフト型)
 ・世界経済インデックスファンド(債券シフト型)


NISAの活用について

NISAに関しては下記のコンテンツも併せて参考になさってください。

ファイナンシャルプランナーから見たNISA活用法
(セミナー出席体験談)

NISA口座に積み立てる投資信託(Q&Aコーナー)
NISA口座内で投資信託をリバランスする問題
(Q&Aコーナー)


長期投資において、100%確実に差し引かれる税金を極限まで繰延して支払いをなくすことは、とんでもなく重要な事です

よく富裕層の方が節税対策をしますが、これは税金のコントロールがいかに重要なのかを示しています。税金に無頓着な人は、お金が積み上がるスピードが遅い、あるいは積み上がらないんです。

そういう意味で、何かにつけて我々の貴重な財産を税金と言う形で略奪する国家が、わざわざ向こうから「税金は要りません」と言ってきているのですから、利用しない手はありません。

まさに、「国策に売りなし」の格言通りです。(最近では、ふるさと納税なんかもその良い例かもしれません)NISAのメリットは、上記コンテンツと重複いたしますが、とにかく利益が出たら無税で処理できる点にあります。

NISA口座期間が終了したら、通常の特定口座の中で投資信託を管理するだけですから、特に難しい事は何もありません。ぜひ、NISAを活用されたら良いかと思います。

⇒関連する質問:アセットアロケーションの決め方の具体例


 


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