バンガード社のバートン・マルキールセミナーを取材!(2ページ目)

2009年5月、低コストの海外ETFを提供するバンガード・インベストメンツ・ジャパン主催、セゾン投信マネックス証券が共催するバートン・マルキール教授を招いてのセミナーの様子を取材、公開しています。(1ページ目はコチラからどうぞ

では、さっそく続きにまいります。バートン・マルキール教授、話している英語は非常に平易で分かりやすかったですが、とても80歳目前のご老体とは思えぬほど、声は大きく、気力に満ち溢れていました。案外、それに感動してたりする管理人です。


その③:マルキールさん講演・今後の経済見通しについて

・短期的に見ると、米国では4半期ごとにおいては、プラス成長もありうる。が、底を這う状態だろう。
・しかし、大恐慌の再来は無い。当時とは状況が全く異なっているからだ。

・大恐慌時と大きく異なるのは、次の3つの点。
 ①当時は財政出動が無かった。今の米国には、国をあげての策が有る。
 ②大恐慌時は、25%もの通貨供給の減少が有った。現在のマネーサプライは潤沢。
 ③当時は全ての国で増税を行った。今はそのような事はやっていない。

・現在、メディアでは「デフレ、デフレ」と騒がれているが、中央銀行がこれほどの流動性を供給しているので、すぐに来年と言う事は無いだろうが、必ずやインフレが再来する

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・この状況下において、株式投資は非常に魅力的。米国S&P500指数の期待リターンは、現在約9%ほどであり、米国債の3%強に比較すると、リスクプレミアム(リスクを取った見返り)は5%~6%もある。

・シラー株価収益率を見てほしい。09年3月3日時点の収益率は13倍である。

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このレベルで株式投資をした場合、10年後のリターンを集計すると、16%以上もの成績となった事が過去の例から見てとれる。(つまり、今ちょうどそう言った素晴らしいタイミングにあるという事です)

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・また、配当利回りが高い時期に投資をすると、リターンが大きくなるという過去の例からしても、現在は投資するタイミングにあることを示している。

管理人コメント

実は、今回のセミナーでもっとも管理人が印象深かったのが、「インフレが近いうちに必ずやってくる」と言う発言でした。

日本人はインフレについて、本当に鈍感になっています。この不況のさなか、インフレが来ると言っている「変人」は、さわかみファンドの澤上社長くらいなものでしょう。

皆が悲観に渦巻いている最中に、その全く逆の見方を示すのは、いくら理屈上そうであっても、非常に勇気のいる事です。


 

その④:マルキールさん講演・インデックス投資とコストの話について

唯一確信的に言えるのは、(投資に関わる)コストが低ければ低いほど、投資に対するリターンが高くなる、と言う事だ
・経費率が2.43%になる高コストのアクティブファンドの上位25%のリターン(94年末~08年末までを集計)は、4.65%なのに対し、経費率1.1%の低コストファンドの上位25%のリターンは7.24%となった。
・また、S&P500指数に負けた大型株式のアクティブファンドは、08年末までの運用期間が1年であっても3年であっても、5年でも、10年でも、20年でも、54%~68%にもなる。(つまり、半分から7割近いアクティブファンドが平均よりも負けているという事)

・(別のデータを示して)市場平均に勝つ確率は次の通りとなる。

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・この図から、過去60年間において、7割以上のファンドが市場平均に負けているという事が分かる。
・さらに、この図にはサバイバーシップバイアスがかかっている。生き残ったファンドのみを表示しておりつぶれたファンドは含まれていない。それなのに、勝率がたった3割なのだ。
・これは、日本における投資信託でも同じ事が言える。

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・これらより、投資をする際には経費率の低いインデックスファンドを選ぶべきだ、と言える。
・別の表現で分かりやすく言うと、ゴルフにおいて、「すべてのホールをパーで回る」と言う事。つまり、負けない、と言う事だ。


管理人コメント

この当たりのお話は、投資を少し勉強すれば簡単に理解できます。マルキールさんの著作の中でも力説している事なので、なるほどなるほどと、ただ同意の頷きをするのみでした。

マルキールさん講演・コア・サテライト・アプローチについて

 

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