第一生命のiDeCo・・・インデックスファンドを利用するなら、まあOK

本ページでは、第一生命が展開している企業型確定拠出年金と、個人型iDeCoVプランα」について、その中身を詳しくチェックしています。

iDeCo(イデコ)を制する者は人生を制する!」・・・第一生命のiDeCo口座は、インデックスファンドの利用であれば十分な低コストであり、利用もOKかと思います。ただし口座手数料が高めなので、総合的に考えると他がよろしいかと思います。

第一生命の個人型iDeCo・Vプランα


(2017年8月7日修正)


本ページに記載した内容の目次になります。上から順番にご覧いただくと分かりやすいとは思いますが、お時間の無い時などは、関心のある部分に直接飛んでください。


第一生命の個人型iDeCoラインナップはインデックスファンドに高い評価←必見コンテンツ
ラインナップされているアクティブファンドについての見解
第一生命の個人型iDeCoの口座手数料は、キャンペーン以外では高すぎる
第一生命よりも有利な金融機関を検討したほうが良い

第一生命の企業型確定拠出年金の評価はこちら


 


第一生命の個人型iDeCoラインナップは、インデックスファンドに高い評価

本項では、第一生命の個人型iDeCoのラインナップを一覧にしています。長期投資で極めて重要になるコストの部分(=年率の信託報酬)も掲載しています。

インデックスファンドとアクティブファンドのページを見て頂きつつ、一覧表では赤い文字で示したインデックスファンドの利用であれば、長期間にわたり極めて低コストで資産運用ができますから、インデックスファンドについては高く評価できます


https://selfs.dai-ichi-life.co.jp/dc/personal/lineup/

(信託報酬は税込み、区分は、I=インデックスファンド、A=アクティブファンド)
投資先 区分 ファンドなどの名称 信託報酬
日本株式 I DIAM DC国内株式インデックスファンド 0.155%
A フィデリティ・日本成長株・ファンド 1.53%
MHAM日本バリュー株オープン<DC年金> 1.70%
先進国株式 I たわらノーロード 先進国株式 0.225%
A DIAM外国株式オープン<DC年金> 1.74%
新興国株式 I たわらノーロード 新興国株式 0.495%
日本債券 I DC日本債券インデックス・オープンS 0.16%
A DLIBJ公社債オープン(中期コース) 0.45%
先進国債券 I たわらノーロード 先進国債券 0.20%
A グローバル・ボンド・ポート(Dコース) 0.85%
新興国債券 I インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型) 0.52%
国内REIT I たわらノーロード 国内リート 0.30%
A 野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) 0.95%
海外REIT I たわらノーロード 先進国リート 0.35%
A DIAM ワールドREITアクティブファンド<DC年金> 1.58%
バランス型 I DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国10)
DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国20)
DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国30)
0.315%
0.345%
0.375%
A 投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型
投資のソムリエ<DC年金>
0.59%
1.10%
DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>1安定型
DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>2安定・成長型
DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>3成長型
1.50%
保険 有期利率保証型確定拠出年金保険「第一のつみたて年金(5年)」 保証利率
0.005%



ラインナップされているアクティブファンドについての見解

次に、ラインナップされているアクティブファンドについて、言及します。基本的に、アクティブファンドは長期的にインデックスファンドに勝てません。

しかも、勝てるファンドがどれなのかを事前に見分ける方法は皆無ですし、一時的に勝っていても将来にわたって勝てるかどうかは全く別問題になるので、投資する合理的な理由はありません。

それを頭に入れたうえで、第一生命の確定拠出年金のアクティブファンドが実際にどのような運用成績を示しているのか、以下に記しましたのでご覧ください。


日本株アクティブファンドの状況

まず日本株アクティブファンドから見てみます。フィデリティ・日本成長株・ファンドは、リンク先ページでも評価している通り、存在価値のあるアクティブファンドと言えます。

次に、ラッセル/ノムラ トータル マーケット バリュー インデックスなる指数をベンチマークとしている、 MHAM日本バリュー株オープン<DC年金>について。設定来でベンチマークを上回る成績をあげている旨、記載されています。

MHAM日本バリュー株オープン<DC年金>の運用成績


しかし、どうやらこの指数は配当が含まれていないようです。一方でファンドの運用成績には配当が込みであり、アンフェアな比較となっていて、全く参考になりません。配当をカウントすると、明らかにベンチマークを下回ると思われます。つまり、投資する意味は無い。

それに、私たちのような個人投資家で、一部の投資マニアを除いて、ラッセル/ノムラ トータル マーケット バリュー インデックスなる指数を運用目標にするような投資信託は、あまり選ぶべきではないでしょう。

というのも、そんな指数はマイナー過ぎます。日経平均株価TOPIXのような指数は、毎日ニュースで耳にするので感覚的に分かりますが、マイナーな指標は一切雰囲気が掴めません。これでは長期投資をするに際して、困惑してしまうと思います。

さて、第一生命の日本株ファンド全て(3本)を、比較表にしてみました。過去3年で見ると、インデックスファンドであるDIAM DC 国内株式インデックスファンドに投資しておけばもう十分だろうという事が分かります。

第一生命のVプランαの日本株投信の運用成績の比較
(5年スパンで見ても、インデックスファンドでもう十分です)


長期投資で最も大切なことは、信託報酬が限りなく低い事です。信託報酬が僅か0.155%と、iDeCo以外では最も低コストのeMAXIS Slim 国内株式インデックス(0.18%)をも下回るという超低コストインデックスファンドを活用しない手はありません。



先進国株アクティブファンドの状況

続いて先進国の株式に投資できるアクティブファンド、DIAM外国株式オープン<DC年金>です。ベンチマークはMSCIコクサイインデックスであり、同じくラインナップされているインデックスファンド、たわらノーロード 先進国株式と単純に比較できます。

結果は、1年半の比較しかできませんが、明確にたわらノーロード 先進国株式のほうが良好であり、アクティブファンドなど選ぶ意味が無いことが分かります。

DIAM外国株式オープン<DC年金>の運用成績


ちなみにこのDIAM外国株式オープン<DC年金>の信託報酬は、年率1.74%にもなります。大した数字じゃないと思うかもしれませんが、定年まで運用して(仮に30年とする)、52%もの投資元本がコストとして抜き取られる勘定になります。

これがたわらノーロードであれば信託報酬は0.225%で、30年間の累計コストはたったの7%未満にしかすぎません。

同じベンチマークに投資するファンドなのに、一方は元本の52%が無くなり、もう一方は7%弱で済むという。この大きなコスト差を乗り越えて運用成績を上げなくてはならないのがアクティブファンドであり、もう最初から無理ゲーなんですよ・笑


日本債券アクティブファンドの状況

日本債券アクティファンドについては、DLIBJ公社債オープン(中期コース)の評価解説ページをご覧ください。そちらに本ファンドについて記載しました。結論を書くと、投資するに値しない投資信託と言えます。信じて託せない投資信託、ですね。


先進国債券アクティブファンドの状況

先進国債券についても、コストの高いアクティブファンド、グローバル・ボンド・ポート(Dコース)が、低コストのたわらノーロード 先進国債券と競争して、負けています。

共にシティ世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとしますから、わざわざ高コスト投信を買って自滅する事などありません。素直に低コストのものを買いましょう。

グローバル・ボンド・ポート(Dコース)の運用成績


日本RIETアクティブファンドの状況

国内のREIT(不動産)に投資できるアクティブファンドの野村J-REITファンドに関しては、野村證券のiDeCoのページをご覧ください。結果から申し上げると、こちらはそれなりの成果を出している投資信託です。

ただし、それが今後20年30年と継続するのかは、まさしく神のみぞ知る世界であり、ご自身の老後の資金を神に託すわけにはいきませんから、私であれば、素直に低コストのたわらノーロード 国内リートをセレクトするでしょう。


先進国RIETアクティブファンドの状況

先進国REITアクティブファンドについても、インデックスファンドと全く同等程度であり、特に活用する意味は見出せません。コストが5分の1程度の、たわらノーロード 先進国リートを選んでおけば全く問題無いと思います。

DIAM ワールドREITアクティブファンド<DC年金>の運用成績


アクティブタイプのバランス型ファンドの状況

バランス型の投資信託については、DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>と投資のソムリエの2種類のシリーズが用意されています。最初に投資のソムリエに関しては、上記のリンク先をご覧ください。詳細に評価解説記事を用意しています。

DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>については、一言、「運用成績は以下の通りベンチマーク以下であり、全く投資する価値は無い」と申し上げておきましょう。

更に、ベンチマークの株式部分には配当が含まれていないというアンフェアな比較になっていて、その配当を込みとした場合にはさらに差が拡大することになります。老後の年金づくりで、運任せのような事をしてはなりません。

DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>の運用成績


どうしてもご自身で資産配分の決定や調整ができない人は、DIAM DC 8資産バランスファンドの3本のシリーズの中から、ご自身に合いそうなものを選ぶと良いでしょう。0.3%台と、十分に低コストが実現できています。



第一生命の個人型iDeCoの口座手数料は、キャンペーン以外では高すぎる

第一生命「Vプランα」の口座管理手数料は、以下の表のとおりです。一見すると非常に安いのですが、実は2017年中の期間限定キャンペーンの数字です。2018年からは比較的高めの金額を継続して取られることになりますので、注意が必要です。

この部分のコストについては、良質なサービス多数!個人型iDeCo(イデコ)完全比較のページをご覧いただくと、良い会社がどこなのかすぐに分かります。

今回のVプランα、この口座管理手数料が常時下記の通りになるのであれば、非常にお勧めできるイデコ口座になるのですが・・・。今後の第一生命に期待したいと思います。

加入手数料(初回のみ) 管理手数料 受給時の手数料
加入者
(積み立て中の人)
運用指図者
(積み立て終わった人)
2777円 167円/月 64円/月 432円/回
:2017年12月末までのキャンペーンの金額。キャンペーンでない時期は、それぞれ482円と379円になる



第一生命よりも有利な金融機関を検討したほうが良い

以上、第一生命の個人型iDeCo「Vプランα」を具体的に評価してみました。商品ラインナップは良いものの、口座管理手数料を考慮するとSBI証券楽天証券マネックス証券イオン銀行には及ばない状況です。それらのいずれかを利用するスタンスが望ましいでしょう。


参考:良質なサービス多数!個人型iDeCo(イデコ)完全比較

 

第一生命の企業型確定拠出年金・・・極めてボッタクリ色が濃厚だ

さて次に、第一生命の企業型確定拠出年金をチェックしてみましょう。今回は読者さまから情報をお寄せいただき、ラインナップが判明しました。

結果から言うと、バランスファンドを用いる人以外は極めてコストが高く、ほぼボッタクリ確定拠出年金と言って良いでしょう。使えない確定拠出年金の代表事例の様です。

そのバランス型ファンドも、リスクを取る人にとっては日本株への投資比率が非常に高くなり、ホームカントリーバイアスがかかりまくり状態になるので、適切な長期分散投資とは言い難くなります。

第一生命の企業型確定拠出年金

(2017年8月7日追記)



第一生命の企業型確定拠出年金ラインナップ

第一生命の企業型確定拠出年金ラインナップは、以下の通りです。積み立てても良いと思える低コストの商品は、赤く色づけしています。

しかしながらその低コスト商品はごくわずかしかなく、大半はインデックスファンドも含めて非常に高コストのものばかりであり、20年30年と積み立てれば積み立てるほど金融機関が一方的に「美味しい状況」になりかねない、非常に問題のある品揃えです。


(信託報酬は税込み、区分は、I=インデックスファンド、A=アクティブファンド)
投資先 区分 ファンドなどの名称 信託報酬
日本株式 I DIAM DC 国内株式インデックスファンド 0.155%
A 日興年金Jグロース 0.82%
先進国株式 I インデックスファンド海外株式(ヘッジなし) 0.84%
A 大和住銀DC海外株式アクティブファンド 1.82%
新興国株式 ラインナップ無し
日本債券 A DLIBJ公社債オープン(中期コース) 0.45%
先進国債券 I 三菱UFJ DC海外債券インデックスファンド 0.22%
新興国債券 ラインナップ無し
国内REIT A 野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) 0.95%
海外REIT I 野村世界REITインデックスファンド 0.53%
ラインナップ無し
バランス型 I DIAMバランス・ファンド<DC年金>1安定型
DIAMバランス・ファンド<DC年金>2安定・成長型
DIAMバランス・ファンド<DC年金>3成長型
0.26%
0.29%
0.32%
DCマイセレクション25
DCマイセレクション50
DCマイセレクション75
0.26%
0.29%
0.32%
A 投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型
投資のソムリエ<DC年金>
0.59%
1.10%
保険 有期利率保証型確定拠出年金保険「第一のつみたて年金5年及び10年」 保証利率
0.005%
定期預金 三井住友信託DC定期固定1年
三菱東京UFJ定期DC3年
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バランス型ファンドについてはインデックスファンドが2種類あり、じゅうぶんに低コストではありますが、中身を見ると日本への投資割合が高すぎて、国際分散投資をしているとは言い難い状況です

もしも管理人であれば、日本株式クラス(DIAM DC 国内株式インデックスファンド)、海外債券クラス(三菱UFJ DC海外債券インデックスファンド)においては、第一生命の企業型確定拠出年金口座を活用すると思います。

それ以外の資産クラスについては、通常の証券口座も用いながら、上手に最適解を追求するスタンスになると思います。(2018年からは、積み立てNISAの制度利用になるでしょう。)

あるいは、DCマイセレクション75を利用しつつ、不足する資産クラスを、ぎりぎりインデックスファンドだという理由から許せる、先進国株式に投資するインデックスファンド海外株式(ヘッジなし)を併用するなどして、トータルコストを抑えると思います。



ラインナップされているアクティブファンドについての見解

ラインナップされているアクティブファンドについての管理人の評価は、以下をご覧ください。存在価値を発揮しているアクティブファンドも有れば、全く価値の無いものもあります。敢えて使うようなものではないよね、と言うタイプもあります。

つまり、アクティブファンドというのは、誰でも気軽に利益を出せる代物ではないという事を認識しておくべきでしょう


日興年金Jグロース・・・OKです

日本株アクティブファンドは1本、ラインナップされています。東証株価指数(TOPIX)をベンチマークととする、日興年金Jグロースです。本ファンドは、長期的にベンチマークを上回る成果を出しており、投資価値ありと判断します。

2001年に設定されて以来、運用成績の含まれる配当分を考慮しても、大幅に上回るリターンです。信託報酬もアクティブファンドとしては0.8%と、あのひふみ投信などよりも低コストであり、リターンを出しやすいコスト体系なのだと思います。

日興年金Jグロースの基準価額とベンチマークとの差異


大和住銀DC海外株式アクティブファンド・・・NGです

先進国の株式に投資できるアクティブファンド、大和住銀DC海外株式アクティブファンドについては、大和証券の個人型iDeCoのページをご覧ください。そちらに本ファンドの評価を記載してあります。特段の投資の必要性は無いと思えます。


DLIBJ公社債オープン(中期コース)・・・明確にNOです

日本債券アクティファンドについては、DLIBJ公社債オープン(中期コース)の評価解説ページをご覧ください。結論を書くと、投資するに値しない投資信託と言えます。


野村J-REITファンド(確定拠出年金向け)・・・OKです

国内のREIT(不動産)に投資できるアクティブファンド、野村J-REITファンドに関しては、野村證券のiDeCoのページをご覧ください。それなりの成果を出している投資信託です。


投資のソムリエ・・・NGです

バランス型の投資信託については、投資のソムリエが用意されています。投資のソムリエに関しては、上記のリンク先をご覧ください。詳細に評価解説記事を用意しています。

この種のファンドは評価するのがけっこう難しいのでありますが、個人的にはリスクを抑えるのは債券クラスを織り交ぜてアセットアロケーションを構築すれば良いだけで、こんなにも高コストな投資信託など、使うに値しないと考えています。


 


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