ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド・・・高コストで平凡以下の投信

中国に次いで人口が多い国と言えば、インドです。確かに人口が増える国の経済は高成長を続けますし、低成長の日本に投資するよりも、儲かる気がしてきます。

ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド


しかし、「なんとなく大儲けできそうだな」と思うのは、それこそ金融機関の思う壺。対面の営業マンの巧みな話術にかかると、ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドが「お宝ファンド」に見えてしまう事でしょう。

ここではそのダイワ・ダイナミック・インド株ファンドの中身をチェックして、果たして本当に個人投資家にとってメリットがあるものなのかどうか、評価してみたいと思います。


(2019年1月30日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドの基本情報

このファンドの基本的な情報

本ファンドは、MSCIインド指数(配当込み)を参考指数にするアクティブファンドです。中長期的にこれを上回る成績をあげつつ、あなた方の財産の増加に寄与する事を目的としています。基本的な情報としては以下の通りですので、目を通してください。

購入手数料 3.0%(ノーロード投資信託ではありません)
信託報酬 年率1.68%(税抜き)
信託財産留保額 なし
運用期間 無期限(設定日:2006年12月26日)
決算 年2回(毎年6月と12月の16日)・・・わざわざ年2回決算としているので、多大な分配金が支払われているのかと思いましたが、設定来、無駄な分配金はゼロであり、その点での投資効率は良好と言えます。
運用会社 大和証券投資信託委託株式会社
販売 大和証券、名古屋銀行、ぐんぎん証券で販売。


このファンドのポートフォリオ

2018年12月末時点のポートフォリオは以下の通りです。金融業の比率が40%と極めて高く、金融情勢が不安定になると、大きく影響される可能性があります。




上位10銘柄で全体の約5割弱を占めるという、かなり尖ったポートフォリオと言えます。少数の企業の影響をかなり受ける事になりますね。

インドは外国人が気楽に投資できる環境にはないので、インドへの投資は例えば先進諸国と違って、このように個別企業のリスクをかなり引き受ける事になる点は、頭に入れておく必要があります。





ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドに対する管理人の感想と評価

長期的にお客の財産の成長に全く寄与していない投資信託

ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドに対しての評価としては、以下の図を見て頂く以外に、何も語る事はありません。

直近1年間の下落相場において守備的に運用することもできていないようですし、10年と言う長期で見た場合も参考指数に対してズタボロに負けている状況で、全く使う価値の無い投資信託です

ダイワ・ダイナミック・インド株ファンドのリターン


アクティブファンドというのは、運用目標と言っても良いベンチマークや参考指数に長期で買ってこそ「ナンボ」の存在です。それがこのような体たらくでは、買う意味が無いです。

このような酷い成績の投資信託に、いまだに280億円もの純資産がとどまっているのは不思議でなりません。

どうも、ここ2,3年はインド株投信がブームのような気がします。本ファンド以外にも、当サイトでは以下のインド株ファンドのチェックをしておりますので、併せてご確認ください。

野村インド株投資
ブラックロック・インド株ファンド
イーストスプリング・インド株式
JPMインド株アクティブ・オープン
ノムラ・アジア・シリーズ(ノムラ・印度・フォーカス)


このようなファンドは典型的なテーマ型投資信託であり、ボッタクリ商品を売りつける事で有名なファイナンシャルスタンダード社も、「テーマ型投信は損するから止めておけ」と言っているくらいですから・笑、素人は買わない方が無難でしょう。

このようなファンドを買う人は「新興国の中でもインドだけは成長しそうだ」とか、根拠が有るようで何となく投資していることが多いものです。

そんな素人の考えが当たるほど、相場の世界は簡単ではありません。新興国の中でも何処が成長するかなど正直分かりませんし、成長したとしても株価が期待したように伸びるとも限りません。

しかも、本ファンドも含めて、上記で挙げたようなインド株投信は全て猛烈な高コストです。高い金を支払ってヘボい運用成績でしか無いのですから、買わされる方は完全に金融機関の良い「お客さん」になり下がっています。


インデックスファンドを用いた分散投資で十分

インド単独に色気を出すような事をせずとも、今ならば新興国全体に分散投資ができて、なおかつコストが恐ろしく低いeMAXIS Slim 新興国株式インデックス<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンドが存在する時代です。

信託報酬はそれぞれわずか0.189%であり、本ファンドよりも約9割も低く、長期的にこのコストがリターンに及ぼす影響は甚大であり、当サイト管理人などはこのような良質なファンドをセレクトしてます。

インドへの集中投資と新興国全体への分散投資


「分散投資をやっていても儲からないでしょ」などと軽口を叩く人も多々おられますが、上記を見ればそんな事は杞憂だと分かります。

新興国に広く分散投資する形のMSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)は、確かにMSCIインド指数よりは「儲け」が少ないです。

しかし、だからと言ってダイワ・ダイナミック・インド株ファンドに投資すると、逆に全く報われ無い成績になってしまう事が分かります。

要は、このような高コストアクティブファンドは、長期的に市場の平均値には全く勝てない事の方が多いのが事実ですので、投資信託という道具を使って投資をする場合は、インデックスファンドを選ぶ事が非常に適していると言えるのです。


 


★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る