ダイワ・US-REIT・オープン・・・・BコースAコース共に酷すぎる

ダイワ・US-REIT・オープンは、大和証券投資信託委託が運用して、全国の銀行や証券会社が主に販売する、手数料有料のアクティブファンドです。2004年に設定されており、既に25年以上の近い運用歴を持つ、投資期間だけは素晴らしい投資信託です。

ダイワと名の付く投資信託としては、ETF(上場投資信託)を除くと本ファンドが純資産総額のトップであり、今でも盛んに売られています。本ページ更新時点では、メガバンクのりそな銀行が売りまくっており、実にケシカラン状況です。

ダイワ・US-REIT・オープン(BコースとAコース)

ファンド名称 特徴
ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Aコース(為替ヘッジあり) 49億円
ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし) 5445億円


皆さんは銀行で勧められるままに、ほとんど何も考えずにこの投資信託を買っているのだろうと思います。しかし、これほどボッタクリの投資信託も珍しいと言え、特に分配金の出し方は最近稀に見る酷さであり、投資価値は一切ありません。資産運用に失敗したいと希望する人にとって、最高のファンドとなる事でしょう。


(2019年3月13日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。


 


ダイワ・US-REIT・オープンの基本的情報

このファンドの基本情報

項目 内容
販売手数料 3.0%(ノーロード投資信託ではありません)
信託報酬 年率1.52%(税抜)
信託財産留保額 なし
運用期間 無期限(2004年7月21日設定)
決算 毎月17日(毎月決算型の場合)
運用会社 大和証券投資信託委託株式会社
販売 全国の主要銀行や証券会社で販売。ジャパンネット銀行で手数料1.6%、楽天証券フィデリティ証券で2.0%、他では3%の販売手数料がかかります。


このファンドのポートフォリオ

2019年2月28日時点のポートフォリオです。毎月分配型も年1回決算型も、ポートフォリオは同一です。組み入れ上位10銘柄で全体の46%もの投資比率となり、米国1国に集中するという点も含めて、かなりの集中投資です。

ダイワ・US-REIT・オープンのポートフォリオ



ダイワ・US-REIT・オープン、管理人の感想と評価

ボロカスに酷い運用成績を見るだけで、投資不適との判断

ダイワ・US-REIT・オープンは、FTSE NAREITエクイティREIT・インデックス(配当金込み、円ベース指数)をベンチマークとするアクティブファンドです。

アクティブファンドはベンチマークを上回る成績を計上して「なんぼ」ですが、本ファンドは設定来のリターンがベンチマークを大幅に下回る最高レベルに酷い運用成績であり、これを見た瞬間、「こんなものは要らない」と判断を下せます

(ここではBコース(為替ヘッジなし)で解説しますが、Aコース(為替ヘッジあり)でも似たようなものです。両方とも最悪すぎる点で共通しています。)

ダイワ・US-REIT・オープン(Bコース・為替ヘッジなし)の基準価額とベンチマークとのリターン比較


赤い矢印のように、ベンチマークに対してトータルリターン(分配金再投資基準価額)は大幅に下方に乖離しており、何のために高いコストを支払ってアクティブファンドに投資しているのか、全く意味が分からない事になります。

ついでに言うと、「本当の」基準価額(上で言うと水色の線)は呆れるほどの右肩下がりであり、仮に設定時に10000円の基準価額で買い付けをした人が現在これを解約した場合、半分以下の2951円しか戻ってこない事になり、あまりにも残念過ぎます。


 


分配金の出し方が、キチガイレベルに酷い

次に、これも「あまりにも酷いだろ」とキレたくなるような、ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)の悲惨な分配金の出し方についてです。ここでもBコース(為替ヘッジなし)で解説しますが、Aコース(為替ヘッジあり)でも似たようなものです。

まず、本ファンドの投資先からの配当利回りをご覧ください。3.5%となっています。ベンチマークの配当利回りでも4.1%と、そんな程度です。(株式投資の世界では、特段、低いという訳ではありません。このようなものだと考えてください。)

投資先の配当利回り


それに対して呆れかえるのが、下記の分配金利回りです。直近で19%以上もあります。2018年の前半には27%以上もあって、これが本当だとしたら、1000万円投資したら4年で元が取れる事になります。

もちろんその様な事は一切なくて、元が取れるどころか基準価額はどんどん下がる一方ですから、正反対に損する事になります。とんだ誤魔化しです。

ダイワ・US-REIT・オープン(Bコース・為替ヘッジなし)の分配金利回りの推移


そして、配当利回りが3.5%しか無いところを19.2%もの分配金利回りにしているのですから、あなたが貰っている分配金は、猛烈なタコ足分配になっています。

以下、分配原資の内訳をご覧ください。毎月60円の分配金に対して、酷い時は僅か7円、多くても27円しか利益から捻出できていない事になります。半年間で360円の分配金に対して利益は95円であり、その差額の実に265円分ほどが元本払戻金だと思われます。

ダイワ・US-REIT・オープン(Bコース・為替ヘッジなし)の分配原資の内訳


これを利益と勘違いして分配金を使い込むと、あなたの財産はあっという間に無くなっていきます。お金を捨てたい人にとっては、最高の投資信託と言えます。

これからお金を蓄えたい人、あるいは運用しながら適切に使いたい人にとっては最悪の選択肢になりますので、もしもこのような商品を持っていたら即刻解約して、適切な商品を選び直す事を強くお勧めします。

上記では月額60円の分配金でしたが、流石にこんな詐欺過ぎる事を続けるのは持続不可能なのか、直近では40円に減額されています。それでも配当益で分配金をカバーできない状況に、変わりはありません。

また、そんなに遠くない過去には80円~100円もの分配金を放出していた時期もあり、いくら現在40円に減額して改善してきているとは言え、こんな投資信託をどう信用しろというのか、疑問でなりません。


リートから分配金を得るための、他の選択肢

以上のように、ダイワ・US-REIT・オープンには投資価値の欠片もありません。海外のリートファンドを使って分配金を獲得したい場合は、当サイト管理人であれば、ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)以下の3つを検討すると思います。

ファンド名 内容 ベンチマーク 信託報酬
ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし) 米国のリート FTSE NAREITエクイティREIT指数(配当込み) 1.5%
(他に購入手数料が必要)
SMT米国REITインデックス・オープン 米国のリート S&P米国REIT指数(配当込み) 0.55%
<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックス 日本を除く先進国と新興国のリート S&Pグローバルリート指数(除く日本、配当込み) 0.27%
EXE-i グローバルREITファンド 日本を含む先進国と新興国のリート S&Pグローバルリート指数 0.344%


下記が、それらを含むリターンの比較です。それぞれベンチマークが異なりますので、比較というよりは値動きの傾向のチェックとして見て下さい。EXE-i グローバルREITファンドのリターンが良いように見えますが、ベンチマークが異なるので、そういう意味ではありません。

ダイワ・US-REIT・オープン(Bコース・為替ヘッジなし)と代替え投資信託の比較検討


それらを見ると、結局は同様の値動きをしている事が分かります。よく見ると、その中でも日本を含む先進国と新興国まで最も幅広く分散投資ができているEXE-i グローバルREITファンドが、最も価格のブレが小さいなと判断が付きます。

ここには掲載しませんが、実際に値動きを表す標準偏差(=リスク)の数値は、EXE-i グローバルREITファンドが最も小さくなっており、より安定的だと言えます。であれば、これを使って資産運用をすれば宜しいのではないかと思います。

ただし、代替え案として提示した投資信託は全て分配金を再投資するタイプであり、毎月分配型はありません。この場合、それらををSBI証券で買って、投資信託定期売却サービスを利用すれば、自分で毎月の「分配額」を決めての、自作の毎月分配型投資信託ができあがります。

ご自身で解約の量を設定する事が出来ますので、配当利回りの範囲内で定期売却をすれば、ダイワ・US-REIT・オープンのように基準価額がどんどんと下落する事は避けられ、それこそ安定的に毎月の収益を得られることになります。

なお、実際に当サイト管理人が投資をしている、分配金目当ての投資の部分に関しては、上記で挙げたような投資信託ではなくて、ETFを買い付けしています。これについては、管理人の投資しているもののページをご覧ください。


 


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