大和証券の個人型iDeCoについて徹底的に解説します

本ページでは、大和証券が展開している個人型iDeCoについて、その中身を詳しくチェックしています。現時点では、個人型iDeCoの情報のみを掲載しています。企業型iDeCoについては、ウェブサイトに情報が無く、皆さまからの情報提供をお待ちしています。

iDeCo(イデコ)を制する者は人生を制する!」・・・大和証券の個人型iDeCoは、まずまずの内容だと思います。インデックスファンドのみを利用するのであれば、十分に利用価値はあります。

大和証券の個人型iDeCo

(2017年10月4日修正)


本ページに記載した内容の目次になります。上から順番にご覧いただくほうが分かりやすいとは思いますが、お時間の無い時などは、関心のある部分に直接飛んでください。

大和証券の個人型iDeCoラインナップ
ラインナップのアクティブファンドを完全チェック
大和銀行の個人型iDeCoの、口座手数料を確認
大和銀行よりも有利な金融機関の検討しよう

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大和証券の個人型iDeCoラインナップ

大和証券のiDeCoラインナップは、下の表の赤文字の商品が低コストのインデックスファンドであり、10年スパンで超長期投資をするiDeCoについては、それらを選んでおけば間違いはないはずです。

一方、セレクトされているアクティブファンドには、問題の多い商品もたくさんあります。

「儲かりそうな感じがする」からアクティブファンドを選ぶと、結果的に高コストを取られた挙句にインデックスファンドより低いリターンになる可能性が極めて大ですので、大和証券でiDeCoを使う場合、インデックスファンド以外は「無視」するスタンスで問題ないでしょう。

⇒参考:インデックスファンドとアクティブファンド


(区分はI=インデックスファンド、A=アクティブファンド)
投資先 区分 ファンドなどの名称 税抜き
信託報酬
ベンチマークや参考指数
日本株式 I DCダイワ日本株式インデックス 0.25% TOPIX
A フィデリティ・日本成長株・ファンド 1.53% TOPIX(配当込)
先進国株式 I DCダイワ外国株式インデックス 0.25% MSCIコクサイ
A 大和住銀DC外国株式ファンド 1.82% MSCIコクサイ
新興国株式 A UBS中国株式ファンド 1.7998% なし
ブラックロック・インド株ファンド 1.79% 2つあり
ダイワ・ロシア株ファンド 1.68% MSCIロシア10/40指数(配当込み、円換算)
ダイワ・ブラジル株式ファンド 1.68% ボベスパ指数(円換算
日本債券 I DCダイワ日本債券インデックス 0.25% ダイワ・ボンド・インデッ クス総合指数
先進国債券 I DCダイワ外国債券インデックス 0.23% シティ世界国債インデックス(除く日本)
新興国債券 なし
国内REIT A DC・ダイワJ-REITオープン 0.55% 東証REIT指数(配当込)
外国REIT I DCダイワ・グローバルREITインデックスファンド 0.53% S&P先進国REIT指数(除く日本・配当込)
バランス型 A DCダイワ・ワールドアセット
・六つの羽/安定コース
・六つの羽 /6分散コース
・六つの羽/成長コース)
0.90%
1.05%
1.20%
合成指数
預金 あおぞらDC定期(1年) あおぞら銀行


上記の赤く色を塗った商品を中心にして、ご自身の理想のアセットアロケーションを組み立てて、老後までの資産運用をしていくと良いです。

(このような長期の国際分散投資の事を、インデックス投資と言います。それがどのような投資法なのか、インデックス投資の始め方のページも読んで頂くと良いでしょう。)

ただし、新興国株式に投資できる低コストな商品が存在しない点、(多くの投資家にとって重要ではありませんが)新興国債券向けファンドが皆無な点、そして初心者にとって利用価値の高いバランス型ファンドが無い点など、改善点もそれなりにある印象でもあります。


 


ラインナップのアクティブファンドを完全チェック

上の項でも書いた通り、不必要にアクティブファンドを選んではいけません。なぜなら、コストが異様にかかるからです。例えば先進国株でインデックスファンドを選んだ場合とアクティブファンドにした場合の、10年ごとのコスト差を記します。

年数 DCダイワ外国株式インデックス(信託報酬:0.25%) 大和住銀DC外国株式ファンド(信託報酬:1.82%)
10年 2.5% 18.2%
20年 5.0% 36.4%
30年 7.5% 54.6%


表の赤い部分、何を意味しているか分かりますか? 手数料の累計です。30年運用したら、約55%ものコストが、あなたの元本から引かれることを意味します。

こんな多大な金額を引かれても、なおかつ運用目標に勝たねばならないのですから、そもそもアクティファンドというのは構造的に「無理ゲー」なのです。

アクティブファンドの運用成績を見通すことは完全に不可能なので、であればコストのような不確実なものは最初から徹底的に排除する必要があります。


日本株式アクティブファンドの実力をチェック

日本株に投資できるアクティブファンドの運用成績を、まず確かめます。

大和証券ではフィデリティ・日本成長株・ファンドを用意しており、これについては評価できるアクティブファンドです。評価できるポイントについては、上記のリンクからファンドの詳細を確認いただいて、内容をご確認ください。


先進国株式アクティブファンドの実力をチェック

続いて先進国株式クラスです。低コストのインデックスファンド「DCダイワ外国株式インデックス」と、高コストのアクティブファンド「大和住銀DC外国株式ファンド」は共に、MSCIコクサイインデックスをベンチマークにしているので、純粋に比較できます。

DCダイワ外国株式インデックスと、大和住銀DC外国株式ファンドのリターン比較


こうして見ると、過去3年での成績はアクティブファンドのほうがかなりの好成績を残しています。大和証券も、既に書いた日本株アクティファンドも含めて、かなり良質のアクティブファンドを探してきたなとの印象を持ちます。

ただ、赤枠で囲んだところを見ていただくと、10年スパンではインデックスファンドとほとんど同一と言って良い成績になってしまいます。長期的にアクティブファンドはインデックスファンドに勝利できない、という説を実証するかのようです。

確定拠出型年金はまさに10年スパンで長期運用を行うため、基本は徹底的に低コストのインデックスファンドをセレクトすることです。アクティブファンドに「賭け」て、30年後に報われなかったら馬鹿馬鹿しいですからね。


新興国株式アクティブファンドは、全て使えない

大和証券の個人型iDeCoの最大の欠点は、新興国株式に投資するインデックスファンドが存在しない事です。今後の世界経済の成長をけん引する新興国に、適切な分散投資ができないのは痛いなと思います。

代わりにラインナップされているのは、中国、インド、ロシア、ブラジルに集中投資する個別のファンドです。これら4つを均等に買ったとしても分散が甘く、更には猛烈な高コストになりますから、10年スパンの投資には、とても向きません。

運用成績面でも問題です。中国に投資するUBS中国株式ファンドはそもそもベンチマークがありませんから、マトモな運用ができているのか、判定の使用がありません。よって、投資価値はありません。

インド株に投資するブラックロック・インド株ファンドについてはも、投資価値なしです。詳細はリンク先をご覧ください。

ダイワ・ロシア株ファンドについては、けしからぬことに設定来の参考指数との対比ができないようになっています。運用報告書を見ても、直近5期しか比べられません。

これを見ると、5期中4期で、参考指数よりもかなり悪い成績になっていますので、あまり期待できなさそうな投資信託だなと想像できます。

ダイワ・ロシア株ファンドと参考指数との対比


ダイワ・ブラジル株式ファンドについては、ベンチマークとの対比が載っていました。ただしやはりこの1年の動きしか掲載が無く、判断に困ります。今回の傾向が続くと(勝手に仮定して)、投資価値が無いと考えるしかなさそうです。

ダイワ・ブラジル株式ファンドとベンチマークとの対比


以上より、大和証券の個人型iDeCoにおいては、新興国株式には投資できかねる、という状況になります。外国株の割合を増やしたい人は、先進国株式の比率を増やすことで、対処しましょう。


バランス型アクティブファンドの実力をチェック

最後に、バランス型ファンドです。投資の初心者が多い個人型iDeCoにおいて、バランス型ファンドのラインナップが「DCダイワ・ワールドアセット」しか存在しないというのは、大いに改善の余地があります。

そしてDCダイワ・ワールドアセットには3つのタイプがあり、 以下が用意されていますが、何度も書くようにコストが高すぎて、10年スパンの投資には明らかに不向きです。

・リスクを大きく取りたくない人 ⇒ 六つの羽/安定コース
・標準的なものが良い人 ⇒ 六つの羽 /6分散コース
・リスクを取って大きく資産を増やしたい人 ⇒ 六つの羽/成長コース



「コストが高くても成績が良ければ良いじゃん」という意見もおありでしょうが、やはりけしからん事に、参考指数との運用成績の長期的な対比が全く不可能です。

唯一、直近1年での対比ができるだけです。しかしながらその1年の対比において、以下のように上から「安定・6分散・成長」の各コースとも、指数に明らかに負けてしまっていて、期待できない結果となっています。

DCダイワ・ワールドアセットと参考指数との対比


以上より、バランス型ファンドをそのまま買うのではなくて、大和証券の個人型iDeCoに品揃えされているインデックスファンドを個別に購入して、バランス型ファンドのような運用を個人で行ってゆくのがベストです。



大和証券の個人型iDeCoの、口座手数料を確認

大和証券の手数料については、非常に意欲的で、素晴らしい低コストです。このレベルの手数料は、SBI証券楽天証券と同レベルであり、圧倒的にメリット大です。

上述した低コストのインデックスファンドを利用する人ならば、コスト的に問題はなく、大和証券の個人型iDeCoを利用しても良いでしょう。

加入手数料(初回のみ) 管理手数料 受給時の手数料
加入者
(積み立て中の人)
運用指図者
(積み立て終わった人)
2777 167円/月 64円/月 432円/回



大和証券よりも有利な金融機関の検討もしよう

以上、大和証券の個人型iDeCoを具体的に評価してみました。体たらくの余計なアクティブファンドを避けるならば、口座手数料も含めて、良質なiDeCoになります。

なお、より低コストのインデックスファンドをセレクトする場合は、SBI証券楽天証券マネックス証券イオン銀行もおすすめです。


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