ダ・ヴィンチ・・・「分散投資の芸術」とは聞いて呆れる極悪ファンド

分散投資の芸術「ダ・ヴィンチ」。投資信託の場合、このようなネーミングのものはほとんど全てが残念な結果になります。だいたい、運用元のゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントは、ロクなファンドが有りませんからね。

ダ・ヴィンチという投資信託


ちなみに、分散投資は芸術などではありません。科学的なアプローチで導き出された、非常に合理的な投資方法です。投資と芸術をごちゃ混ぜにして変なイメージで売る戦略には、ウンザリする気分です。

そして、結論から言うと、ダ・ヴィンチはクズ中のクズと言って良い投資信託です。運用歴は長く、今も100億円以上の資産のある投資信託ですが、投資する意味は皆無ですから、即刻解約して他に最適なファンドを選ぶ事を強くお勧めします。


(2019年1月20日追加)・・・以降、気が付いたら本ページを更新しますが、最新情報を確認したいという人がおられたら、管理人までお知らせください。更新作業を致します。


 


ダ・ヴィンチの基本的な情報

このファンドの基本情報

冒頭から文句を付けますが、後段で説明する酷い運用成績で、なんと信託報酬は驚きの2%です。あり得ない超高コストであり、これだけで投資価値皆無なレベルです。

項目 内容
購入単位 証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券など主要ネット証券では100円より購入可能。
信託報酬 年率2.0%(税抜)
信託財産留保額 なし
運用期間 無期限(1996年9月27日設定)
決算 年1回(9月14日)
運用会社 ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント
為替ヘッジ あり(外国株式と外国債券への投資に為替ヘッジを使います)


ファンドの運用は、ファミリーファンド方式です。

ダ・ヴィンチのファンド運用方式



ダ・ヴィンチ、管理人の感想と評価

株と債券に約半分ずつ投資しつつ、機動的に資産配分を変更するというが

ダ・ヴィンチの投資対象は、日本を含む世界各国の株式、債券および円短期金融商品です。基本となる資産配分比率は、世界の株式に40%、債券に40%、円短期金融商品に20%となっています。株と債券には為替ヘッジをかけます。

ダ・ヴィンチの資産配分比率


ダ・ヴィンチ最大の特徴は、ゴールドマン・サックス社の「素晴らしい」計量モデルを用いて、世界中に分散投資しつつも、世界情勢によっては臨機応変に対応をして、機動的に株式・債券・通貨の比率や、国別の配分比率を変更する点にあります。

つまり、かなり積極的なアクティブ運用を行う事で、資産の成長性と安定性を同時に追求するとの事です。金融機関側としては、下記に示すように株式と債券の「良いところ取り」をして、安定的に儲かると言いたいのでしょう。

ダ・ヴィンチのリスク


ダ・ヴィンチは、「MSCIワールド・インデックス(円ヘッジ)」40% + 「JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス(グローバル)(円ヘッジ)」40% + 「円1ヵ月LIBOR」20%から形成される、複合ベンチマークを運用目標としています。

目論見書を見ると、・・・凄いですよね、ベンチマークがグイグイと成長していくさまが見て取れます。リスクをコントロールしながら、しっかりと投資家の財産を増やしていけるのだろうと思ってしまいます。

ダ・ヴィンチのベンチマークについての説明


投資対象国を見ると、先進国を中心とした世界の株式、債券、通貨への分散投資には特に問題は無いでしょう。ただし、外貨建て資産の全てに為替ヘッジをしているために、複数の通貨に分散している意味はあまり無いような気がしないでもありません。

ダ・ヴィンチの各市場への投資状況


株と債券を同時に保有することで、リスク(価格の変動)を抑えつつもリターンを高める方法は、ごく当たり前の分散投資の手法です。これだけであれば特段、凄い事をやっているファンドではなく、ごく普通のバランス型ファンドのようなものですね。

しかし、ダ・ヴィンチなる「芸術的な投資信託」では、株と債券と短期金融資産の比率を機動的に見直すことで、上記のベンチマークを上回る運用をすると言っています

そんな事が出来たら誰も苦労しない訳で、本ファンドのチェックポイントはまさしくその部分にあります。次の項で、その実態を見て行きます。


 


戦略が機能しているとは思えない極悪な運用成績

ダ・ヴィンチは、信託報酬が2%も必要になる超絶高コスト投信です。問題は、投資家が満足できるパフォーマンスを発揮できているのかという点です。運用会社の用意した資料には、いかにも素晴らしい戦略で運用が行われているような事が書かれています。

・資産間配分戦略  ・株式国別配分戦略
・債券国別配分戦略  ・通貨配分戦略


ダ・ヴィンチが行う機動的な資産配分比率の調整


何も知らない人が美しい販売資料を見ると、儲かるような気になってきます。しかし管理人はこれまで、このような事が出来ると豪語するファンドを多数、見ては失望してきました。

今回もダ・ヴィンチの運用方針を見た瞬間に、「こんなもん、イカサマに決まっているだろ!」と直感しました。ダ・ヴィンチの資産配分の推移を見ると、確かに機動的に運用をしているようには見えますが、果たして成果に結びついているのでしょうか?

ダ・ヴィンチの資産配分の推移


下記、ダ・ヴィンチの月報で確認した運用成果です。こんな酷すぎる投資信託は、見たことも無いレベルです。およそ20年ほど運用してきた結果、目標値に対して4割以下のリターンしか出せていない、クズファンドです。

仮に1000万円近く投資していたら650万円の利益を取り損ねた訳ですから、投資家として怒り心頭です。こんなもんに「長期分散投資」をさせられた投資家は、悔やんでも悔やみきれない結果になっており、・・・お悔やみ申し上げます。ご愁傷様でございます。

いかにも儲かりそうなものに手を出すと、ほとんどがこのような結果になるという事を強く肝に銘じて頂き、今後の投資信託選びの「勉強代」にして頂くとよろしいかと存じます。

ダ・ヴィンチの基準価額とベンチマークとのリターン比較


それにしても、基準価額とベンチマークの差を見ていると、2008年あたりに突如として落差が大きくなってしまっているのが分かります。もしかしたらアクティブファンドとしてのファンドマネージャーが、このあたりで交代でもしたのでしょうか?

実際のところは運用報告書などには何も書かれていないので真相は不明ですが、アクティブファンドに資金を投入している割にはファンドマネージャーの顔や運用方針がハッキリしない事が大半なので、とにかくアクティブ運用の投資信託には近寄らないのが賢明です。

運用方針がハッキリしていて、運用者の顔がよく見えている場合も、それによって運用成績が向上するという意味では全くありませんので、注意が必要です。みのりの投信とかMASAMITSU データセクション・ビッグデータ・ファンドなどが、その良い(悪い)例です。


シンプルに、世界の株式と債券に分散投資していればよろしい

ダ・ヴィンチは、株と債券に半分ずつ投資して、ついでに現金比率も含めて積極的に相場に応じて投資比率を変化させます。あわせて為替ヘッジまで用いて、円高リスクを回避します。

しかし、こんなことを四六時中やられると、売買のコストばかりがかかってしまって、肝心のリターンをコストが食う事になります(最新の運用報告書によると、実質コストは税込みで2.227%でした)。為替ヘッジなども余計なコストがかかります。

個人投資家は、このようなアクティブファンドの「壮大な実験」に関わっている金も時間もありません。失敗しそうなところには近寄らないようにしたいものです。

では一体、投資家はどのようなファンドに資金を投じれば良いのでしょうか。答えは、一切余計な事をせずに、市場の上がり下がりに素直に身をゆだねて、シンプルに国際分散投資をすれば良いだけです。資産配分の変更や為替ヘッジなど、一切の余分な事は排除します。

そうすればダ・ヴィンチのような「人為的ミス」によって超絶にリターンが悪化することを100%に近い割合で回避できます。そして世界経済の成長分だけ、あなたの資産が増加する事になります。

下記は、世界中の株と債券に50%ずつ分散投資する、大人気のインデックスファンド、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドです。コストも購入時はゼロ、信託報酬はダ・ヴィンチよりも7割も安いです。このファンドと、ダ・ヴィンチの運用成績を比べてみます。

(正確にはベンチマークが異なりますから比較対象外なのですが、株と債券に半々に投資するというコンセプトは同じなので、ここではセゾンのファンドを取り上げています。)

ダ・ヴィンチとシンプルなバランス型投資信託とのリターン比較


過去3年のパフォーマンスは、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドがダ・ヴィンチを7%も上回っています。

為替ヘッジ付きのファンドとそうでないファンドを直接比較するのは無理は有りますが、まあ、余計な事をする投資信託はこういう結果になるという事だけ、覚えておきましょう。

仮に、あなたのリスク許容度が低めであり、出来れば為替リスクを取りたくないという事であれば、ダ・ヴィンチと全く同じ資産配分比率で、以下のように2つのファンドと1つの定期預金だけにお金を回しておくと良いでしょう。

投資先 利用するファンド 配分比率
世界株式 iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)(信託報酬0.19%) 40%
世界債券 Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)(信託報酬0.19%) 40%
定期預金 姉妹サイトの定期預金の鬼から、高金利定期預金を選んで下さい 20%


年に一度、増えた資産を売却して比率の減ったものを若干買い増すようなリバランスを行うだけで、ダ・ヴィンチとは比較にならないほど財産が増えてゆく事でしょう。

投資信託を用いた資産形成では、とにかく余計な事をやらない事でリターンが向上するケースがほとんどです。この点は、ご自身で個別株の投資をするのとは、随分と違った面が有ると思います。

とりわけ、金融機関が行う「余計な事」は、まず大半があなたの財産を食い潰す方向に働きますので、決して口車に乗せられないようにして下さい。



ダ・ヴィンチの購入先

ダ・ヴィンチをノーロードで購入できる銀行や証券会社は下記の通りです。

SBI証券楽天証券


あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る