AB米国不動産好利回り債券ファンド(為替ヘッジなし)(愛称:イーグル・ハウス)・・・特に利点なし

AB米国不動産好利回り債券ファンド(為替ヘッジなし )(愛称:イーグル・ハウス)は、米国の不動産関連債券に投資する先進国債券アクティブファンドです。2018年11月30日より運用が始まりました。ファンド名が長いし、愛称など、どういう意味なのでしょうね。

AB米国不動産好利回り債券ファンド(為替ヘッジなし)(愛称:イーグル・ハウス)


「不動産関連債券」とは、住宅ローンや商業用不動産ローン債権などの不動産担保融資債権を裏づけとして発行された住宅ローン担保証券(RMBS)や、商業用不動産担保証券(CMBS)債券を指します。

さらに、不動産以外の自動車ローンやクレジットコードローン、社債などを裏づけとして発行された債券も投資対象としています。

外国投資信託にファンドオブファンズ形式で投資するため、信託報酬が二重にかかり、高コストの外国債券ファンドです。投資対象も不動産関連債券になぜか特化しており、コンセプトも理解できない妙なファンドです。


(2019年1月5日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


AB米国不動産好利回り債券ファンド(為替ヘッジなし )の基本的情報

このファンドの基本情報

購入単位SBI証券にて100円より購入可能。
信託報酬年率1.135%(税抜)=(運用管理費用0.625%(税抜)+投資対象ファンドの信託報酬0.51%上限)

信託財産留保額:なし
決算:年2回(5月15日、11月15日)
償還日:2023年11月15日
運用:アライアンス・バーンスタイン株式会社
為替ヘッジ:なし


このファンドのポートフォリオなど

月報発行後に追記します。

以下のように ルクセンブルグ籍の円建外国投資信託「AB FCP Ⅰ ‐モーゲージ・インカム・ポートフォリオ クラス S1シェアーズ(為替ヘッジなし)」を主要投資対象として、ファンドオブファンズ形式で投資しています。

AB米国不動産好利回り債券ファンド(為替ヘッジなし ) ファンドオブファンズ形式構造



AB米国不動産好利回り債券ファンド(為替ヘッジなし )、管理人の感想と評価

不動産関連証券のみに集中投資する意味不明なファンド

本ファンドの運用方針として、以下のような不動産や自動車、クレジットカード等のローン債権や社債を裏付けとする債券に投資します。

住宅ローン担保証券(RMBS) 住宅ローン債権を裏付けとして発行される証券
商業用不動産担保証券(CMBS) 商業用不動産のローン債権を裏付けとして発行される証券
資産担保証券(ABS) CDOに分類されない自動車ローン債権やクレジットカード債権などを裏付けとして発行される証券
債務担保証券(CDO) ABSのうち、不動産のローンだけでなく、社債や企業向け貸付債権などを裏付けとして発行される証券


これらは、不動産ローンや各種債権などの信用力やキャッシュフローを担保として発行される債券であり、国が発行する国債に比べると一般的に金利が高いです。

もちろん、住宅ローン担保証券(RMBS)や商業用不動産担保証券(CMBS)のその金利の高さは、それ相応のリスク(リターンの不確実性)が有るための代償です。

モーゲージ証券(MBS)記載のように、不動産担保の借り手には住宅ローンの繰上返済も選択できるため、RMBSやCMBSには、期限前償還の可能性もあり、キャッシュフローも未確定です。

さらに、企業が発行するいわば社債のため、その企業の経営不安や倒産等に陥った場合に資金が回収できなくなる可能性もあります。

本ファンドは米国の不動産関連債券に投資しますが、RMBSやCMBSなどのモーゲージ証券(MBS)は、市場規模も一般的な国債や社債に比べると大変小さく、日本債券市場の値動きを示すNOMURA-BPI総合でもわずか1.3%程度です。

米国の場合、ファニーメイ(連邦住宅抵当公庫)やフレディマック(連邦住宅金融抵当金庫)により発行されたMBSが、サブプライムローンが担保とされていたことにより価格がつかず、リーマンショックの要因になりました(ファニーメイもフレディマックも経営破綻)。流動性も低く、想定される以上のリスクを含む場合があることには注意が必要です。

上記を考えると、本ファンドは債券ファンドでありながら、不動産関連証券のみを投資対象にしているのが、意味がわかりません。資産形成で重要な、分散の観点からは全く不要のファンドと言えます。

もちろん、過剰にリスクを取ってでも一部の債券に集中投資をしたいという人ならばお好きに取引して頂いて構いませんが、それ以外の一般の人にとって、全く必要とは思えないファンドとなっています。


ベンチマークもなく、信託報酬が高いことも問題

また、アクティブファンドでありながら、ベンチマークも参考指数もなく、運用手腕の判断のしようがない上、今後どのような運用を行うかもさっぱりわかりません。信託報酬も年1.135%と高く、全く良いところが見当たらないファンドです。

資産形成の基本である分散と低コストの考え方からは、外国債券に投資する場合は、FTSE世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとする下記のような低コストの先進国債券インデックスファンドを検討すればよいでしょう。

 ・eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(信託報酬0.17%
 ・<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド(信託報酬0.17%
 ・たわらノーロード 先進国債券(信託報酬0.17%


ただし、そもそもリスク資産として先進国債券に投資するべきかどうかという観点もあり、気になるようでしたら、以下も参考にご覧ください。

参考先進国債券に投資する意味は、どこにあるのか?



AB米国不動産好利回り債券ファンド(為替ヘッジなし )(愛称:イーグル・ハウス)の購入先

AB米国不動産好利回り債券ファンド(為替ヘッジなし )をノーロードで購入できる証券会社は、下記の通りとなります。

SBI証券

あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る