EXE-i シリーズの評価とまとめ・・・良い部分と問題点とが両方顕著

SBI証券の関連会社であるSBIアセットマネジメントが運用する低コストのパッシブファンド群がEXE-i シリーズで、2013年から運用が始まっています。

いずれも超低コストの海外ETFにファンドオブファンズ方式(あるいはそれに近い形式)で投資する事で、ファンドのコスト低減を果たしています。

2018年からのつみたてNISA制度の開始に合わせて、更に低コスト化を進めたファンドを複数設定してシリーズの増強を図りましたが、その後すぐに「増強」したファンド群を独立させて、SBIインデックスファンド・雪だるまシリーズとしています。

EXE-i シリーズ


雪だるまシリーズが抜けた後のEXE-i シリーズについては、まあまあ低コストと言うだけの少々中途半端な商品となっており、なかなか有効活用しにくい状況です。

本ページでは、そのEXE-i シリーズのラインナップを、ベンチマーク信託報酬と共に一覧にして分かりやすくご紹介します。また、このシリーズのメリットだけではなく、問題点なども指摘しておきましょう。


(2018年11月10日更新)・・・以降、気が付いたら本ページを更新しますが、最新情報を確認したいという人がおられたら、管理人までお知らせください。更新作業を致します。



 


EXE-i シリーズの全5本のラインナップまとめと、評価できる点

全5本のラインナップはこれ

下記、 EXE-i シリーズのラインナップと各ファンドのコストやベンチマーク(一部は参考指数)の一覧です。基本的には株式ファンドですが、先進国債券クラスのみ、債券ファンドが設定されています。

投資先 ファンド 信託報酬
(税抜)
連動をめざすベンチマーク
先進国株 EXE-i 先進国株式ファンド 0.3% FTSE Kaigai・インデックス
全世界株 EXE-i グローバル中小型株式ファンド 0.312% FTSE グローバル スモール・キャップ インデックス(円換算ベース)
先進国債 EXE-i 先進国債券ファンド 0.43% シティ世界BIG債券インデックス
新興国株 EXE-i 新興国株式ファンド 0.361% FTSE・エマージング・インデックス
世界REIT EXE-i グローバルREITファンド 0.344% S&Pグローバルリート指数
(いずれのファンドも信託財産留保額はありません)


本項のタイトルには「評価できる点」などと記しておりますが、今は楽天バンガードファンドシリーズeMAXIS Slimインデックスシリーズなどが登場したため、EXE-i シリーズはコスト面で太刀打ちできない状況です。良い点が見当たりません。


「雪だるまシリーズ」を利用したほうがコスト的に断然お得

もしもSBIアセットマネジメントが運用するファンドを使うならば、EXE-i シリーズから「分離・独立」した雪だるまシリーズを利用するほうがお得です。

以下、それぞれの投資先ごとにEXE-i シリーズと雪だるまシリーズの両方を記し、信託報酬を比較できるようにしています。雪だるまシリーズは元々はEXE-i シリーズでしたので、だったら今の高コストEXE-i シリーズではなく、雪だるまを検討するほうが良いですね。

投資先 ファンド 信託報酬(税抜)
先進国株 EXE-i 先進国株式ファンド 0.3%
SBI・先進国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(先進国株式)) 0.1095%
全世界株 EXE-i グローバル中小型株式ファンド 0.312%
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) 0.142%
新興国株 EXE-i 新興国株式ファンド 0.361%
SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式)) 0.19%
(いずれのファンドも信託財産留保額はありません)


ただし、いずれも「業界最低水準を目指す」と宣言しているeMAXIS Slimインデックスシリーズが信託報酬の値下げによって雪だるまシリーズにコストを合わせてきており、激しいコスト競争を繰り広げている形です。

楽天バンガードファンドシリーズとの比較では、雪だるまシリーズのほうが低コストであり、競争力がある状態です。楽天バンガードシリーズのほうがブランド価値が高いので、雪だるまシリーズは売れていませんが・・・。



問題点がいくつか散見される

EXE-i シリーズは、ベンチマークとの乖離の問題が大きい

EXE-i シリーズで一番の問題は、ベンチマークあるいは参考指数とファンドの運用成績の間で、乖離が大きい事です。ここでは、ファンドの運用期間が長い、EXE-i 先進国株式ファンドEXE-i 新興国株式ファンドの2つの具体例を挙げます。

まずは、EXE-i 先進国株式ファンドの事例から。なんと、設定来で7.6%もの乖離を発生させています。通常、インデックスファンドはコストの分だけ指数から下に乖離を起こすのが当たり前の事です。

EXE-i 先進国株式ファンドの参考指数と基準価額の乖離


しかしEXE-i シリーズの場合、参考指標は配当分を含めていない指数なのに対し、ファンドの運用成績には配当分をカウントしています。

従って、ファンドが一方的に有利になってベンチマークなどを上回る数字になって当然にもかかわらず、その参考指標にリターンが劣っているのが大問題です。

もう1つ、EXE-i 新興国株式ファンドも見てみます。やはり設定来(約5年)で8.6%もの下方乖離を出しています。

こんなにも乖離を出すのであれば、せっかくの低コストが全く台無しになるという事であり、これだったら多少コストが高くても、他のファンドを買ったほうが儲けが多くなりそうです。


EXE-i 新興国株式ファンドと参考指数とのリターン比較


この問題は、新規設定された雪だるまシリーズについても同様の状況となるのかどうか、1年以上は様子を見るくらいで良いと思います。

複数の海外ETFに投資する形のファンドについては、今人気の楽天バンガードシリーズも同様の問題を抱えているかもしれず、困った問題と言えます。

「コストが超絶に安いから」とか「人気があるから」などの理由だけでファンドに飛びつかず、冷静に見極めてから、納得して買い付けるスタンスが望ましいでしょう。


運用目標がマイナーな指数である事もイマイチ

ベンチマークや参考指数がマイナーな指数である事も、問題とまでは言いませんが、ちょっと残念です。普通の投資家にとって、例えば先進国株式指数でメジャーなものは、日本を除く先進各国をカバーするMSCI コクサイインデックスです。これをベンチマークに設定しているインデックスファンドが大半になります。

これに対して、FTSE Kaigai・インデックスなどを運用目標にされると、正確な比較検討ができないという問題が生じます

ファンド選びの際には、とにかくシンプルなもので行くのがベストだと言えます。したがって、個人的にはEXE-i シリーズよりも、eMAXIS Slimインデックスシリーズのほうが圧倒的にメリットが大きいと思います。

様々なしがらみが有る場合にのみ、一部、EXE-i シリーズを利用するケースはあり、当サイト管理人もSBI証券のiDeCo口座では、他に超低コストのファンドが無いので、やむを得ずEXE-i 新興国株式ファンドを利用させてもらっています・苦笑。



EXE-i シリーズの販売会社

EXE-i シリーズを全て取り扱っている金融機関は、以下の通りです。ノーロードで購入できます。

SBI証券楽天証券カブドットコム証券マネックス証券SMBC日興証券むさし証券、HIS証券、立花証券、高木証券、りそな銀行グループ


あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る