SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))・・・コスト的には魅力があるが、当面様子見か

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))は、日本を含む先進国と新興国の大型株から中小型株まで広く分散投資できる株式ファンドです。

これ1本で、株式投資が完結するといっても過言ではなく、分散投資を志向する人にとっては嬉しい存在です。

ベンチマークは、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスです。つみたてNISA制度の開始にあわせて、2017年12月6日に運用が開始されました。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))


当初は「EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド」という名称でEXE-iシリーズの1つにラインナップされていましたが、より名称を分かりやすくアピールする目的か、2018年9月5日から「SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))」に名称変更となり、雪だるま投資信託シリーズの一員になりました。

信託報酬は驚きの0.142%程度であり、あまりの低コストぶりに驚きを禁じ得ません。全世界の株式に投資できるファンドが次々と登場して、今後どれがその主役に躍り出るのか、コスト面も含めて、ファンド選びはとても悩ましい状況になってきました。もちろん、それは「嬉しい悲鳴」になります。


(2018年11月15日更新)・・・以降、気が付いたら本ページを更新しますが、最新情報を確認したいという人がおられたら、管理人までお知らせください。更新作業を致します。



 


SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式)の基本的情報

このファンドの基本情報

購入単位SBI証券にてわずか100円より積立購入が可能です。
信託報酬年率0.142%(税抜き)(=運用管理費用0.10%+投資対象ETFの信託報酬0.042%)
信託財産留保額:なし
決算:年1回(11月12日)
償還日:無期限
運用:SBIアセットマネジメント
為替ヘッジ:なし


このファンドのポートフォリオ

基本資産配分比率:以下の比率で3つの海外ETFにファミリーファンド形式で投資。(ただし実態的にはファンドオブファンズ方式と言えます)

海外ETF 投資対象 ETFのベンチマーク 基本配分比率
シュワブU.S. ブロードマーケットETF (SCHB) 米国大型株式 ダウジョーンズ U.S.ブロード・ストック・マーケット・インデックス 50%
SPDR ポートフォリオ・ワールド(除く米国) ETF 先進国株式 S&Pディベロップド(除く米国)・ブロード・マーケット・インデックス 40%
SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF 新興国株式 S&Pエマージング・ブロード・マーケット・インデックス 10%



SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))についての、管理人の感想と評価

極めて低コストのパッシブファンドであることが高評価

信託報酬が年0.142%程度と、大変に低コストであることが評価できます。超低コストの海外ETFに投資することでコストの低いパッシブファンドを作るという、EXE-iシリーズから受け継いだ雪だるま投資信託シリーズのコンセプトを、更に押し進めてくれています。

現在、日本を含む先進国と新興国の両方に投資できる超低コストの株式インデックスファンドとしては、本ファンドも含めると以下の3つが有力候補です。

ファンド名 信託報酬
(税込み)
投資対象 ベンチマーク
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0.142% 先進国、日本、新興国の大型~中型株 MSCI ACWI(配当込み)
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) 0.142% 先進国、日本、新興国の大型~小型株 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
楽天・全世界株式インデックス・ファンド 0.22% 先進国、日本、新興国の大型~小型株 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス


コスト面だけで見ると、本ファンドはメリットがありそうです。ただし上記のそれぞれは運用が開始されたばかりなので、少なくとも1年以上経過したのちに実質コストをチェックしてから、投資先ファンドを決めると良いでしょう。焦る事はありません。

もしも、日本株には既に別のファンドで投資をしているという場合は、日本だけを除外したeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)野村つみたて外国株投信が有力な選択肢です。当サイト管理人は、つみたてNISAでは野村のファンドを利用しています。


ベンチマークと乖離する懸念が強く、様子見しても良い

投資家の中には本ファンドの恐ろしく低い信託報酬を見て、「すわ!一大事!ただちに投資先ファンドを乗り換えよう」と焦る人も多いかと思います。

しかし、本ファンドは元々はEXE-iシリーズであり、このシリーズはベンチマーク(参考指数)と基準価額が大きく乖離する問題がある事を忘れてはなりません。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))の月報によると、ファンドの設定から10ヵ月で、ベンチマークから0.74%の乖離がある事が分かります。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))のベンチマークと基準価額の乖離


まだファンドの運用が開始されたばかりで安定していないから、そのうちにこの現象は解消に向かうだろう」という人もおられると思います。

しかし、先発ファンドのEXE-i 先進国株式ファンドでは5年近い運用期間を経た設定来で、なんと参考指数に対して7.6%も下方乖離を起こしています。

EXE-i 先進国株式ファンドの参考指数と基準価額の乖離


参考指標であるFTSE Kaigaiインデックスは配当分を含めていない配当抜き指数ですが、EXE-iは配当を含みます。配当を含んでいるにもかかわらず、配当無しの指数にリターンが劣るのですから、これはインデックス投資家的な目線で見るとかなり問題です。

信託報酬0.3%程度×5年分だとしても、参考指数からの乖離はせめて1.5%程度でなくてはならないところにこの大きな乖離ですから、複数の海外ETFにファンドオブファンズに似た形式で投資をする仕組みに問題があるのかもしれません。

直近3か年の乖離は1.77%のマイナスと数字は小さくなっていますが、やはり配当無し指数に対して配当込みの基準価額がマイナスに落ち込むのは解せません。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))についても同様の問題を抱えていると思われるため、実質コストがどの程度になるのかも含めて、やはり1年程度は様子を見て、納得した上で投資するのが望ましいでしょう。

そもそも、インデックス投資を志向するにも関わらず、ベンチマークや参考指数と連動していないものに投資をしてしまったら、一体どういう了見でインデックス投資をするのか、意味が不明という事になりますね。


本ファンドと「楽天バンガードファンド」のどちらが良いのか

ところで、投資が大好きな人であれば、本ファンドと同じベンチマークを持ち、同じようにファンドオブファンズ形式に似た形式でファンド運用がなされる、楽天・全世界株式インデックス・ファンドとどちらが良いのか迷う人もおられると思います。

ほぼ1年ほどになるリターンを出してみると、以下のようになります。MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み)も同時に出していますが、本ファンドのベンチマークではありませんので、あくまでも参考程度です。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))と類似するファンドとのリターン比較チャート


今のところ、本ファンドよりも楽天バンガードファンドのほうがリターンが出ているようです。これらのファンドは運用開始から日数が経過していませんし、楽天バンガードファンドもベンチマークとの乖離が疑われる状況にあります。今後1年以上かけて、本ページにて比較グラフを掲載して、リターンをチェックしていきたいと思います。

基本的にこれらは、やはり1年程度はすぐに飛びつかないで様子を見て、余りにも乖離状況が酷いようならば、次の項に資する通り、シンプルなファンドを選んだほうが良いと言えます。


シンプルなインデックスファンドへの投資が良いかもしれません

例えば先進国株式ファンドでは、本ファンドと同様の実質的にファンドオブファンズ形式であるEXE-i 先進国株式ファンドよりも、ごく普通にファミリーファンド形式である<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドのような、ベンチマークと乖離のほとんど無い低コストのインデックスファンドを選んだ方が良いと思います。

同様に、全世界の日本を含む先進国と新興国に投資するならば、コスト水準が全く同一で、2018年10月に新規に設定されたeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(信託報酬0.142%)に投資したほうが良いかもしれません。

eMAXIS Slim 全世界株式の運用期間が短すぎるので比較になっていませんが、(ベンチマークも異なりますし)、もしかしたら長期的にも、eMAXIS Slim 全世界株式のほうが良好なリターンを得られる可能性もあります。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))と全世界株式インデックスファンドとのリターン比較


上記のリターン比較チャートは、もしかしたらシンプルなインデックスファンドのほうが、リターンが良好になるかもしれない可能性を示唆しています。

通常は「リターンが高い=リスクが高い」と判定されますが、今回は一方の雪だるま全世界株式がベンチマークと乖離する事でリターンが低くなっていますので、基本的には同程度のリスクなのにeMAXIS Slim 全世界株式のほうが高リターンになる可能性があります。

楽天バンガードファンドも含めて、やはり少なくとも1年以上はリターンの傾向を追って、海外ETFにファンドオブファンズ形式で投資するファンドに問題があるようならば、従来同様にメジャーな指数をベンチマークとする、シンプルで低コストなインデックスファンドを購入する事が良好な投資成果につながるかもしれません



SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式)の購入先

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))は、以下の証券会社でノーロードで購入できます。

SBI証券楽天証券カブドットコム証券岡三オンライン証券松井証券


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管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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