EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド・・・当面様子見か

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドは、日本を含む先進国と新興国の大型株から中小型株まで広く分散投資できる株式ファンドです。これ1本で、株式投資が完結するといっても過言ではなく、分散投資を志向する人にとっては嬉しい存在です。

ベンチマークは、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスです。つみたてNISA制度の開始にあわせて、2017?12月6日に運用が開始されました。

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド


低コストインデックスファンドシリーズであるEXE-iシリーズの1つにラインナップされ、従来よりも更に低コスト化されて、信託報酬は驚きの0.15%程度になります。

全世界の株式に投資できるファンドが次々と登場して、今後どれがその主役に躍り出るのか、コスト面も含めて、ファンド選びはとても悩ましい状況になってきました。もちろん、それは「嬉しい悲鳴」になります。

なお、ファンド名称に「つみたて」という文言が入っていますが、積み立て投資だけではなくて一括で購入する事もできます。また、つみたてNISA口座ではなくて一般の証券口座でも買う事ができます。


(2017年2月5日追加)・・・以降、気が付いたら本ページを更新しますが、最新情報を確認したいという人がおられたら、管理人までお知らせください。更新作業を致します。



 


EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドの基本的情報

購入単位SBI証券にてわずか100円より積立購入が可能です。
信託報酬年率0.15%(税込み)(=運用管理費用0.108%+投資対象ETFの信託報酬0.042%)
信託財産留保額:なし
決算:年1回(11月12日)
基本資産配分比率:以下の比率で3つの海外ETFにファミリーファンド形式で投資。(ただし実態的にはファンドオブファンズ方式と言えます)

海外ETF 投資対象 ETFのベンチマーク 基本配分比率
シュワブU.S. ブロードマーケットETF (SCHB) 米国大型株式 ダウジョーンズ U.S.ブロード・ストック・マーケット・インデックス 50%
SPDR ポートフォリオ・ワールド(除く米国) ETF 先進国株式 S&Pディベロップド(除く米国)・ブロード・マーケット・インデックス 40%
SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF 新興国株式 S&Pエマージング・ブロード・マーケット・インデックス 10%


償還日:無期限
運用:SBIアセットマネジメント
為替ヘッジ:なし



EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド、管理人の感想と評価

極めて低コストのパッシブファンドであることが高評価

信託報酬が年0.15%程度と、大変に低コストであることが評価できます。超低コストの海外ETFに投資することでコストの低いパッシブファンドを作るという、EXE-i(エグゼアイ)シリーズのコンセプトを、更に推し進めてくれています。

現在、先進国と新興国の両方に投資できる「超低コスト」の株式インデックスファンドとしては、本ファンドも含めると以下の3つが有力候補です。

ファンド名 信託報酬
(税込み)
投資対象 ベンチマーク
EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド 0.15% 先進国、日本、新興国の大型~小型株 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
野村つみたて外国株投信 0.2052% 先進国、新興国の大型株 MSCI ACWI(除く日本、配当込み)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド 0.2396% 先進国、日本、新興国の大型~小型株 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス


もしも、日本株には既に別のファンドで投資をしているという場合は、野村つみたて外国株投信が有力な選択肢です。当サイト管理人は、つみたてNISAではこの野村のファンドを利用しています。

日本を含めて、先進国と新興国に1本のファンドだけで投資をしたいという場合には、EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドか、楽天・全世界株式インデックス・ファンドのいずれかを選択する事になります。

コスト面だけで見ると、本ファンドの方がメリットがありそうです。ただしそれぞれ運用が開始されたばかりなので、少なくとも1年経過したのちに実質コストをチェックしてから、投資先ファンドを決めると良いでしょう。


ベンチマークと乖離する懸念が強く、様子見しても良い

投資家の中には本ファンドの恐ろしく低い信託報酬を見て、「すわ!一大事!ただちに投資先ファンドを乗り換えよう」と焦る人も多いかと思います。

しかし、EXE-iシリーズには、ベンチマーク(参考指数)と基準価額が大きく乖離する問題がある事を忘れてはなりません。

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドの月報によると、初月にして既に、ベンチマークから0.33%の乖離がある事が分かります。

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドのベンチマークと基準価額の乖離


まだファンドの運用が開始されたばかりで安定していないから、そのうちにこの現象は解消に向かうだろう」という人もおられると思います。

しかし、先発ファンドのEXE-i 先進国株式ファンドでは5年近い運用期間を経た設定来で、なんと参考指数に対して7.6%も下方乖離を起こしています。

EXE-i 先進国株式ファンドの参考指数と基準価額の乖離


参考指標であるFTSE Kaigaiインデックスは配当分を含めていない配当抜き指数ですが、EXE-iは配当を含みます。配当を含んでいるにもかかわらず、配当無しの指数にリターンが劣るのですから、これはインデックス投資家的な目線で見るとかなり問題です。

信託報酬0.3%程度×5年分だとしても、参考指数からの乖離はせめて1.5%程度でなくてはならないところにこの大きな乖離ですから、複数の海外ETFにファンドオブファンズに似た形式で投資をする仕組みに問題があるのかもしれません。

直近3か年の乖離は1.77%のマイナスと数字は小さくなっていますが、やはり配当無し指数に対して配当込みの基準価額がマイナスに落ち込むのは解せません。

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドについても同様の問題を抱えていると思われるため、実質コストがどの程度になるのかも含めて、やはり1年程度は様子を見て、納得した上で投資するのが望ましいでしょう。



本ファンドと「楽天バンガードファンド」のどちらが良いのか

ところで、投資が大好きな人であれば、本ファンドと同じベンチマークを持ち、同じようにファンドオブファンズ形式に似た形式でファンド運用がなされる、楽天・全世界株式インデックス・ファンドとどちらが良いのか迷う人もおられると思います。

上の項の表に記載した野村つみたて外国株投信も含めて、3本を同時に比較できるようになった直近2ヶ月のリターンを出して見ると、以下のようになります(野村のファンドはベンチマークが異なるので比較自体に意味は無く、あくまで参考になります)。

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドと類似するファンドとのリターン比較チャート


今のところ、本ファンドよりも楽天バンガードファンドのほうがリターンが出ているようです。これらのファンドは運用開始から日数が経過していないませんし、楽天バンガードファンドもベンチマークとの乖離が疑われる状況にありますし、今後1年以上かけて、本ページにて比較グラフを掲載して、リターンをチェックしていきたいと思います。

基本的にこれらは、やはり1年程度はすぐに飛びつかないで様子を見て、余りにも乖離状況が酷いようならば、次の項に資する通り、シンプルなファンドを選んだほうが良いと言えます。


シンプルなインデックスファンドへの投資が良いかもしれません

例えば先進国株式ファンドでは、本ファンドと同様の実質的にファンドオブファンズ形式であるEXE-i 先進国株式ファンドよりも、ごく普通にファミリーファンド形式である<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドのような、ベンチマークと乖離のほとんど無い低コストのインデックスファンドを選んだ方が良いと思います。

同様に、全世界の日本を含む先進国と新興国に投資するならば、コストは高いながらも、全世界株式インデックス・ファンド(信託報酬0.52%・税込み)に投資したほうが良いかもしれません。

本ファンドの運用期間が短すぎるので比較になっていませんが、(ベンチマークも異なりますし)、もしかしたら長期的に、全世界株式インデックス・ファンドのほうが良好なリターンを得られる可能性もあります。

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドと全世界株式インデックスファンドとのリターン比較


上記のリターン比較チャートは、もしかしたらシンプルなインデックスファンドのほうが、リターンが良好になるかもしれない可能性を示唆しています。

楽天バンガードファンドも含めて、やはり少なくとも1年以上はリターンの傾向を追って、海外ETFにファンドオブファンズ形式で投資するファンドに問題があるようならば、従来同様にメジャーな指数をベンチマークとする、シンプルで低コストなインデックスファンドをバラで購入する事が良好な投資成果につながるかもしれません。

いずれにせよ、現時点では次のようなシンプルなインデックスファンドを、ご自身のアセットアロケーションに基づいて資産配分してやるのがベターだと思います。これらのファンドはマザーファンドの純資産も豊富で、安定的な運用ができています。

・日本株・・・eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)(信託報酬0.159%・税抜き)
・先進国株・・・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(信託報酬0.1095%・税抜き)
・新興国株・・・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス(信託報酬0.19%・税抜き)


なお、既に記した野村つみたて外国株投信(信託報酬0.19%・税抜き)もシンプルなインデックスファンドであり、こちらも特段の問題は有りません。


本ファンドはSBI証券限定販売という制限があります

ところで、EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドは現在のところ、SBI証券でのみ、購入が可能です。記述の楽天バンガードファンドや野村つみたて外国株投信は、主要ネット証券のすべてで買い付けが可能です。

また、楽天バンガードは普通の証券口座だけでなく、楽天証券のiDeCoやつみたてNISA口座でも購入が可能であり、その点で投資家の支持を集めそうですね。

ファンド名 購入先 iDeCo つみたてNISA
EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド SBI証券のみ 購入できない 購入可能
野村つみたて外国株投信 SBI証券楽天証券マネックス証券等の一部のネット証券 購入できない 購入可能
楽天・全世界株式インデックス・ファンド SBI証券楽天証券マネックス証券など主要ネット証券 購入可能 購入可能


個人的にはEXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドをiDeCoで買う事はありませんが、SBI証券での限定販売となっているのならば、せめてSBI証券のiDeCo口座では購入できるようになって欲しいですね。



EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドの購入先

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドは、以下の証券会社でノーロードで購入できます。

SBI証券


あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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