SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式))・・・超低コストが魅力だが、リターンの下方乖離の問題あり

SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式))は、FTSE・エマージング・インデックスベンチマークとする、新興国株式に投資できるインデックスファンドです。

新興国の大型株、中型株にこれ1本で幅広く分散投資できます。つみたてNISA制度の開始にあわせ、2017年12月6日より運用されている投資信託です。

SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式))


当初の名称は「EXE-i つみたて新興国株式ファンド」であり、EXE-iシリーズにラインナップされていましたが、2018年9月5日から現名称に変更され、SBIインデックスファンド・雪だるまシリーズの一員になりました。

信託報酬が、新興国株式ファンドとしては最安レベルの0.19%程度であるのが大きなメリットです。ただし、若干の問題点もあり、それについては本文に記します。


(2019年9月8日更新)・・・以降、気が付いたら本ページを更新しますが、最新情報を確認したいという人がおられたら、管理人までお知らせください。更新作業を致します。



 


SBI・新興国株式インデックス・ファンド(雪だるま(新興国株式))の基本情報

このファンドの基本情報

項目 内容
購入単位 証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券など主要ネット証券では100円より購入可能。
信託報酬 年率0.19%(税抜)(=運用管理費用0.06%(税抜)+投資対象ETFの信託報酬0.13%)
信託財産留保額 なし
運用期間 無期限
決算 年1回(11月12日)。018年11月の初回決算では分配金は0円でした。
ファンド運用方式 「新興国株式インデックスマザーファンド」にファミリーファンド方式で投資していますが、そのマザーファンドは、海外ETFに投資しています。そのため、結局は海外ETFにファンドオブファンズ形式で投資しています。

SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式)) ファミリーファンド方式構造
運用会社 SBIアセットマネジメント株式会社
為替ヘッジ なし


このファンドのポートフォリオなど

海外ETFであるSCHEに投資しています。(2019年7月31日時点)

海外ETF ETFの経費率  投資対象 ETFのベンチマーク 組入比率  基本配分比率
シュワブ エマージング・マーケッツ エクイティETF (SCHE) 0.13% 新興国株式 FTSE・エマージング・インデックス 100% 100%


組入上位の国別構成比率、業種別構成比率は以下の通りです。

SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式))組入上位の国別構成比率、業種別構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式))組入上位10銘柄の構成比率



SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式))、管理人の感想と評価

新興国株式ファンドとしてはベストスリーの低コスト

冒頭にも記した通り、信託報酬が0.19%(税抜)と信託報酬最安レベルである点が素晴らしいです。新興国株式ファンドの中でで信託報酬の低いファンドのベストスリーに入るレベルであり、この点が、本ファンドの最大の特徴です。

ファンド名 信託報酬(税抜) ベンチマーク
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 0.189% MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド 0.189% MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)
SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式)) 0.19% FTSE・エマージング・インデックス


当サイトの管理人が投資信託を利用したのは2007年が初めてであり、その当時は低コストで新興国に分散投資する事などはほとんど出来ないご時世であり、その後に登場したSMT 新興国株式インデックス・オープンeMAXIS 新興国株式インデックス(共に信託報酬0.60%)でも「非常にコストが低い!」と大いに驚いたものです。

それが今や0.189%であり、隔世の感を禁じ得ません。こういった素晴らしい道具は、生かすも殺すもあなた次第です。ぜひ、「道具を使いこなせる人類」であられる事を強く願うばかりであります。

上記のような超低コストの新興国株式インデックスファンドを選ぶ際には第一にコストに着目して、そしてご自身の利用する金融機関やつみたてNISAiDeCo口座で取り扱っているファンドを選ぶと良いでしょう。



ベンチマークのメジャーさを考慮すると、ライバルが有利

上記の通り、コストからすれば、SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式))を選んでしまっても全く問題が無いように見えます。

しかし、本ファンドのベンチマークはFTSE・エマージング・インデックスであり、これは日本の投資信託においてはマイナーな存在となります。詳しくはリンク先をご覧頂きたいのですが、このベンチマークには韓国が入っていない点が、悩ましい事になります

FTSE・エマージング・インデックス


仮に、新興国ファンドを本ファンドにして、先進国株式ファンドをeMAXIS Slim 先進国株式インデックスをセレクトしたとします。

そうなると、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスのベンチマークであるMSCIコクサイ インデックスにも韓国が含まれていませんので(ここでは韓国は新興国扱い)、分散投資から韓国だけを除外して投資をする事になってしまいます。

ま、韓国嫌いの人がいたら最高の組み合わせだと絶賛されるかもしれませんが、分散投資を志向して、有力な国家の一つだけを除外するのも変な話しであり、要は、そのような事になってしまいかねないのが、SBIインデックスファンド・雪だるまシリーズのようなマイナーな指数をベンチマークとする投資信託のデメリットです。

「だったら先進国株式は韓国を含むSBI・先進国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(先進国株式))を買えば良いじゃないか」という声もありますが、雪だるま先進国株式は次の項に示すような問題点を抱えており、強く推すようなものでもありません。

それを考えると、新興国株式ファンドとしてはeMAXIS Slim 新興国株式インデックス<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンドの2つが大本命と言えます。



ベンチマークに対してリターンが下方乖離することは問題

さて、SBIインデックスファンド・雪だるまシリーズや、その前身であるEXE-iシリーズのような海外ETFにファンドオブファンズ形式で投資するファンドは、リターンがベンチマークと乖離して想定外の下振れをしがちという問題があります。

その点がまたまた悩ましく、インデックス投資なのにインデックスに連動しない結果になるのだとしたら、全く意味の無い投資行動になってしまいますから、基本的にはそのようなファンドへの投資は見送りという判断になります

本ファンドの月報によると、ファンドの運用開始(2017年12月6日)から約1年7ヵ月で、ベンチマークから0.19%の乖離がある事が分かります。

SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式)) 期間別リターンとベンチマークとの騰落率比較

本ファンドのベンチマークであるFTSE・エマージング・インデックスは、配当抜き指数であり、 その分だけ配当落ちしています。

一方で、本ファンドのリターンは配当を含んでいるため、本ファンドについても設定来で、投資対象の株式の配当を全て失った上で、さらに0.19%指数に劣後するリターンしか出せていないのは問題です。

低コストのETFに投資するパッシブ運用というアイデア自体は良いのですが、配当抜きのベンチマークに下方乖離(=トラッキングエラーが大きい)するのは、SBIインデックスファンド・雪だるまシリーズとして、何か仕組みに問題があると考えてよさそうです。

アセットアロケーションの新興国株式部分には、お勧めの新興国株式インデックスファンドにあるようなシンプルな仕組みの超低コストインデックスファンドを選択すればよさそうです。



SBI・新興国株式インデックス・ファンド(雪だるま(新興国株式))の購入先

SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式))は、販売先に無関係にノーロードです。以下の証券会社・銀行で購入できます。

SBI証券楽天証券マネックス証券auカブコム証券岡三オンライン証券松井証券、筑邦銀行


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