フィデリティ・米国株式ファンド・・・参考指数を上回る好成績

フィデリティ・米国株式ファンドは、米国株式を主な投資対象とする、米国株式アクティブファンドです。いずれも2018年5月22日より運用されています。

決算回数の違いと為替ヘッジの有無の組み合わせにより、以下の4ファンドがあります。いずれも同じマザーファンドに投資しており、ここでは4ファンドとも紹介します。

フィデリティ・米国株式ファンド

コース 参考指数
Aコース(資産成長型・為替ヘッジあり) S&P500(税引前配当金込/円ヘッジ指数)
Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし) S&P500(税引前配当金込)
Cコース(分配重視型・為替ヘッジあり) S&P500(税引前配当金込/円ヘッジ指数)
Dコース(分配重視型・為替ヘッジなし) S&P500(税引前配当金込)


運用方針として「ボトム・アップ・アプローチを重視した個別企業分析により、将来有望な成長企業や、ファンダメンタルズに対し株価が割安な企業へ投資」などと当たり前のことしか書いていませんが、設定来のリターンは配当込みの参考指数を上回るアクティブファンドです。今後の成績がどうなるのか、興味がありますね。


(2019年7月24日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


フィデリティ・米国株式ファンドの基本的情報

このファンドの基本情報

項目 内容
購入単位 証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券などでは100円より購入可能。
信託報酬 年率1.50%(税抜)
信託財産留保額 なし
運用期間 2028年5月22日まで(10年間)
決算 <資産成長型>:年1回(5月20日)
<分配重視型>:年4回(2月20日、5月20日、8月20日、11月20日)
ファンド運用方式 「フィデリティ米国株式マザーファンド」にファミリーファンド方式で投資しています。
フィデリティ・米国株式ファンド ファミリーファンド方式構造
運用会社 フィデリティ投信
為替ヘッジ ありなしの2タイプがあります。


このファンドのポートフォリオなど

米国株式計229銘柄に投資(2019年5月31日時点)。組入上位5業種の構成比率は以下の通りです。ソフトウェア・サービスの構成比率が30%超と高い比率を占めているのが特徴です。
業種 構成比率
ソフトウェア・サービス 30.3%
ヘルスケア機器・サービス 11.2%
メディア・娯楽 10.4%
医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス  8.3%
各種金融  7.5%

組入上位10銘柄の構成比率は、以下の通りです。

フィデリティ・米国株式ファンド 組入上位10銘柄の構成比率



フィデリティ・米国株式ファンド、管理人の感想や評価

設定来のリターンが配当込みの参考指数を上回るアクティブファンド

為替ヘッジなしの、フィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)で確認すると、設定来のリターンが、配当込みの参考指数である「S&P500(税引前配当金込)」を上回っている、優秀なアクティブファンドです。

2018年5月22日運用開始からの約1年1ヵ月のリターンを、S&P500に投資できるインデックスファンドと比較したグラフが以下になります。参考指数であるS&P500(配当込み)も、グラフ内に表示しています。

・フィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし):+12.94%
iFree S&P500インデックス: +9.61%

フィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)とiFree S&P500インデックスや参考指数との比較


フィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)のリターンは、インデックスファンドにはもちろん、配当込のベンチマークをも上回っています。

アクティブファンドの使命は、何といっても配当込みのベンチマークを上回るリターンを出す事にあります。その意味では、まだ運用期間は1年ちょっとですが、今のところは存在価値のあるアクティブファンドと言えます。

(為替ヘッジありのフィデリティ・米国株式ファンド Aコース/Cコースは参考指数との比較ができず、ここでは判断保留としています。)

フィデリティ投信は、本ファンドが投資対象としているフィデリティ米国株式マザーファンドが、

「米国フィデリティの旗艦ファンドである「フィデリティ・コントラ・ファンド」と同様の運用戦略で運用されている」
「本ファンドの運用担当者であるウィル・ダノフが、伝説的なファンド・マネージャーのピーター・リンチのアシスタントポートフォリオマネージャーを務めていたことがある」


と声高に主張していますが、こんなものは将来の運用成績とは何の関係もありません。過去のリターンが良くても、今後のリターンとは全く相関が無いことには注意が必要です。



信託報酬が年1.50%(税抜)と、高コストすぎるのは問題

ただし、米国株式に投資するファンドとしては、信託報酬が年1.50%(税抜)もかかるのは高コストすぎます。

「ボトム・アップ・アプローチを重視した個別企業分析により、将来有望な成長企業や、ファンダメンタルズに対し株価が割安な企業へ投資」するのが運用方針との事ですが、アクティブファンドとしては実施して当たり前のことであり、それでこの信託報酬は高すぎます。

フィデリティ・米国株式ファンド 運用プロセスイメージ


以下は、フィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)の運用報告書に記載された1万口あたりの費用明細です。

フィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)運用報告書記載の1万口当たりの費用明細


これより、年間の実質コスト年1.69%(税込)と高い事が分かります。このコストはリターンを削り取りますので、長期的にインデックスファンドの成績を継続して上回る事ができるのかどうか、ファンドマネージャーの運用手腕が問われます。

同じS&P500(配当込み)をベンチマークとするインデックスファンドとしては、上記で取り上げたiFree S&P500インデックス(信託報酬0.225%)の他、信託報が酬最安のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(信託報酬0.15%)があります。

フィデリティ・米国株式ファンド Bコースの信託報酬1.50%のちょうど1/10の信託報酬のS&P500インデックスファンドがあるわけで、基本的には本ファンドと違って運用期限日もなく、長期運用に適しているeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を選ぶべきでしょう。



為替ヘッジありのファンドは、為替ヘッジコストに注意

また、フィデリティ・米国株式ファンド Aコース(資産成長型・為替ヘッジあり)、フィデリティ・米国株式ファンド Cコース(分配重視型・為替ヘッジあり)は、いずれも為替ヘッジをかけて、為替変動の影響を小さくしています。

ただ、為替ヘッジコストは、本ファンドの場合、米ドル円と日本円との単純な短期金利差だけでなく、需給バランスにより変動し、両通貨の金利差以上の為替ヘッジコストがかかる場合があり、その分期待リターンが下がることには注意が必要です。

参考アセットアロケーションと為替ヘッジの是非について



米国株式だけでなく、世界全体の投資が基本

資産形成の観点では、米国株式だけに投資するのではなく、米国を含む先進国株式への分散投資が基本です。(新興国まで広く分散投資をするのも、当然OKです)

ご自分のアセットアロケーションの決定後、その中核となる先進国株式部分は、お勧めの先進国株式インデックスファンドにあるような、超低コストの先進国株式インデックスファンドを利用しましょう。

米国株式にのみ投資するファンドは、米国株式比率を高めたいなどアセットアロケーションの細かい調整程度に使えば十分です。

(もちろんこれは国際分散投資を志向する人向けであり、投資を勉強したうえで米国株だけに集中投資をしたいという人を咎めたり引き止めたりするものではありません。)



フィデリティ・米国株式ファンドの購入先

フィデリティ・米国株式ファンドは、以下の証券会社にてノーロードで購入できます。

フィデリティ証券SBI証券楽天証券マネックス証券カブドットコム証券松井証券


証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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