パインブリッジ日本住宅金融支援機構債ファンド(愛称:フラットさん)

パインブリッジ日本住宅金融支援機構債ファンド(愛称:フラットさん)は、NOMURA-BPI MBS指数参考指数とする、日本債券アクティブファンドです。

パインブリッジ日本住宅金融支援機構債ファンド(愛称:フラットさん)


独立行政法人住宅金融支援機構が発行する債券(機構債)に投資をするファンドで、2012年4月23日に設定されました。信託報酬は年0.47%(税抜)と、国内債券ファンドとしては比較的高めです。

(2016年7月15日)


 


パインブリッジ日本住宅金融支援機構債ファンドの基本的情報

・購入単位:証券会社により異なりますが、SMBC日興証券では1000円より積立購入可能。
・信託報酬:年率0.47%(税抜)・・・新発10年固定利付国債の利回りが2%未満の時
信託財産留保額:なし
・決算:3月と9月の15日。
・資産配分比率:機構債の計18銘柄に投資しており組入構成比率は以下の通りです。(2016年3月15日時点)

パインブリッジ日本住宅金融支援機構債ファンド(愛称:フラットさん)のポートフォリオ


・償還日:2022年4月25日(月)まで
・運用:パインブリッジ・インベストメンツ
・為替ヘッジ:なし(投資対象に為替リスクはありません)


パインブリッジ日本住宅金融支援機構債ファンド、管理人の感想と評価

格付けは良いがリスクが非常に低いという訳ではない

パインブリッジ日本住宅金融支援機構債ファンド(愛称:フラットさん)は、国債に投資しているわけではないので、投資対象の事業体のリスクをそっくりそのまま引き受けてしまいます。独立行政法人とはいえ、社債へ投資をしているイメージで良いでしょう。

その割には日本国債よりも格付けが高い債券となり、全て格付けAAA格のものに投資をしていて、非常に安全性が高いように見えます。

しかし、日本国が破たんしても日本住宅金融支援機構だけは生き残るなどとは考えにくく、むしろその逆の可能性がある方が自然で、格付けのトリックのようなものを感じます。

それが証拠に、本ファンドの月報などの各種資料を見ていると、このような注意書きが目立つように書いてあります。




日本住宅金融支援機構が解散するような事態に陥った場合には、(もちろんそんな事態は日本の経済危機でしょうからほとんど考えにくいですが)、本ファンドの基準価額も暴落する事になります。

日本国債に投資するインデックスファンドにはこのような記載は全くありませんので、やはり本ファンドのほうがリスクが高いと思っておいた方が良いでしょう。


集中投資している割に、リターンが高い訳ではない

投資の世界では、リスクを負って集中投資をすれば、期待されるリターンは高くならねばなりません。リスクがあるのにリターンが低かったならば、投資する意味が無いからです。

パインブリッジ日本住宅金融支援機構債ファンド(愛称:フラットさん)についても、上記のような警告がなされているくらいですから、当然、漫然と日本国債に投資しているよりも、リターンが高くないと全く無意味です。

では過去3年間、実際に本ファンドと日本国債インデックスファンド(ここでは税抜き信託報酬0.37%のSMT国内債券インデックス・オープン)、それと理屈上、期待リターンが同一だと考えられる外国債券に投資するSMT グローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)(税抜き信託報酬0.50%)と比較してみましょう。

パインブリッジ日本住宅金融支援機構債ファンド(愛称:フラットさん)と日本国債インデックスファンドとの比較


ご覧の通り、国内債券に投資するのに比べると、ダブルスコアでリターンが負けています。集中投資をして国債への投資よりもリターンが低いとなると、何をやっているのか分からない世界になります。

なお、本来は参考指数に対してどうなっているのかをチェックするのが筋です。しかしながらケシカランことに、本ファンドは設定来の参考指数との対比を掲載していません。

直近5期の期中の騰落率のみ比較しており、これでは長期的に参考指数に勝っているのか負けているのか投資家は判断できず、非常に困ります。

パインブリッジ日本住宅金融支援機構債ファンド(愛称:フラットさん)の運用成績と参考指数との対比


上記の直近5期だけ見ると、うち3期で参考指数に騰落率で負けていますので、トータルでも負けていて、それを示したくないのだろうと邪推してしまいますね。

いずれにせよ、ここ5期2年間で参考指数をかなり下回っている点、それと日本国債に素直に投資するのに比べてあまりにリターンが低いことなどを考えると、投資する意味は無いと思えます。国内債券投信編・純資産が多い投資信託の運用成績を叩くで書いたことのような現象が、本ファンドにも当てはまる事が分かります。

今では日本国債に投資するファンドとして、SMT国内債券インデックス・オープンよりも更にコストの安い、<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンドたわらノーロード 国内債券(共に信託報酬0.15%)が存在します。

ただでさえ債券投資のリターンはかなり低いのですから、本ファンドと上記2つのファンドとの信託報酬の違い、年率0.32%もの差は、かなりの大差になります。

本来、債券投資は資産を大きく成長させるものではなくて、資産全体のリスクを減らすものです。したがって、よりコストの差異に敏感になって頂いて、本ファンドのような一見儲かりそうな感じのするものには手を出さないようにする方が無難でしょう。


パインブリッジ日本住宅金融支援機構債ファンド(愛称:フラットさん)の購入先

パインブリッジ日本住宅金融支援機構債ファンド(愛称:フラットさん)をノーロードで購入できる証券会社は以下の通りです。

SMBC日興証券

あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を、証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、SBI証券の利用が、コストを徹底的に抑えられるので、ベストだと思います。



 


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