netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンド(AとB)

なんと、1999年11月29日に運用が開始された非常に息の長いアクティブファンドである、netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドの評価をしてみます。

本ファンドはS&P500指数及びNASDAQ総合指数(ナスダック総合指数)を参考指数としており、これらの指数のうち、インターネット関連銘柄に特化して集中投資をしています。

netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンド


かつてはITバブルのさなかに設定され、ITバブルの崩壊で壊滅的な打撃を被り、その後もリーマンショックでとどめを刺されたかのような状態でしたが、今に至って米国のハイテクバブルの恩恵からまさかの大復活を遂げ、2018年にはR&Iファンド大賞・北米部門で最優秀ファンド賞を受賞したりしています。

典型的なテーマ型投信として不死鳥のごとく再び存在感を見せているレアな存在であり注目ですが、当サイトとしての評価はどうなのでしょうか。

なお、netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドには、以下の2つのコースが設定されています。いずれも中身は同一ですから、それぞれ本ページにて見てまいりたいと思います。

・netWINゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドAコース(為替ヘッジあり)
・netWINゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドBコース(為替ヘッジなし)



(2018年8月3日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。


 


netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドの基本的情報

このファンドの基本情報

購入単位:証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券では100円より購入可能。
信託報酬年率1.9%(税抜)
信託財産留保額:0.3%
決算:年2回(5月30日および11月30日)
償還日:無期限
運用会社:ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社
為替ヘッジ:なし


このファンドのポートフォリオなど

2018年6月末時点で、ナスダック市場を中心に、米国株式38銘柄に集中投資しています。そしてIT関連銘柄に8割を超す比率で投資しています。

組入上位10銘柄を見て分かる通り、Amazonやマイクロソフト、アルファベット(グーグル)、Facebookなど、大型ハイテク企業が並びます。

netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドのポートフォリオ


netWINインターネット戦略・マザーファンドに、ファミリーファンド方式で投資しています。ベビーファンドはAコース(為替ヘッジあり)とBコース(為替ヘッジなし)で分かれておりますが、マザーファンドが同一なので、事実上同じ中身のファンドと言えます。

netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドのファンド運用形式



ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンド、管理人の感想や評価

バブル崩壊を2度も経験したユニークな存在、新人投資家はよく見ておこう

冒頭にも記した通り、米国のITバブルの時期に運用が開始された息の長いファンドです。そして、ITバブル崩壊の傷跡が鮮明に残り、ファンド自体よくも継続できたなと驚くばかりです。

下記、為替ヘッジなしのBコースの基準価額の推移です。15000円から2500円近辺まで、信じられない角度で急速落下しており、80%を超える暴落です。これほどの大嵐は、投資信託の基準価額を日ごろから見ている管理人でも、記憶にないくらいの大暴落ですね。

そして2008年にもリーマンショックが襲って、7500円くらいあった基準価額はまたもや2500円近辺まで6割を超える大暴落です。

もちろん設定当初からnetWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドを保有し続けていた人は皆無に等しいでしょうが、仮にそんな人がいたとしたら、精神崩壊しそうなほどの痛手を被った事でしょう。

netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンド(Bコース)の基準価額の推移


参考までに、為替ヘッジありのAコースの基準価額です。為替ヘッジが効いているのか疑ってしまうような状態です。バブル崩壊が起きると、為替ヘッジなどかけていても、それが意味をなさないほどに価格の下落が止まらなくなってしまうのでしょうか。実に怖いチャートです。

と言いますか、債券ファンドならともかくとして、株式ファンドでコストをかけてまで為替ヘッジをかける意味はほとんど無いような気がしますね。

netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンド(Aコース)の基準価額の推移


さて、以上の2回のバブル崩壊を乗り越えて、米国の以下の3つの指数がどのように推移しているのか、ファンドの目論見書に出ていましたので、載せておきましょう。

ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドは実質的に、S&P北米テクノロジー指数に似た値動きをすると思われますが、ここ1~3年ほどのハイテクバブルを受けて、参考指数のS&P500やナスダック指数に対して、著しく上振れしたパフォーマンスを見せています。

現在のハイテクバブルが「本当のバブル」なのかは今のところ知る由もありませんが、もしもこれが崩壊するような事があれば、歴史上極めてレアな、3度のバブル大崩壊を経験するファンドになるかもしれませんね。

S&P500、ナスダック、S&P北米テクノロジー指数の過去10年間のリターン比較


なお、ハイテクバブルの恩恵を受けたといえども、設定来で見ると、未だにナスダック指数には劣る運用成績です。S&P500に対しても、2015年過ぎまでは負けていましたから、当時のITバブル崩壊の痛手がどれほど大きかったのかが分かりますね。

このような歴史を眺めてみると、テーマ型投信は儲かった時には非常に大きな利益を手にするものの、相場の「後方」に遅れて飛び乗った人や、利益確定ができないような人は、損失も著しく大きいだろうなと想像がつきます。

テーマ型投資信託で稼ぐには、どこで資金を投入して、どこで利益確定をするのか、自分なりのルールが明確な人が有利です。くれぐれも証券会社の言いなりになって、適当にエントリーするのだけは避けたほうが良いと思います。

以下は、本ファンドの主力コースであるBコース(為替ヘッジなし)の純資産総額の推移です。ハイテクバブルを契機に、証券会社にとっては猛烈な高コストがゆえに大いに儲かりそうな本ファンドを、再びガッツリと売りつけている金融機関があるようですね。

netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンド(Bコース)の純資産総額の推移


おそらくそれは、野村證券だと思われます。2018年7月度の野村證券の販売金額ランキングで、Bコースが7位にランクインしていますし、月額流入金額は第2位の168億円、Bコースと合算すると1か月で311億円も売りつけていて、ホクホク顔ではないでしょうか。

311億円を売ると購入手数料だけで1ヵ月で9億円も入って来るので、証券会社は大いに喜んだ半面、これを買う事になった個人投資家は典型的な高値掴みの可能性も否定できませんから、「お疲れ様でした!」と申し上げておきましょうか。


コストが高すぎて目を丸くしてしまう

では、どれくらいの高コストなのかを確認しておきます。投資信託選びの最重点項目は、コストのかからないものを選ぶという視点です。

既に、このファンドの基本情報の項でご覧いただいた通り、信託報酬が1.9%という猛烈な高コストであり、ネット証券以外で購入する場合には3%の購入手数料がかります。

1.9%の信託報酬は、もしも設定来で本ファンドを保有している奇特な人がいた場合には、19年の累計で36%もコストが投資元本を痛めつけたことになり、長期の運用であればあるほど、コストは複利で投資リターンを下げる事になります。

netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンド(AコースとBコース)の実質コスト


上記は、直近半年の実質コストです。AコースとBコース共にこれの倍で、年間に2%ほどの実質コストがかかっていると考えられます。信託報酬と実質コストにほとんど開きが無くて逆に驚きではありますが、コストが高すぎるという点は、テーマ型投信の魅力度が多いに下がる点でもあります。

テーマの「旬」が過ぎ去ってからそのファンドを眺めた場合、「いったい私は何故、このようなものにこんなにもコストをかけてしまったのか」と後悔する事になります。


参考指数を上回る成績を上げていて、現在は成績良好

では、(上記の実質コストも含まれて)運用が行われているnetWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドのリターン比較をしてみます。

参考指数のS&P500指数及びNASDAQ総合指数(ナスダック総合指数)をこの2年ほどで急速に引き離した事で、過去3年及び5年のリターンで参考指数を上回っています。S&P500に対しては10年でもかなりの成果を上げていて、ハイテク銘柄に集中投資した事が報われています。

一方で、ナスダック指数に対しては過去10年で負けています。下記のナスダック指数は配当が含まれておらず、一方の本ファンドは配当込みですから、下記の数値以上に負けている事になります。

netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンド(Bコース)と参考指数とのリターン比較


日本にはナスダックをベンチマークとするインデックスファンドが無く、もしもそのようなものが作られたら、今のようにハイテクバブルが起きているように見えるこのご時世、かなり売れ筋のインデックスファンドになるかもしれませんね。

ナスダックをベンチマークとしているノーロードのアクティブファンドとしては三菱UFJ NASDAQオープン Bコース三菱UFJ NASDAQオープン Aコースくらいしかなく、ベンチマークを大幅に下回る成果しか出ていないので、全く役に立ちません。

ただ、ハイテクバブルに「乗れそう」な新手のインデックスファンドは最近登場しており、以下のようにiFreeNEXT FANG+インデックス(信託報酬0.705%)は今後、本ファンドと良い勝負を繰り広げる可能性はありますね。

netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンド(Bコース)とiFreeNEXT FANG+インデックスとのリターン比較


集中投資を志向する投資家にもインデックスファンドを活用できる時代が到来しており、今後の運用成績次第ではありますが、年間2%ものコストをかけずとも、比較的、低廉なコスト体系でハイテク銘柄に投資できる時代になってきたと言えます。

ただし基本的には、ご自身のアセットアロケーションの中核となる先進国株式部分には、米国だけでなく、23ヶ国の先進国の株式に幅広く投資できる先進国株式インデックスファンドをメインにするのが基本です。お勧めのインデックスファンドのページを参考にしてください。

どうしても本ファンドのような米国ハイテク株に偏重投資したい場合には、アクセント程度に保有するので十分でしょう。資産形成の基本は国際分散投資です。



netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドの購入先

netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドは、以下の証券会社にてノーロードで購入できます。

SBI証券楽天証券フィデリティ証券立花証券ストックハウスジャパンネット銀行


証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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