ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)

ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵) は、MSCI米国REITインデックスを参考指数とする、米国のリート(不動産投資信託)に投資するアクティブファンドです。

ABCDの合計の4つのコースがある中で、為替ヘッジなしタイプと為替ヘッジありタイプの毎月分配型が異常に人気です。しかしながら、猛烈なタコ足分配を行っている極めて不誠実な投資信託であり、何人も買ってはならない、典型的なクズファンドと言えます。

ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)

ファンド名称 特徴
Aコース(毎月分配型、為替ヘッジあり) 166億円
Bコース(毎月分配型、為替ヘッジなし) 1296億円
Cコース(年1回決算型、為替ヘッジあり) 2億円
Dコース(年1回決算型、為替ヘッジなし) 5億円


各コースごとに、上記のような純資産残高を誇ります。CコースとDコースはそれぞれ1年決算型で、分配金目当ての投資とは別の目的で買うタイプになりますが、著しく不人気です。

毎月の分配金が利益だと勘違いしている人が、ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)に群がっているのだと想像が付きますね。


(2019年3月7日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


ゴールドマン・サックス米国REITファンド(コロンブスの卵)の基本的情報

このファンドの基本情報

項目 内容
購入単位 証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券では100円より購入可能。
信託報酬 年率1.43%(税抜)
信託財産留保額 なし
運用期間 無期限
決算 AコースとBコースは毎月23日、CコースとDコースは毎年10月23日。
運用会社 ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社
為替ヘッジ AコースとCコースは為替ヘッジがあります。


このファンドのポートフォリオ

2019年1月末時点の、ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)のポートフォリオです。Bコースのものですが、他のコースも基本的には変わりません。(現金の保有割合が若干異なります)

ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)のポートフォリオ



ゴールドマン・サックス米国REITファンド、管理人の感想と評価

成績の良し悪しが一瞬で判断できないのはダメ

本ファンドはアクティブファンドですから、ベンチマークや参考指数のような運用目標に対して、長期的にそれを上回る成果を出していなければ、高いコストを支払って購入して、保有し続ける意味が有りません。

従って、アクティブファンドを選ぶときにはベンチマークや参考指数とのリターンの対比を見るのが第一なのですが、ゴールドマン・サックス米国REITファンドは運用報告書を見ても、過去5年間の推移が掲載されているだけで、理解不能な状態です。

仕方が無いので、「自力」で確認してみる事にしました。使うのは、為替ヘッジなしのBコースです。2003年10月の運用開始時点で1万円でスタートした基準価額は、分配金を含めるとおよそ2万円になっているようです。

ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)の基準価額の推移


それだけを見ると「凄い」と思うかもしれませんね。しかし、参考指数との対比が無いと、何とも言えません。月報を見ていたら、米ドル建てのMSCI米国REITインデックスが掲載されていました。円建てに換算しないとは、本当に不届きな金融機関です。

ドル円相場を見ると、ちょうど偶然にもファンドの設定当初と現在の価格がほぼ同一だったため、本ファンド設定時と現時点でのMSCI米国REITインデックスの価格の比較ができる事になります。

米ドル建てのMSCI米国REITインデックスの推移


設定時の指数の543.13ポイントが、今は2115.6ポイントになっていますから、ざっと10年で3.9倍に増えた事になります。となると、ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)など保有していると、機会損失が膨大だった事になります。

とうぜん、このような投資信託は悪い成績だという事で、保有する意味はありません。持っている人は損切りしてでも売却して、これから検討しようとしている人は直ちにそれを中止するという判断になります。


分配金の出し方が猛烈に不誠実

毎月分配型投資信託を買っても良いのですが、この世の中に出回っている商品のほぼ全てが、タコ足分配を行っているか、過去に酷い状態だったかのいずれかです。

ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)の分配金の出し方は、過去も酷いし今も酷いです。

以下、為替ヘッジありのAコースと為替ヘッジなしのBコースの分配原資の内訳です。青色の毎月の分配金額に対して、投資信託の収益(赤枠)はわずか数円しか無かったりします。

基本的には足りない分は特別分配金として元本を削って支払われる事になり、つまりそれはタコ足分配を行っているという事になり、無いところから金を出すわけですから、基準価額が猛烈に下がる事で帳尻を合わせています。

ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)のAコースとBコースの分配金の内訳


このような過剰な分配金を出す事で、現状の分配金利回りは約10%です。去年から一昨年にかけては15%~24%くらいの凄まじい(誉め言葉ではない)分配金利回りとなっていました。

ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)Bコースの分配金利回り


でも、一般人は分配金利回りと配当利回りが全く別物だとは知りません。以下は、本ファンドの投資先からの配当利回りです。ご覧の通り、4.2%しかありません。(これでも、投資の世界では低い訳ではありません)

ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)の投資先からの配当利回り


このような配当利回りしか無いところ、投資家には分配金利回りと称して10%以上も金を配っているのですから、いかに投資家を欺く分配金なのかが分かるでしょう。

Bコースの過去の分配金を見ると、腰を抜かしそうになります。現状は20円出しており、それでも大変なタコ足分配となっているところ、2016年~2017年などは75円も出していたのですから、怒りを通り越して呆れ果てます。

ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)Bコースの過去の分配金額



純資産残高の増減が変すぎる

以上のような目で、以下の図の純資産残高の推移を見て下さい。赤枠で囲んだ部分で、不自然に純資産が急増しているのが分かります。特にいちばん右側の大きく増えているところは、不思議な事に、分配金を75円と言う猛烈な金額で放出していた時期と合致します。

ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)の純資産の増減


という事は、金融機関は投資家に対して、多大な額の分配金を受け取れる、そして分配金利回りが大変に高いと吹聴して売りまくっていたものと考えられます。

この世に数千本も存在する投資信託の中から、何のきっかけも無く、投資家達が自らこのファンドを探し出して殺到するなどという現象はある筈がないですからね。

純資産残高の増減を見て頂いて、上記のようにドタバタとお金が増えたり減ったりするような投資信託には、決して近づいてはなりません。カモにされて終わります。


 


どうしても米国リートに投資したい場合の選択肢

仮に、どうしても米国リートに投資したいという人がおられたら、当然ノーロード投資信託で、なおかつ毎年差し引かれるコストが低いものが望ましいです。

ただ、ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)と同一のベンチマークや参考指数を運用目標とする低コストのインデックスファンドが有りませんので、ここではS&P米国REIT指数(配当込み)をベンチマークとするSMT米国REITインデックス・オープン(信託報酬0.55%)をご紹介しましょう。

(あるいは、信託報酬が0.6%のeMAXIS 米国リートインデックスでも良いですが、こちらは純資産が少なすぎるので、ここではSMTのインデックスファンドを紹介します。)

下記、SMT米国REITインデックス・オープンと、やはり米国のリートの更に別の指数でもあるFTSE NAREIT Equity REITs インデックス(配当込み)を参考指数とするフィデリティ・USリート・ファンドB(信託報酬1.4%)もあわせて表にしました。




3つとも指数が異なりますので、ここではリターンの良し悪しを見るのではなく、値動きの傾向を見て下さい。ほとんど同じような上げ下げをしているのが分かりますね。(リターンは、長期的には似たような範疇に収まる筈です。全て米国リートなので。)

だとしたら、SMT米国REITインデックス・オープンで全くもって十分なのではないかと思います。何より、インデックスファンドは分配金が出ずにファンド内で再投資されますので、ゴールドマンサックスやフィデリティのようなタコ足分配される恐れがゼロです。

上記ではそれらタコ足分配投資信託のリターンもSMTと同じように表示されていますが、あくまでも分配金をゼロにして全て再投資したと仮定したものですから、実際には分配金の額だけ基準価額は下に下がっていく事になります。

タコ足分配には幸いにも税金は取られませんので、その点は良いのですが、戻って来る現金はそもそも自分のお金ですし、そのお金は金融機関の信託報酬を抜き取られていますから、極めて残念な行動をとっている事になります。

長期で資産形成をするときには、分配金を再投資する。そして分配金を得る目的で投資する場合には、過去も今も含めてはタコ足分配ファンドは絶対に避けるのが正しい投資です。

インデックスファンドで毎月の分配金が欲しい場合は、通常は出来ませんが、SBI証券の投資信託定期売却サービスを利用すれば、投資先からの配当利回りの範囲内で、好きなように自分で取り崩し額を決められますので、毎月分配型投資信託を自作できます。

(定期的な取り崩しとなりますが、毎月分配型投資信託の分配金も、実態としては全く同じことをやっているだけですので、その部分は気にしないで下さい。)


米国だけでなく、広く先進国などに分散投資するのがベター

ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)の代替えという事で、同じ米国リートのSMT米国REITインデックス・オープンを紹介しましたが、投資の基本は分散にあります。

せっかく投資信託という分散するのにこれほど都合の良い仕組みを利用するのですから、米国一国に集中するリスクを避け、米国を含めて広く先進国に分散投資するのがベターです。以下のようなファンドが選択肢として挙げられますので、あわせて検討しましょう。

ファンド名称 特徴 ベンチマーク
Smart-i先進国リートインデックス 日本を除く先進国リートに分散投資。信託報酬がわずか0.2%と、日本一の低コスト。 S&P先進国REIT指数(除く日本)(配当込み)
<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックス 日本を除く先進国と新興国に分散投資できる。信託報酬0.27%と安い。 S&Pグローバルリートインデックス(除く日本、配当込み)
EXE-i グローバルREITファンド 日本も含めた先進国と新興国に分散投資できる。要は全世界のリートに投資。信託報酬0.344%程度。 参考指標はS&Pグローバルリート指数
たわらノーロード 先進国リート<為替ヘッジあり> 日本を除く先進国リートに為替リスクを排除したい場合の選択肢。信託報酬は0.35%となる。 S&P先進国REIT指数(除く日本)(配当込み為替ヘッジあり)


とにかく、コストの低さが際立ちますね。ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)のような高コスト投信を買うと、仮に20年持っていたらあなたの投資元本の28.6%もの大金が、コストだけで金融機関に徴収されるのです。

一方で、Smart-i先進国リートインデックスの場合はたったの4%にしか過ぎません。これだけのコスト差が投資をする前から確定している訳で、あなたからリターンを確実に削り取るゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)に魅力はありません。



ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵)の購入先

ゴールドマン・サックス米国REITファンド(愛称:コロンブスの卵) は、以下証券会社にてノーロードで購入できます。

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