GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)・ダメだな

GSグローバル・ビッグデータ投資戦略は、手数料が有料の投資信託です。よくありがちな高コストのアクティブファンドですが、三井住友銀行のiDeCo口座においては、ノーロードで買い付ける事が出来ます。

2017年2月24日に設定された新しい投資信託であるにも関わらず、以下のように、非常に多くのお金を集めています。恐らく、当初はSMBC日興証券と三井住友銀行が必死こいて客集めをしたと思われます。カモとなる個人投資家が、金融機関に上手に餌付けされたようです。

GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)

コース 純資産残高
Aコース(為替ヘッジあり) 570億円
Bコース(為替ヘッジなし) 2276億円


しかし、資金が集まっているから良いファンドとは限りません。むしろ、そういう投資信託の運用成績はダメなものが多いように感じます。GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)についても、残念ながら、全く投資する価値の無い商品です。


(2019年5月10日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)の基本情報

このファンドの基本的な情報

購入手数料 3.0%(ノーロード投資信託ではありません)
信託報酬 年率1.225%程度(税抜)
信託財産留保額 なし
運用期間 無期限(設定日 : 2017年2月24日)
ファンド運用方式 ファンドオブファンズ形式
参考指数(参考指標) Aコースは:MSCIワールド・インデックス(円ヘッジ・ベース)
Bコースは:MSCIワールド・インデックス(円ベース)
決算 6月25日
運用会社 ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社
販売 手数料3%で、主要ネット証券や銀行で買い付けできます。楽天証券では手数料1%での買い付けが可能です。


このファンドのポートフォリオ

2019年3月末時点のポートフォリオは以下の通りです。米国の株式だけでなく、日本やその他の先進国株への投資も行っています。

GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)のポートフォリオ



GSグローバル・ビッグデータ投資戦略に対する管理人の感想と評価

AIが銘柄選定を行う投資信託

この投資信託は、「グローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)」と名乗っている通り、目論見書には「AIを活用し数百の評価基準に基づき多面的に評価します」と書かれています。

GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)の運用方法


ビッグデータやAIなどのテクノロジー関連企業に集中投資するファンドではなくて、銘柄選定をファンドマネージャーの代わりにAIに任せてしまう投資信託であり、それが大変にユニークです。果たしてAIが良好な成績を上げる事が出来るのか、非常に興味があります。

とはいえ、1つ上の項でポートフォリオを見て頂くと分かる通り、AIが銘柄を選ぼうが人間が選ぼうが、米国の大企業がずらりと名を連ねている時点で、「特別な凄さ」を感じるようなものではなさそうです。


 


バックデータの結果と実際の運用成績があまりにも違い過ぎて詐欺まがい

それでは、「ビッグデータやAI(人工知能)を活用したゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント独自開発の計量モデルを用い、多様な銘柄評価基準に基づいて幅広い銘柄に分散投資する」という戦略が上手く行っているのか、BコースとMSCIワールド・インデックス(配当込み)を比較していましょう。

本ファンド以外に、同指数をベンチマークとするノーロードで信託報酬が0.89%のアクティブファンドのiTrust世界株式も同時にチャートを表示してみます。

GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)と参考指数とのリターン比較


結果はご覧の通りで、iTrust世界株式が運用目標のMSCIワールド指数を上回るリターンを出しているのに対し、立派な能書きを垂れていたGSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)Bコースは、指数以下の目標未達の悪い成績です

現実には、GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)は購入時に手数料を取られる分、更に上記からリターンが下に落ちます。高いコストを支払って買うような価値は、全く無い事が分かります。

アクティブファンドではなくて、超低コストのインデックスファンドを志向する場合は、新興国も含むMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動するファンドである、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(信託報酬0.142%)を買い付けしておけば良いでしょう。

それにしても、2017年の時点、要は設定された直後から急激に資金が集まって、純資産総額が「垂直」で立ち上がっていました。

GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)の純資産総額の集まり方


恐らく、販売会社が小綺麗に作られた資料を元にカモとなるあなたのような顧客に以下のようなデータも見せながら説明して、それにコロッと騙されたのだと思います。

GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)の投資対象ファンドのリターンと参考指標との対比


上記のデータは、ドル建てであり、日本の投資家は円建てになる訳ですから、為替変動を含んでいません。更に、販売資料には、「上記には税込みで年率1.33%にもなる信託報酬が含まれていない」と表示しています。

つまり、こんなデータは全くに近いほど役立たずである訳で、バックデータを見せられても決して信用してはなりません。

その証拠に、既に記したように、日本円換算して信託報酬も勘案して、日本におけるファンドオブファンズ形式での運用となった場合の結果をチェックしてみると、参考指標には完全に負けている状態です。

こんな資料を作った運用側は嘘をついている訳ではないのに、投資家としては「完全に騙された」となる訳ですね。そもそも、日本での運用実績がないものに資金を投じるなど、言語道断です。

このような、バックデータとリアルの投資の成績があまりに違い過ぎる実例として、当サイトでは他にも日興レジェンド・イーグル・ファンドの評価を掲載しておりますので、自戒の意味も含めて、どうぞ参考にしてみてください。


Aコース(為替ヘッジあり)について

本ファンドにはAコース(為替ヘッジあり)もあります。為替リスクを排除して、ドル建ての値動きに近い状態で運用する事が出来ます。

ただ、為替ヘッジは無料で行う事などは出来ませんので、Aコースには、Bコースに無いコスト、すなわちヘッジコストが余計にかかります。その分、ファンドとしての期待リターンは落ちる事になりますので、参考指標からのマイナス乖離は余計に大きくなるものと推定されます。

余分にコストを支払ってでも為替変動を少なくしたい人は、Aコースを検討すると良いでしょう。でも、そもそもGSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)などは投資には全く値しませんので、AコースであろうがBコースであろうが、投資はNGですね。


iDeCo口座で本ファンドを選ぶ事について

全く賛成できません。既に記した通り、運用目標に達していないアクティブファンドを選ぶほど、意味の無い行動はありません。

そして、年率で1.225%ものコスト負担の投資信託を、一生涯の30年間とか、そのような超長期スパンで投資する事になります。30年間の投資で、支払う信託報酬が37%近くにも達します。金融機関を喜ばせるだけのものと考えてください。

アクティブファンドは、長期的にインデックスファンドに上回るリターンを計上する可能性は3割とか4割程度にしか過ぎません。確定拠出年金口座で投資を行う場合は、とりわけインデックスファンドをセレクトするようにしましょう。

なお、本ファンドをiDeCo口座で買い付ける事が出来るのは、三井住友銀行になります。iDeCo口座に関しては、他にもっと良い口座がありますので、詳細は良質なサービス多数!個人型iDeCo(イデコ)完全比較のページをご覧下さい。


 


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