ハリス世界株ファンド・・・リターンの悪い、高コストアクティブファンド

ハリス世界株ファンドは、MSCI KOKUSAIインデックス参考指数とする、外国株式アクティブファンドです。決算回数と信託報酬の違いにより以下の2ファンドに分かれますが、投資対象は同一のため、本ページにて合わせて解説します。

ハリス世界株ファンド(資産成長型)(2018年6月26日設定)
ハリス世界株ファンド(毎月決算型)(2010年4月22日設定)

ハリス世界株ファンド(資産成長型)とハリス世界株ファンド(毎月決算型)


バリュー株投資で評価の高い米ハリス・アソシエイツ社に運用を委託し、日本を除く世界の株式のうち、投資対象を時価総額の大きい20~50銘柄に厳選する手法をとっています。運用方針は以下の通りです。

日本を除く世界各国の株式のうち、時価総額の大きな銘柄にグローバルな視点で投資し、キャピタルゲインの獲得および配当等収益の確保を目指して運用を行う。
エマージング(新興国)株式も投資対象とするが、投資割合はポートフォリオの30%以内。

ただ、本ファンドは、インデックスファンドにも劣ったリターンしか出せていない残念なアクティブファンドです。購入価値は全くありません。


(2018年11月25日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


ハリス世界株ファンドの基本的情報

このファンドの基本情報

購入単位:証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券では100円より購入可能。
信託報酬
 ・ハリス世界株ファンド(資産成長型):年率1.50%(税抜)
 ・ハリス世界株ファンド(毎月決算型):年率1.85%(税抜)
信託財産留保額:0.3%
決算
 ・ハリス世界株ファンド(資産成長型):年1回(3月9日)
 ・ハリス世界株ファンド(毎月決算型):毎月9日
償還日:なし
運用:朝日ライフアセットマネジメント
為替ヘッジ:なし


このファンドのポートフォリオなど

日本を除く世界の株式計41銘柄に投資(2018年10月31日時点)。国別投資比率は以下の通りです。先進国6ヶ国と、新興国2ヶ国の計8ヶ国の株式に投資しています。
    
区分 投資国 通貨 比率
先進国 アメリカ 米ドル  48.2%
ドイツ  ユーロ  13.9%
スイス スイスフラン  13.4%
イギリス ポンド  9.3%
フランス  ユーロ  6.2%
イタリア  ユーロ  4.1%
新興国 南アフリカ  南アフリカランド  3.3%
韓国  ウォン  1.6%


業種別の構成比率は以下の通りです。

ハリス世界株ファンド 業種別の構成比率


組入上位20銘柄の構成比率は以下の通りです。

ハリス世界株ファンド 組入上位20銘柄の構成比率


「ALAMCO グローバル ハリス バリュー株マザーファンド」に、ファミリーファンド方式で投資しています。

ハリス世界株ファンド ファミリーファンド方式構造



ハリス世界株ファンドの感想と評価

設定来のリターンが参考指数に負けているアクティブファンド

ハリス世界株ファンドは、設定来のリターンが低く、外国株式アクティブファンドとしての投資価値はありません。


・ハリス世界株ファンド(資産成長型)の設定来(約4ヵ月)のリターン
ハリス世界株ファンド(資産成長型)の設定来の参考指数との騰落率比較


・ハリス世界株ファンド(毎月決算型)の設定来(約8年6ヵ月)のリターン
ハリス世界株ファンド(毎月決算型)の設定来の参考指数との騰落率比較


上記は、本ファンドの設定来の基準価額(税引前分配金再投資)(グラフ青線)と参考指数(MSCI KOKUSAIインデックス)(グラフ赤線)の騰落率を比較したグラフです。

ファンドの基準価額は投資対象銘柄の配当も含んでいる一方、参考指数は配当抜き指数です。参考指数には投資対象銘柄の配当分が含まれていないにも関わらず、ファンドのリターンは参考指数を下回っており、アクティブファンドとしての存在価値は全くありません。


過去3年のリターンはインデックスファンドに惨敗

では次に、本ファンドの参考指数であるMSCI KOKUSAIインデックスをベンチマークとするインデックスファンドの、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドとの過去3年のリターンを比較したグラフを見てみましょう。

(ハリス世界株ファンド(資産成長型)は設定されてから約5ヵ月しか経過していないため、ハリス世界株ファンド(毎月決算型)を比較対象とします。)

・ハリス世界株ファンド(毎月決算型) :+7.24%
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド:+17.66%

ハリス世界株ファンド(毎月決算型)と<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの過去3年のリターン比較


過去3年の本ファンドのリターンは、ニッセイ外国株式インデックスファンドより、10%以上も下回っています。

さらに、ニッセイ外国株式インデックスファンドは設定来の分配金がゼロであるのに対し、本ファンドは毎月の分配金を吐き出す際にその時の税金を引かれる分、上記のグラフよりも実際には更にリターンは下がる事を考慮すると、より低いリターンになっています。

アクティブファンドの存在意義は、「配当込みのベンチマークや参考指数をリターンが上回ること」にあります。偉そうな運用方針や意義を掲げる、信託報酬が高いアクティブファンドに投資してもインデックスファンドより成績が悪いのであれば、最初から、はるかに信託報酬の低いインデックスファンドに投資していればよい良いことになります。リターンの悪い本ファンドのようなアクティブファンドに投資する必要はありません。


実質コストが年2.0%以上もかかる超高コストがリターンに大きく影響

リターンが悪い一因は、運用手腕よりも、ハリス世界株ファンド(毎月決算型)の場合は信託報酬が年1.85%(税抜)もかかる、アクティブファンドとしての高コストさが原因であると思われます。

トータルでどのくらいのコストがかかっているのか、ハリス世界株ファンド(毎月決算型)の運用報告書(2018年9月16日付)記載の1万口当たりの費用明細を下記に示します。

ハリス世界株ファンド(毎月決算型) 運用報告書記載の費用明細


半年の実質コストは年1.078%(税込)なので年間の実質コストは、2.156%(税込)もかかる超高コストファンドであることが、リターン低下の要因となっている事は容易に想像が付きます。

今では、本ファンドの参考指数をベンチマークとするインデックスファンドとしては、お勧めの先進国株式インデックスファンドにもあるように、信託報酬が年0.109%の超低コストファンドがあります。

インデックスファンドがこれだけ低コストになった今、毎年約2.1%もするコストをかけて、本ファンドのようなリターンも劣るアクティブファンドを買う必要性はありません。


毎月決算型よりも資産成長型の方が低コスト

同一のマザーファンドに投資していながら、「ハリス世界株ファンド(毎月決算型)」(信託報酬1.85%)よりも、「ハリス世界株ファンド(資産成長型)」(信託報酬1.50%)の方が信託報酬が低く、毎月決算型を選択する必要はありません。

とはいえ、今どきのファンドとしては信託報酬が高すぎ、信託形成には不向きです。


資産形成の基本は分散投資と低コスト

資産形成の基本は、徹底的な分散投資と低コストです。そのため、アセットアロケーションの決定後、外国株式クラスに配置するファンドには、低コストのでお勧めの先進国株式インデックスファンドを割り当てるのが基本です。

なお、朝日ライフアセットマネジメントが運用する、投資方針がほぼ同一でありながら、参考指数が異なる以下のようなファンドがあります。

朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(愛称:Avest-E)
ハリス グローバル バリュー株ファンド(年4回決算型)


が、こちらも過去数年のリターンは悪く、やはり高コストアクティブファンドが継続して高いリターンを出すことがどれだけ難しいか、痛感します。



ハリス世界株ファンドの購入先

ハリス世界株ファンドをノーロードで購入できる証券会社、銀行は以下の通りです。

ハリス世界株ファンド(資産成長型)

SBI証券楽天証券マネックス証券松井証券


ハリス世界株ファンド(毎月決算型)

フィデリティ証券SBI証券楽天証券マネックス証券カブドットコム証券松井証券岡三オンライン証券ジャパンネット銀行等多数


証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る