複数銘柄の投資信託を保有してしまった

18もの複数銘柄の投資信託を購入してしまった男性の方から、どうすればよいのかご質問をいただきました。案外このような方は多いかもしれませんね。


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複数銘柄の投資信託についての質問

2014年9月:yama様(男性・40代)よりのご質問

こんばんは、いつもHP拝見させていただいております。 夜分遅くに失礼いたします。 投資信託積立を最近始めた40歳で今は独身です。

ファンド自体が分散投資しているのですが、更に同種のファンドを複数積立しております。 具体的には下記になります。集中させた方がよいのでしょうか。

SBI資産設計オープン(資産成長型)(愛称:スゴ6 )
世界経済インデックスファンド
世界経済インデックスファンド(株式シフト型)

世界経済インデックスファンド(債券シフト型)
eMAXISバランス(8資産均等型)
ニッセイ日経225インデックスファンド

EXE-iグローバル中小型株式ファンド
外国株式インデックスe
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

eMAXIS新興国株式インデックス
野村インデックスファンド・新興国株式(愛称:Funds-i)
EXE-i 新興国株式ファンド

<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド
<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド
SMT国内債券インデックス・オープン

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド
野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i)
朝日-Nvestグローバルバリュー株OP(Avest-E)アクティブ


また下記2点の保険をファンドに切替えようか検討中です。

①23歳から毎月1万円積立で60歳から70万円/年×10年支払いの保険
②毎月3万円積立2009年より 死亡時満期時(65歳)に1000万円


①はともかく②は切替えた方が賢明なのでしょうか アドバイスいただければ幸いです。

 


ご回答:分散投資について、もう一度学ぼう!

ご質問ありがとうございました。大変に保有本数が多くて、ウェブサイト上に各ファンドをリンクして記述するのに時間を要しました・笑。

拝見していて、「もしかしたら分散投資を勘違いして理解されておられるのかな?」と思いましたので、その考えに沿って回答いたしますね。


分散投資は、資産クラスを分散させましょう!

投資の基本は分散投資、とよく耳にするしますよね。でもここいう分散とは、保有銘柄を増やすことではありません。

投資対象をバラけさせるのが分散です

世界経済はトータルで見ると、毎年数%の成長をほとんどコンスタントに続けていますが、細かく見ると、例えば2013年はダントツで日本株が上昇しましたし、リーマンショックの年は日本債券が一番リターンが高かったです。

(日本にいるとまさかとは思いますが、日本の債券や株式が最もリターンを叩き出すなんて、普段は想像もしないですよね!)

実はプロであっても、今年はどこの何が上昇するかの見通しは全く当たりません。ですので、自分の好みの比率で、世界中の資産を分散させてやるのです。

2009年までしか記載していませんが、毎年どの資産がどれだけ上下したのかを表示しているページはこちらです

資産と言うのは、

日本株式  ・日本債券
先進国株式  ・先進国債券
新興国株式  ・新興国債券
日本リート  ・海外リート


などの事を言うのであって、評判のよさそうな投資信託をしらみつぶしに購入して保有することではありませんので、そこは勘違いなさらないようにしてくださいね。

今回、yamaさんが投資信託を複数銘柄保有する最大の問題は、上記の各資産の、どれをどのくらいの比率で保有しているか、全く分からない点にあります。

正確に計算すれば分かるでしょうが、yamaさんとしては、ご自身のアセットアロケーションは瞬時には説明できないのではないでしょうか?

インデックス投資による長期分散投資の要は、アセットアロケーションにあります

これを決めて、毎年きちんと資産の調整をする時に、過度に複数銘柄の投資信託が有っては、大変難儀するかと思います。(投資が趣味なら楽しいですが)

 ⇒参考:投資信託のポートフォリオにおすすめは有るのか?
 ⇒参考:バランスファンド・おすすめの考え方
 ⇒参考:バランスファンドを複数保有することについて


ご自分の目標となるアセットアロケーションが決まれば、それに見合った比率にならなくて、 コストが高めのファンドを優先的に売却し、本数を整理されても良いでしょう。

特に、バランスファンドの本数の多さは気になります。例えば世界経済インデックスファンドの債券シフト型を買いながらも株式シフト型を買うのは、どう考えても矛盾した行動ですよね。

バランスファンド+バラのファンドということで、通常は、バランスファンド1,2本を中心に、資産配分をカスタマイズするためにバラのファンドを購入するのが一般的です。 ご自分の目標のアセットアロケーションを再確認の上、ファンドの保有比率を調整ください。


保険についての考え方(参考程度に)

また、①②の保険ですが、当サイトの質問コーナーの対象外ですから、ここでお答えする例が正しいのかは分かりかねますが、一応管理人の考えを書きますね。

本来、保険と資産形成は別々にすべきものです。あくまでも保険は、何かあった時のリスクヘッジのためのものです。

だいぶシンドイ表現で恐縮なのですが、例えばyamaさんは独身なので、亡くなったとしても死亡保険金を受け取る人がおられませんから、1000万円もらえたとしても意味は有りません。

死亡保険金は、例えば育児コストがかかる中で一家の大黒柱が死亡した時のリスクヘッジとか、そういう意味合いですので、独身の方には全く不要なものなんですよね。

また、満期金として1000万円を受け取るにしても、35年間で積立金額の900万円が1000万円に増えるだけ、約1.1倍にしかなりません。

これを年率換算するとたった0.44%の利率にしかなりません。35年間もお金を固定された挙句1000万円しかもらえないとすると、年率0.5%程度のインフレが継続して起きたら完全に損するのではないでしょうか? 

保険はとてつもなくインフレに弱いです。よほどの節税効果を発揮するなどの別の理由が無い限りは、1年とか3年物で定期預金金利の高い銀行預金の方が、よっぽどマシな気がします。

保険は必要か?


①についても、ご自分で投資信託を利用して資産形成されているので、本来なら不要ですよね。とは言えこちらは年率1.54%が見込めますし、すでに半分経過していますから、もしも私自身だとしても、解約するかどうかは極めて悩ましいですね・笑。

保険と言うのは人の不幸をイメージさせて契約を迫る商品なので、投資信託以上に「気になる存在」になりかねません。

本当に必要な保険など、数えられるくらいしかありません。あ、そう考えると、世の中に数千本あるのに、使い物にならない投資信託ばかりの投信業界と、実に似ていますね!

(満期到来前に解約すると返戻金が7割とか8割しか戻ってこないなどの問題もありますので、管理人としてすぐに保険はやめてください、と言うようなものではありませんので、どうぞご注意ください)


 


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