あい・パワーファンド (愛称:iパワー)の評価・・・信託報酬は約4%

あい・パワーファンド(愛称:iパワー)は、先進国通貨の外国為替証拠金取引(FX)で裁定取引の歪みを狙う運用を行うヘッジファンドです。2019年4月23日より運用されています。

あい・パワーファンド (愛称:iパワー)


目論見書では、「スポット裁定取引戦略によるシステマティック取引モデルに基づいて運用を行う」と難しそうなことを言っていますが、そんな事よりも、国内で販売されている全ファンドの中で信託報酬がダントツに高い4%のファンドであることが最大の特徴です。

というか、そんな事は特徴と言うより欠点と言ったほうが良いですし、そもそもベンチマークも参考指数もないアクティブファンドであり、全く価値のないファンドです。


(2019年8月5日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


あい・パワーファンド (愛称:iパワー)の基本的情報

このファンドの基本情報

項目 内容
購入単位 楽天証券にて100円より購入可能。
信託報酬 年率3.96%(税抜)+独自のルールによる成功報酬20%(=運用管理費用2.05%(税抜) +投資対象ファンドの信託報酬1.91%)
信託財産留保額 1.0%
運用期間 2029年5月17日まで(約10年間)
決算 年2回(5月17日、11月17日)
ファンド運用方式 「Spectra SPC - Powerfund JP Segregated Portfolio」にファンドオブファンズ形式で投資しています。

あい・パワーファンド (愛称:iパワー) ファンドオブファンズ形式
運用会社 あいグローバル・アセット・マネジメント株式会社
為替ヘッジ なし


このファンドのポートフォリオなど

2019年6月28日時点で、以下2ファンドに以下の比率でファンドオブファンズ形式で投資しています。

あい・パワーファンド (愛称:iパワー)ポートフォリオ



あい・パワーファンド 、管理人の感想と評価

FXでのスポット裁定取引戦略

FX取引にて以下のような「スポット裁定取引戦略によるシステマティック取引モデルに基づいて運用を行う」と聞くと、何か非常に高度なことをしているかのような気になります。

あい・パワーファンド (愛称:iパワー) スポット裁定取引戦略


具体的には、以下のように、各業者がFXにて買値と売値をセットでスポット提示した際、買値と売値の大小が逆になる歪みが起きる場合があり、そこをシステムで瞬時に取引すればリスクなしに利益が出ることを利用する戦略です。

あい・パワーファンド (愛称:iパワー) スポット裁定取引戦略 裁定機会の例


このわずかな歪みを裁定機会としてとらえられれば利益が出るので、為替の水準や円高や円安などの方向性には左右されずに利益が出せると宣伝されています。

確かに、FXの個人投資家でも、このような歪みが時折存在すると話していた人がいた記憶がありますが、歪みがある場合があるからと言って、それで大きく稼げるかどうかは別問題です。「凄いものを発見した」と、ぬか喜びしないようにしたいものです。



全ファンドの中で最も信託報酬の高いファンド

本ファンドのコストは、国内のファンドの中で最も高く、信託報酬は驚きの年3.96%(税抜)です。さらに、基準価格が高値を更新した場合、その分の謎の成功報酬が20%かかります。

結局、トータルで年間いくらの実質コストになるかは全くわかりませんし、上の裁定取引でのリターンがごくわずかである事を考えると、あまりにも高コスト過ぎます。

本ファンドを運用する、あいグローバル・アセット・マネジメントは、下手くそ運用では屈指の存在たるヘッジファンド、ユナイテッド・マルチ・マネージャー・ファンド1(愛称:新・フルーツ王国)を2018年1月まで運用していた会社です。(現在は運用会社が変更になっています)

ネタとしては面白いのですが、資産形成には全くもって向いておらず、どう考えても購入すべきファンドではありません。FXをやりたいのならば、ご自身で直接、口座を開いてトレードするほうがよほどマシです。



バックデータの「壮大さ」にめまいがしてくる

それにしても4%もの信託報酬を取った上に成功報酬まで要求するのですから、よほど運用に自信があるとしか思えません。いったいどれほどのものなのかと思って販売資料を見てみると、以下のようなバックデータが示されていて、眩暈がしてきました。

あい・パワーファンド (愛称:iパワー)と「同一の運用戦略」を持つ「旗艦ファンド」のリターン


なんと、昨今飛ぶ鳥を落とす勢いの米国株への投資よりも、更にはるかにリターンが高いと示しています。米国株とドル円相場のような性質の異なる両者を比較している時点で、こんなデータなど信じられないという気分にもなります。

このデータは、あい・パワーファンド (愛称:iパワー)と「同一の運用戦略」を持つ「旗艦ファンド」のリターンとの事で、あい・パワーファンド (愛称:iパワー)ではないという事だけで眉唾ものだと思います。

当サイト管理人は今までたくさんの投資信託を見てきましたが、こういった「素晴らしいバックデータ」を見せられたものが、その後も同様の成績を収めた例を知りません。

しかもご丁寧な事に、注意書きで「旗艦ファンドは、スポット裁定取引を主要な運用戦略としていますが、それ以外にトレンド・フォロー戦略やオプション戦略も採用しています。上記の期間の一部において、これらの運用戦略の他に、旗艦ファンドの純資産価額の25%を上限としてプライベート・デット戦略等を採用しています。また、旗艦ファンドはベースとなる通貨が当ファンドとは異なります。」と記されています。

これでは、本ファンドとは全く別物のファンドでのデータでもあり、それを販売資料でさも似たような雰囲気で提示するのは、誇大広告も甚だしいと思います。

余りにもアホらしいので、当サイト管理人は楽天ポイント投資にて、あい・パワーファンド (愛称:iパワー)を5000円分、買い付けてみました。今後、当サイト管理人が投資しているもののページにて、運用成績を追いかけてみたいと思います。

ま、ヘッジファンドを称している投資信託ですから、何年経っても基準価額はほとんど横ばいであり、国内債券に投資しているような感覚になるファンドだと思います

もしも本ファンドに利用価値があるとしたら、株式市場が大暴落した時くらいであり、恐らく基準価額の変動がほとんど無いので、相対的に「良いファンド」に見える事と思います。

ただ、だったら国内債券に投資していれば良いだけであり、大暴落のその瞬間の時だけのために常時4%の信託報酬を支払うのは、実に馬鹿馬鹿しい事だと感じます。

ヘッジファンドというとさも儲かりそうに聞こえるでしょうが、要は「値下がりリスクが著しく低い=値上がりもほとんどない」となりますので、ヘッジファンドによる絶対収益追求型などと聞いても、基本的には相手にしない方が良いでしょう。



あい・パワーファンド (愛称:iパワー)の購入先

あい・パワーファンド (愛称:iパワー)をノーロードで購入できる証券会社は下記の通りです。

楽天証券


あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。


 

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