楽天証券の関係者に、iDeCoに関して聞きたかった事をズバリ質問w

満を持して、個人型確定拠出年金(愛称「iDeCo・イデコ)に参入した楽天証券さん。少しばかり後発になるものの、想像以上に顧客を向いたサービスを展開してきたので、「これは本気だな」と直感、関係者の方に話を聞いてみたくなりました。

ダメ元で「投資信託に詳しい方から、お話しをお聞かせいただけませんか?」とお願いしてみたところ、速攻で「オッケーです!」とお返事を頂き、仰天しました・笑。

という事で、世田谷区の二子玉川に巨大なオフィスを新調して、ますます事業展開に気合の入る楽天グループの総本山(本社という意味ね)、楽天クリムゾンハウスにお邪魔してきましたので、その模様をお届けします。かなり突っ込んで、色々と聞けて満足です


楽天クリムゾンハウスのロビーのディスプレイ。楽天の様々な事業展開がよく理解できる。

(2016年11月24日追加)



なお今回、楽天証券さんにお聞きした内容はたくさんありますので、本ページ内で迷ったりしないように、次の通り目次を設けました。クリック頂くと、興味のあるところだけをお読みいただけます。隙間時間を見つけて、読んでいただければと思います。

iDeCoは儲かりにくい、当面は利益よりも世の中のニーズに向き合う方針
楽天証券iDeCoの管理画面の使いやすさは、ライバルを圧倒
iDeCoのセミナーが活況を呈している
iDeCoにセゾン投信、そして次の一手は?
今後のファンドラインナップについて
個人型iDeCoの事業運営は制約が多い中、今後の戦略については?
企業型iDeCo分野への参入の可能性は?


楽天クリムゾンハウスの外観(二子玉川駅から)
東急線の二子玉川駅から見た、楽天タワー。いちばん左側の棟です。

二子玉川の楽天カフェの外観
楽天のビルの1階にある、楽天カフェ。誰でも入れるのかな??

楽天クリムゾンハウスの待合ロビー
楽天クリムゾンハウスのロビーの待合スペースにて。受付は開放的で良い感じでした。


 


楽天証券が語る、iDeCoに対する取り組み、今後の運営方針など

今回、楽天証券さんから3名の方にご登場いただきまして、主にiDeCoについて、他には低コストのラップ口座「楽ラップ」についてお聞きしました。

楽天証券の社員さんたち


お話しをして下さったのは、写真右側から小林勉さん(マーケティング推進室マネージャー)、奥山友美さん(投資信託事業部リーダー)、土井理輝さん(マーケティング推進室)の3名の方です。

楽天証券さんは、証券業界ではSBI証券とかなり激しく競争しているのですが、会社を訪問してみると社風の違いに驚きます。SBI証券は何だか妙に緊張感が漂っているのに対して、楽天証券さんは自由に意見が言える感じです。

今回もかなりざっくばらんにお話をさせていただきました。答えにくい質問などもあったと思いますが、正直にお答えいただきました。ありがとうございました。

それでは今回お聞きしました内容を、以下の項にて記します。その場で会話をしている気分で、ゆるい感じでお読みいただくと読みやすいかと思います。


iDeCoは儲かりにくい、当面は利益よりも世の中のニーズに向き合う方針


堀田(質問者、つまり私):
私共のサイトは、投資信託を使ってインデックス投資を長期にやっていきましょうというサイト。iDeCoはサイトとの親和性が高く、こんな良い制度は他に無いので、より多くの人に知ってもらうために、iDeCoの話を取り上げたいと思います。

まず最初に、ライバルのSBI証券や、都市銀行でもみずほ銀行なども結構力入れる方向にある。その中で御社も参入された。この分野に参入される意図をお聞かせいただけないか。


小林勉さん
やはり世間的にも非常にニーズのある分野ですし、証券会社としては正直、ビジネスにはなりづらいところではあるものの、社会が必要としているところに貢献していくのは、私共のトップのほうも、強い意気込みを持っております。ここは当面、利益を度外視してでもこの分野に入っていこうというのが、もともとの流れです。


堀田
インデックスファンド自体からして、確かに利益になりにくい。iDeCoも、投資信託の信託報酬の中の一部しか取り分がないですよね? となると、利幅の低いビジネスになりますね。


奥山友美さん
そうですね、はい。そうは言っても60歳までの販売ですから、一人一口座で長期的に投資をしていただける。それを考えると、コストはどうしても譲れない思いがあります

ファンドの選定は弊社のファンドアナリストの篠田が担当しており、儲からなくても「良い商品を提供したい」というところで、あえて低いものを選んでいます。


堀田
もしもiDeCo内で、銀行の定期預金で運用するとしたら、その部分は当然信託報酬は無いので、定期預金を選択した場合は御社の利益にななりませんよね?


奥山友美さん:はい、私共みずほ銀行の定期預金をラインナップしていて、その部分では利益はないです。投資信託は私共の発注経路を通って行きますが、定期預金については全く別のところを通ってゆくので、信託報酬のような利益はありません。iDeCo口座の管理手数料のみになります。


堀田
御社のiDeCoの手数料が一番低く、利用者にとっては非常にメリットが大きい。・・・僕はすみません、楽天さんがiDeCoに参入する前に口座を作ったので、SBI証券を利用です・笑。今いろいろ比較すると、楽天証券のほうが良いなと思います。

私の友達で東証一部上場の大企業に勤めてる人がいて、多数のファンドラインナップがある中、およそ9割の人が、定期預金と元本確保型の保険をセレクトしたそうです。何のための確定拠出年金か分からない気もします。御社の場合も、似たような感じでしょうか?


奥山友美さん
現在、書類を発送させていただくという手続きの段階ですので、それが戻ってきて次のステップになった時に、定期預金を選択されている方が多い可能性はもちろん、あります。


堀田:そこで利益が無いとなると、初期の段階では、体力勝負は相当キツイですね。


小林勉さん
そうですね。そこは経営側も、どれだけ我々に出来るかは分かっていると思います。また、企業型iDeCoですと、その企業の担当者もあまり細かくご説明さしあげてないとも伺っていますので、「よく分からないから元本確保の商品」という流れになりやすいのかなと。

もともと私共は証券会社ですから、ある程度リスクに対する認知は、お客様に持っていただけているので、既存のお客様についてはすんなりと商品選定ができると思います。しかし全く証券口座をお持ちでない方も今回、iDeCoに申し込まれているケースが結構あるので、その辺をどのようにお伝えできるかというところですかね。


堀田:ちなみに御社内には、企業型の確定拠出年金制度はあるのでしょうか?


小林勉さん:無いですね。


堀田:とすると今回取り扱いを開始した個人型を、社内で入れと通達が出てのかな?


小林勉さん:入れとは言われませんが、必然的に入る動きは結構、出ています。待ち望んでいたという声もありますし。


堀田:まさか、楽天証券の社員が定期預金っていうことはないですよね・笑?


小林勉さん:そうですね・笑。そこまでは分かりませんけども・・・。





楽天証券iDeCoの管理画面の使いやすさは、ライバルを圧倒


堀田
ところで、SBI証券はiDeCoのサイトが使いづらくて、例えば私は投資信託を買い付けたつもりだったのに半年間定期預金だったという、残念な状況です。


小林勉さん
サイトの構成に関しても、かなり注力しました。そのあたりは差別化できていると思います。


堀田
ホームページを見させていただくと、一つのIDでログイン出来ると書いてありましたが、楽天証券のウェブサイトから直接ログイン、・・・IDとパスワードも一緒なのでしょうか?


奥山友美さん
はい、そうですね、最初にログインしていただくIDとパスワードが一緒です。一応、仕組み上は別のところで管理しているものを表示しますが、あくまでも私共のページの中で完結しているように見える設計にしてあります。


楽天証券の個人型確定拠出年金のログイン後の画面
(こんな風に、ログイン後の画面にストレスがかかりません)


楽天証券の個人型iDeCoのスイッチング注文も操作性
(商品のスイッチングなども、非常に分かりやすく出来る)


楽天証券の個人型確定拠出年金の商品一覧
(iDeCoで運用できる商品も、このようにコストも含めて大変見やすく出来ているので、注文を間違えたりすることも無く、ストレスフリー。)


堀田
そうですか、素晴らしいな。SBI証券は全部、別々。通常の証券口座から、とんでもなく見にくい画面に飛ぶ。最初はEXE-iという低コストファンドを積み立てたが、その直後にもっとコストの低いファンドが出てきて、変更するのにどうしたら良いのか、私はおそらくかなり慣れてるはずなのに、操作性が悪すぎてなかなかできなかった。


小林勉さん
そうですね。やはり我々は後発ですので、せめてそういうところではきっちり差別化をしていかなければならないと思います。


★当サイト管理人のiDeCo管理画面の事例・どの商品をどのくらい買い付けるのかの指図を出すのだが、著しく分かりにくいという・涙。




次の画面は、取扱商品一覧ページ。シンプル過ぎて、何が何だか分からないという。赤枠のファンドなど、てっきり<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの事だと思ってスイッチング注文を出したら、全く別の三井住友のファンドでした。




スイッチング注文を出すだけでも分かりにくいのに、間違った注文を取り消して、再度正しいファンドを目の皿のようにして探し出して、「DCニッセイ外国株式インデックス」に注文を入れなおし。第一、カタカナが半角文字なので、超絶見にくいという・涙。




管理人の感想

(この部分、管理画面を拝見した感想を挿入予定です)



iDeCoのセミナーが活況を呈している


堀田:今後の啓蒙活動については、具体的に何か考えていらっしゃるのか?


奥山友美さん
セミナーを2016年の10月の始めから開始しまして、6回を予定しています。もう既に4回実施しており、割とご出席いただいてるような状態でございます。例えば委託会社のピクテ投信さんの会場を使って、ここは50名ぐらい。あとは新宿の会場を使って、上限90名のところで80名ぐらいいらっしゃって。あとは、弊社の二子玉川オフィスのセミナー会場は40名くらいです。


堀田:証券系のセミナーは様々なものがあるが、それと比べて熱気はどうか?


奥山友美さん
一つその特徴は、参加率が他に比べると非常に高いです。申し込んだ中で60%ぐらいのお客様がお見えになり、平日の夜間でも来ていただいているような状況です。たぶん商品や曜日、会場の規模などによっても違いがあるのでしょうが、6割は結構、高いです。


小林勉さん
まずまずの著名なスピーカーを用意させていただいても、5割ぐらいが一般的でして、あとは天候によってもブレますが、6割は高い数字です。



iDeCoにセゾン投信、そして次の一手は?


堀田
ピクテさんの名前が出たが、楽天証券さんは低コストのインデックスファンドが中心で、非常に良心的なラインナップ。そこにプラスアルファとして、セゾン投信であるとか、ピクテのアクティブファンドが入っているのは非常にユニーク。こういったファンドを取り込んだ背景、何故セゾンであり、ピクテなのか?


奥山友美さん
ここも、先ほど申し上げたファンドアナリストの篠田を中心に選定しています。何回も議論を重ねた部分でしてす。やはり低コストのインデックスファンドが始めやすいであろうことは、当然皆さん分かって頂ける事だと思いますが、一方で、やはりアルファ取っていきたいお客様もたくさんいらっしゃる。

特に今回、弊社の会員で申し上げると、30代~40代の割と若い年代の会員も多く、長期投資で見た時に、やはりちょっとリターンが高いものを入れたいのではないかと。その中で篠田は、全部の投資先、リートや金(ゴールド)も含めて、分散投資できるようなラインナップの中で、アルファをきちんと取れるファンドという観点で選んでいました。

弊社ではオリジナルのファンドスコアを選定基準として設けてまして、まずは定量的な評価をしていて、それをベースに検討をしましした。最後はやはりファンドアナリストの観点といったところで、定性的に判断をしていきました。 


堀田
セゾンもかなりユニークで、セゾンが数ある販売先の中で御社を選ばれた、手を取り合ってやるに至った背景ってはどこにあるのでしょうか?


奥山友美さん
お客様からの声が非常に多かったんのす。我々、コモンズさんや、独立系のファンドもラインナップで取り揃えてきている背景が今までありまして、そういったところで進めていくと、セゾンさんはどうしても、これまで乗り越えられなかった壁の一つではありました。

お客様から「セゾンさんは取り扱い出来るんですか?」というお声も多かったのもありまして、そういったものを当然、経営層にレポートを上げております。

その中で、弊社の社長の楠が、(セゾン投信の)中野社長さんといろいろお話ししていく中で、弊社が低コストのものでiDeCoをやっていきたいというところに共感いただいて、今回その取扱いに入れていただける事になったと聞いております。


堀田
なるほど。iDeCoからはちょっと外れますが、iDeCoでセゾンを取り扱うことが出来るとなると、もしかしたら今後、楽天証券本体でセゾンの買い付けもできるかもしれないですね。


奥山友美さん
急にちょっと弱気にはなりますが・笑、ニーズとして高いことは当然ながら認識はしています。まずはiDeCoで実績を付けたいです。これを機に距離はグッと縮まりましたので。

・・・実は年明けにも、中野社長様自ら、楽天証券のセミナーに登壇いただく予定になっています。 ひふみ投信さんの時もそうでしたし、やはり有力な独立系投信は反響は大きいです。

セゾン投信さんと共同での確定拠出年金のセミナーについても、たぶん近々ご案内が始まるかなと思います。具体的には、乞うご期待という事で。


管理人の感想

あのセゾン投信が、楽天証券のiDeCoラインナップに入ったのは、正直びっくりしました。セゾンさんが直販以外で投資信託の販売を行う、初のケースになりますから。

今後、セゾン投信のセミナーなどでも、「iDeCoでセゾン投信を検討している方は楽天証券へ」と説明する流れになる事も想像に難くなく、楽天証券のiDeCo利用者が増える「エンジン」のような役目も果たすかもしれませんね!



今後のファンドラインナップについて


堀田:となると、今後アクティブファンドのラインナップも増える方向でしょうか?


奥山友美さん
今は様子見の段階です。存じの通り、制度改正が予定されていますので、iDeCo口座で認められる本数がどういう形で開示されてくるかも見据えて、今回だいたい30本以内というところで一旦、出させていただいています。

一番困るのは、ラインナップを増やしてから少なくしなさいと言われた時に、やはり購入者の方に対してのフォローですから、まずは少し限定して始めています。


堀田
本数の縛りがもしなければ、例えばiFreeインデックスファンドなどの、より低コストのものがラインナップに入る可能性はあるのでしょうか?


奥山友美さん
選定の範囲に入ってはいます。当然ながら、信託報酬の低さはありますので。ただ申し上げたように、どうしてもファンドナリストの視点という、最後のところはやはり崩したくなくて、そこをどう評価するかは、篠田などの意見を聞きながらになります。可能性としてはありますが、まだ分からないです。



個人型iDeCoの事業運営は制約が多い中、今後の戦略については?


堀田
メガバンクなども今後、個人型iDeCoに力を入れて取り組んでくると思ういますが、差別化を今後どのように考えていらっしゃるのでしょうか?


奥山友美さん
そうですね、まず低信託報酬のラインナップで、パフォーマンスの良いものをきちんと選んでいますというところが一つの売りかなと思っています。あとは、口座管理手数料を下げているところです。他には、当社だけのラインナップといったところでセゾンさんですとか、そういったところがギアになるかなと考えています。


小林勉さん
元々差別化しづらい分野ではありますので、補足的には使い勝手というところも一つのキーポイントです。今回、スマートフォン対応にも注力しています。元々一般の証券口座とiDeCoでは管轄官庁が違うということで、各社もあまりそこには力を入れてなかった様子なので、むしろそこにビジネスチャンスはあるのではないかと思います。


堀田
確かにスマホで気軽に見れるのは良いですね。スマホでトレードするようなものでもないが、一般的な方にとってははスマホ見れたほうが良い。

一般の方という意味では、結局、本数が限られていても、どれを選んで良いのかが分からない。とにかく投資信託は、その部分の悩みが非常に大きい。楽天証券の楽ラップというサービスと合体させるのが良いのではないかと思います。

例えば私のサイトではインデックス投信の始め方というページがあって、アセットアロケーションを考えくださいと申し上げています。しかしアセットアロケーションの構築は一般の方は凄くハードルが高くて、それなりに詳しくは書いていますが、普通はそんなには読まない。

直観的に分からないと、途中で挫折します。結局「よく分からないから定期預金でいいや」とか、「半分定期預金にして、外国は怖そうだからやめて、残りは日本株半分でいいや」となりかねません。

だったらロボアドバイザーみたいなものが、簡単なもので良いので、そこそこ自分に合ったリスク許容度なり期待リターンなりがある程度、自動的に出てくれると非常に良いと思うが、その辺りはどうでしょうか。


奥山友美さん:iDeCoは、取り扱い側(楽天証券)が管理者(一般の人たち)に対して、銘柄の推奨は基本的に出来ないのです。あくまでも、その選定理由だったりとか、ファンドの中身についてのお話しはできるくらいです。

期待リターンは普通の投信販売でも提示するのが難しいので、iDeCoではダメですね。iDeCoでは月次リターンは必ず明示しなければならないので、その部分だったり、過去の実績から参考にして頂くしかありません。

どういう資産配分をするかとか、パッケージのご提案は制度上ダメということになります。あくまでも、ご自身で決めていただくところがキーになります。

最初はたぶん、定期預金で始められる方もいらっしゃると思います。ただ、定期預金で始めていただいたとしても、投資家からすると節税のメリットは得られますので、まずは始めるという事で良いのかなとは思います。

iDeCoのセミナーでも、資産配分のご質問が非常に多くて、ちょっとお答えしづらいところです。投資信託の詳細のページはご案内できます、という形で対応している状況です。


堀田
ロボアドバイザーで、リスク許容度に応じた資産配分の円グラフを表示するだけでもNGになるのですか? 個別商品を提示するのではなく、あくまで資産クラスの表示だけなのですが。


奥山友美さん
そこが、あやふやなのです。我々も都度確認をしながらやっていますが、明確な回答が得られない以上は、やはりまだ出せないといったところです。外部(監督官庁)と弊社のコンプライアンス部門の連携を取りながら、今の現状なのです。

どうしても、判断基準が信託報酬くらいしか無く、実際に何%のリターンを得たいのかという質問自体がとても難しいことだと思います。したがってファンドの良し悪しは、何となく感じ取って欲しいなっていうところが、今の限界ではあります。


堀田:セミナーでの説明でも難しいのですか?


奥山友美さん
そうですね。セッションの時には必ず、最後に銘柄の話になりますが、難しいところですね。もう少しそういったところが緩和されると、認知度が広まってくるかなとは思います。


小林勉さん:やはり年金の業界自体、新しいことをやるっていう発想が無いので、・・・銘柄推奨も、例えばインデックスファンドのような合理的な話しであってもダメとなってしまっています

私どものような新しい会社にかき回してほしいという要望も、結構いただきました。「複利のメリットも生かせる」という話もできないので、ちょっとおかしいなと思います。


堀田:となると、御社の確定拠出年金のセミナーは、一体どういう切り口なのですか?


奥山友美さん:はい。あくまでも、制度がどういうものかをお伝えしています。あとは、委託会社さんとコラボレーションをしてやらせていただいていますので、その委託会社の説明であったり、投資信託についてもiDeCoではなくて、例えば「たわらノーロードってどういう商品」みたいなところを柔らかくお話しする状況です。


堀田:それだと、セミナーに出た人で、困惑する人もいるかもしれないですね。


奥山友美さん:はい、でも意外と「その委託会社に行ったことが無いから面白かった」などの結構ポジティブな反応を頂いております。

節税などは具体的な金額を、「これぐらいの年収の方だと2万4000円の節税」というような数字が出てくるだけで、「え!」みたいな方は結構いらっしゃいます。


堀田:節税の件で思い出した点は、楽天証券のiDrCoは、運用が終わったあとに一時金と年金を併用して選べます。SBI証券は併用ができない。また、年金として受け取る時に、何回にわたって受け取るかの設定もできるはずですが・・・。


小林勉さん受け取り方法の多様性があった方が良いとの点では認識しているので、今後さらに便利にしていきたいです。ただし詳細についてはこれからという部分もあるので、今後にご期待頂ければなと思います。


管理人の感想

個人型iDeCoは、受け取りの際にも高い節税効果が得られますが、具体的にどのように積み立てたお金を受け取ることが出来るのか、実は各社とも不明瞭な部分が多いです。この部分は楽天証券さんも認識しているとの事で、今後の具体的な情報開示に期待しています。



企業型iDeCo分野への参入の可能性は?


堀田
今回、個人型のiDeCoに参入した訳ですが、やろうと思ったらネット証券でも企業型への対応はできるのでしょうか?


小林勉さん:できますね。制度上はできます。個人型と企業型では、今のところ市場規模的には圧倒的に大きく、1月以降どうなるのかも注目しています。既にある程度の会社さんが参入されていらっしゃるので、私共としてはまず、1月の制度改定を一つのきっかけにして、その次のステップという事で、視野には入れさせていただいています


堀田:インパクトがあります。企業型の確定拠出年金のあまりに酷い内容のサービスが多くて、監督官庁に文句のメールを打ちたいくらいです。私は企業型の対象外なので、文句を言う筋合いではないのですが。

そのような現状の下、御社が個人型と遜色ないサービス、あるいはファンドラインナップを出したらものすごいインパクトになります。もちろん、楽天証券を企業が採用するかどうかは別問題ですが。


小林勉さん
そうですね。私どももこの分野は素人でしたので、今回、個人型iDeCoに入ることで、色々と見えなかったところが見えはじめました。ご指摘いただいてる通り、制度上の課題や企業型の問題点は十分、把握はしておるつもりですから、このあと、そういう話にはなってくるかと思います


堀田:猛烈にコストの高いアクティブファンドがラインナップの大半、インデックスファンドも、わざとコストの高いものの選んでいるとしか思えないような、そいういう状況です。もっとも、ほとんど9割の方が定期預金のような元本確保型を選ぶとしたら、あまり関係ないのかもしれませんけれども・笑。

それにしてももしもそのお話しが現実のものとなったら、これほど素晴らしい事はありません。まさにiDeCoの世界に革命をもたらすくらいのインパクトですから、ぜひ実現を期待しています。本日はどうもありがとうございました。


管理人の感想

まさか、企業型iDeCoについてのコメントが頂けるとは思いませんでした。そうなんです、個人型で盛り上がっているiDeCoですが、「本丸」は企業型なのです。

個人型参入は、本丸の手前の「二の丸」を攻略しかかっているにすぎません。ボッタクリ商品が横行している本丸の企業型iDeCoも、ぜひ楽天証券さんに「攻略」して頂いて、「落城」して頂きたいなと、強く希望する次第です。


なおこの直後に、ロボアドバイザーを活用した低コストのラップ口座について、再度、楽天証券さんの本気度を聞いております。ご興味あるならば、下記よりどうぞ。

⇒次:楽天の新型ラップ口座「楽ラップ」の評判やいかに?

楽天クリムゾンハウスの内部
楽天クリムゾンハウスのアート感覚あふれるスペース(楽天サイトより拝借)。私は建築物を見るのが好きなので、投資信託云々ではなく、単純にこの空間が非常に気に入りました。


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