iFree 年金バランス・・GPIF基本ポートフォリオ類似のバランスファンド

iFree 年金バランスは、日本株式、日本債券、先進国株式、先進国債券の基本4資産クラスに投資する、バランス型のインデックスファンドです。

資産クラスと基本配分比率は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオに基づいて決定されているのが最大の特徴です。(リンク先のGPIFのページは古いので、近いうちに更新予定です)

iFree 年金バランス


大和証券投資信託の超低コストインデックスシリーズである、iFreeインデックスシリーズの中のバランスファンドの1つとして、2018年8月31日に設定されます。


(2018年8月17日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。


 


iFree 年金バランスの基本的情報

このファンドの基本情報

購入単位:証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券では100円より購入可能。
信託報酬年率0.159%(税抜)
信託財産留保額:なし
決算:年1回(6月5日)
償還日:無期限
運用会社:大和証券投資信託
為替ヘッジ:なし


このファンドのポートフォリオなど

GPIFの基本ポートフォリオ(2018年8月時点)は以下です。
GPIFの基本ポートフォリオ

その基本ポートフォリオに合わせた基本配分比率で、以下4つのマザーファンドファミリーファンド方式で投資します。

組入資産
(マザーファンド)
マザーファンドのベンチマーク  基本組入比率
国内株式(トピックス・インデックス・マザーファンド)) 東証株価指数(TOPIX)  25%
国内債券(ネオ・ジャパン債券マザーファンド) なし  35%
先進国株式(外国株式インデックスマザーファンド) MSCI コクサイ指数(円ベース)  25%
先進国債券(外国債券インデックスマザーファンド) FTSE世界国債インデックス(除く日本)(ヘッジなし・円ベース)  15%



iFree 年金バランス、管理人の感想や評価

GPIFの基本配分比率と同等の配分比率で運用するバランスファンド

iFree 年金バランスは、今までありそうでなかった、GPIFの基本配分比率を参考に投資するバランスファンドです。国内株式に25%、国内債券に35%、先進国株式に25%、先進国債券に15%と、現在のGPIFの基本配分比率と同様の比率で投資するバランスファンドです。

iFreeインデックスシリーズは、後発のインデックスシリーズだけあって、とにかく低い信託報酬であることを最大の特徴としています。iFree 年金バランスが信託報酬0.159%と低いことも評価できます。

今後、GPIFのポートフォリオが変更された場合、iFree 年金バランスの投資対象クラスの追加、変更や配分比率変更もあり得るとのことで、国民年金の積立部分を運用しているGPIFと同じようなアセットアロケーションにしたい場合には、便利なファンドと言えそうです。


国内債券部分はベンチマークなしのアクティブ運用

iFree 年金バランスは、iFreeインデックスシリーズの1つであり、バランス型のインデックスファンドに分類しました。

ただ国内債券部分のマザーファンドは「ネオ・ジャパン債券マザーファンド」という、インデックス運用をするファンドではないため、厳密にはインデックスファンドではありません。

「ネオ・ジャパン債券マザーファンド」の運用方針は「わが国の債券に投資し、安定した収益の確保と信託財産の着実な成長をめざす。組入れる債券の格付けは、取得時においてBBB格相当以上とする。」と書かれているだけで、ベンチマークもないアクティブファンドですが、詳細不明です。このあたりは、実際に本ファンドの設定後の月報にて確認していきます。

下記は、GPIFの最新のポートフォリオです。ご覧の通り、国内債券への投資比率だけが基本配分比率に比べて顕著に低くなっており、代わりに短期資産(現金などだと思います)が7%近くもあります。

GPIFの基本ポートフォリオと現状の投資比率


これは、今後金利が上昇してゆく可能性が否定できず、金利が上昇すれば債券価格が下がって、ポートフォリオに大きな損失が出るのを避けるために、敢えてそのようにしているという事なのかもしれません。(あくまで憶測です)

それに対して、インデックスファンドは基本的に100%のフルインベストメントをしなくてはなりませんので、かといって損失を出す可能性のある国内債券を無駄に買っても仕方がなく、国内債券クラスだけはアクティブ運用をしておこうという判断が働いたのかもしれません。

そしてそのネオ・ジャパン債券マザーファンドに関しては、同じく大和証券投資信託が運用するラップコンシェルジュなるボッタクリ高コストバランス型投資信託で使われており、中身をチェックするとこのようなアクティブファンドです。

ネオ・ジャパン債券マザーファンドの上位10銘柄


やはり日本国債だけで運用するとどうしても超低リターンが確定してしまいますから、社債に投資したり、なんとインドネシア債券という外国債券にまで投資したりしてリターンを上げているようです。

何となく、今現在の国内債券クラスにおいては、インデックスファンドで真正直に投資するよりも、アクティブファンドを使うほうがリターンが上がるような気はしないでもありませんが、過度な期待は持たないほうが良いですね。

個人投資家ならば、この資産クラスは個人向け国債の変動10年債で代用できますが、機関投資家は買えませんから、苦悩が現れているような、そんな感じです。


初心者向きのバランスファンドとして最適か?

iFree 年金バランスは、国家が運用している資産配分比率で投資する訳ですから、初心者にとってもとりあえず安心というようなイメージを醸し出しています。

iFree 年金バランス


しかし、そんな事は全くありません。バランスファンドを選ぶポイントは、そのファンドの資産配分比率が、ご自身のリスクとリターンの想定に近いかどうかにあります。

例えば、以下の表をご覧下さい。青枠の部分が、GPIFの資産配分比率が現状の通りに変更された翌年に発生した、チャイナショックの時の損失です。マスメディアが「年金が5兆円の大損失!」と騒ぎ立てていた時の数字です。

チャイナショックが凄まじい暴落だったとはとても思えませんが、それでも4%近く、資産が減少しています。赤枠のリーマンショックの大暴落時には、GPIFのポートフォリオが極めて安全性の高いものだったにもかかわらず、8%近くも下がっています。今の資産配分ならば、その3倍くらいは下落していたと思われます。

GPIFのポートフォリオで発生した過去の損失


つまり、iFree 年金バランスの株式への投資比率は合計で50%もありますから、決してリスクの低いものではありませんので、初心者は勘違いしないようにしましょう。

上記のように、相場によってはかなりマイナス圏に沈む事もあり得ます。投資を継続していれば、結局はGPIFは60兆円以上もの利益を出していますから、長期投資は(絶対とは言いませんが)確実性の高い投資である事は分かると思いますが、だからといって「とりあえず安心」とか、そのような安易な気持ちになる事は避けてください。

例えば3000万円の投資をしているときに暴落に巻き込まれたら、4%の下落で120万円、8%で280万円、24%で840万円の含み損失が出ます。ご自身はどの程度まで、一時的な損失に耐えることができるのかのイメージが、とても大切なのです。

アセットアロケーションの作り方のページも参照して頂きながら、ご自身の耐えうるリスクをまずは計算して、そのリスクにおける期待されるリターンが納得できるかどうか(あるいはその逆が納得できるのか)という観点で、バランスファンドを選ぶようにしましょう。



iFree 年金バランスの購入先

iFree 年金バランスは、設定後、以下証券会社にてノーロードで購入できます。

SBI証券楽天証券


証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
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