iFreeレバレッジ S&P500・・・短期売買向けキワモノファンド

iFreeレバレッジ S&P500は、「日々の基準価額の値動きがS&P500指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となる事」を目指す、S&P500ブル(強気)型のレバレッジ型ファンドです。

iFreeレバレッジ S&P500


大和証券投資信託が運用する低コストインデックスシリーズのiFreeインデックスシリーズに2018年8月31日より新たに追加される、「iFreeレバレッジ」シリーズの第1弾となるファンドです。

iFreeインデックスシリーズの1ファンドなので、インデックスファンドには分類していますが、後述のように、長期投資には不向きのキワモノファンドです。


(2018年8月27日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


iFreeレバレッジ S&P500の基本的情報

このファンドの基本情報

購入単位:証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券では100円より購入可能。
信託報酬年率0.90%(税抜)
信託財産留保額:なし
決算:年1回(8月30日)
償還日:無期限
運用会社:大和証券投資信託
為替ヘッジあり


このファンドのポートフォリオなど

運用開始後の月報発行後に追記します。

株価指数先物取引の買建てETFや、米国債券、日本債券に直接投資し、ダイワ・マネーストック・マザーファンドにはファミリーファンド方式で投資しています。

iFreeレバレッジ S&P500 ファミリーファンド方式の図



iFreeレバレッジ S&P500、管理人の感想や評価

保有しているだけで減価してゆくレバレッジファンドに、何が長期投資だよ

iFreeレバレッジ S&P500の運用が開始されるのはまあ良いとして、それがiFreeインデックスシリーズの一因になるのは、実に違和感があるとしか言えません。

iFreeインデックスシリーズなので一応インデックスファンドとしましたが、実際にはベンチマークはなく、「日々の基準価額の値動きがS&P500指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることをめざす」ブル型のレバレッジ型ファンドです。

ここで注意しておきたいのは、レバレッジ型ファンド特有の、長期で減価する傾向です。姉妹サイトで、以下の指摘をしていますので、まずは必ずご一読ください。

参考ブルベア投信の仕組みと真実|投資信託の虎
参考ブル・ベア型ETFが、全く長期投資に不適格な理由|ETFの森

iFreeレバレッジ S&P500


ブルであれベアであれ、レバレッジ型ファンドは、ボックス相場が続くとダラダラと次第に減価する(基準価額が指数に比べて下方乖離する)特性があります。相場の8割はボックス相場と言われていますから、損するために投資するような性格のファンドです。

本ファンドの場合、「日々の基準価額の値動きがS&P500指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることをめざす」ことから、2倍になるのはあくまで前日に比べてであって、S&P500指数の値動きの2倍になるわけではありません。

一方的にS&P500指数が連日上昇する期間では、本ファンドはレバレッジをかけていることを生かして、たしかにS&P500指数をベンチマークとするeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のようなファンドよりはリターンが良くなります。

もちろん、S&P500指数が下落局面では、S&P500インデックスファンドよりもリターンは2倍近く悪くなります。

S&P500指数が1年で10%上がるのであれば、iFreeレバレッジ S&P500は2倍の20%上がるはずだと考えるのは完全に間違いですので注意が必要です。

以下、当サイトに寄せられた質問にも、目を通して下さい。この質問者さん、その時点で米国株を売っていたら、その後の値上がり益を全て失っただけでなく、ベア型ETFで多大な損失を計上していた事になりますね

参考長期分散投資とブルベアファンドの是非


今回のiFreeレバレッジ S&P500の交付目論見書には、「ライフサイクルの中で資産形成期にレバレッジを活用した積立投資を始めると、時間分散効果の恩恵をより享受できることから、長期の積立投資のツールとして有効」と書かれています。

しかし、そんな事は机上の空論であり、長期の積立投資には全く不向きです。実質は、上昇トレンド時に短期取引用のファンドとなります。

岡三オンライン証券を訪問して色々と聞いてきた記録によると、確かに一時的にはブルベア型のファンドで利益を出す人はいるものの、そういう人はその後の取引で資金を減らすことがほとんどであり、結局利益など出せずにトントンで終わるそうです。ああ無常、ですね。


為替ヘッジコストが別途かかることにも注意

また、本ファンドは米ドルに対して為替ヘッジをかけることも特徴の1つです。為替ヘッジは、米ドル円の変動を抑えることができるのでリスクは少なくできるのですが、問題は為替ヘッジにはコストがかかる(=その分、リターンが下がる)ことです。

為替ヘッジコストは、以下にもあるように、米ドルと円の金利差の他に、需給要因で決まる部分があります。

参考楽天インデックスバランスファンドを買う際の為替ヘッジ付き海外債券


現時点は、米国の金利は利上げ基調にあるために為替ヘッジコストは上昇基調にあり、現在は米ドル円の為替ヘッジコストは年2.5%程度もあります。

参考ヘッジコストについて(大和証券投資信託のホームページ)


この為替ヘッジコストは、基準価額に織り込まれるため、信託報酬はもちろん実質コストにも含まれない見えないコストです。為替ヘッジコストは思わぬ高さになることもあり、為替ヘッジするかどうかは十分注意が必要です。

さらに、本ファンドの信託報酬は0.90%と高く、上記のレバレッジ型ファンドの減価する欠点と、為替ヘッジコストも考えると、短期で利用するのがせいぜいで、これほど長期投資に不向きな投資信託は他になかなかありません。


本ファンドは投機家に任せて、じっくりと長期で資産を増やしていこう

もちろん、為替リスクをほぼ無くして純粋にS&P500の値動きの2倍近くを狙えるわけですから、短期投資が得意な人にとっては、「待ってました!」とばかりに飛びつきたくなるファンドになる事は、間違いないでしょう。

証券会社の販売ランキングを見ても、ブルベア型のファンドの人気は非常に高いので、iFreeレバレッジ S&P500はそれなりに売れるのではないかと想像します。

しかし、毎度の繰り返しで恐縮ですが、資産形成としては世界各国に投資する国際分散投資による長期投資が基本です。

基本的には広く分散された先進国株式を保有するのが最善だと思いますし、もしも米国株へのシフトを考えている場合でも、低コストインデックスファンド一覧ページをご覧いただいて、低コストの米国株ファンドを選ぶと良いでしょう。



iFreeレバレッジ S&P500の購入先

iFreeレバレッジ S&P500は、設定後に以下の証券会社にてノーロードで購入できます。

SBI証券楽天証券


証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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