インデックスVSアクティブ頂上決戦・完全収録

2014年1月11日(土曜日)、インデックス投資ナイト2014年に行ってきた時の記録です。ここでは、インデックス投資VSアクティブ投資頂上決戦の後半部分を、余すところなく記録しています。

前半部分は省略ってことで・笑。

それにしても司会のカン・チュンド氏、相変わらず楽しいお方です。カンさんが喋るだけで、会場の雰囲気が一気に変わりました。観客に挙手を求めるなどして、一体感を演出していました。

 


インデックスVSアクティブの戦い後半戦の記録

インデックス投資はロマンが無い?


インデックス派の今井さんにお伺いしたいんですが、インデックス運用をされていて辛いな、キツイなって思われるようなことはないですか?


なんて言うんのか、多分、同じことの繰り返しなんですね。ファンドマネージャーの1日の仕事っていうのは。


単調ですか?


単調ですね。もう、決まり切ったようなことを繰り返してるかたちになるので、朝一番でポジションシートを見て、連動対象としてるインデックスどのくらいずれてるか、まず確認しるんですね。

その後に、売買注文が入ってくるのを見ながら、じゃあ、今日はどういった売買にしようかと。注文票っていうので、それで執行された値段を確認して、約定が上がってきたのを見て、また、その当日の純資産価値である基準価額の計算をされるんで。

その結果が狙った通りにちゃんとなってるかを確認して終わっていくと。これがずっと繰り返されていくと。

ただ、株式市場にいろいろなイベントがありますので、保有株式の分配であったりとか、また分割とか、いろいろコーポレートアクションがあるわけなんですけど、そういったようなものが、どういうふうに指数の構成がずれるのと一緒に、自分のポートフォリオとどのくらいずれるかを監視してるっていう形なんで。


割と細かい作業なんですね。


細かい日々の作業の繰り返しですんで。


やっぱりインデックス運用では、ロマンは感じられないですか?(笑)


ロマンはですね、多分ないと思います。(会場・爆笑)


ロマンない! やっぱりロマンないんですか!?(笑)


すいません、ちょっと言い過ぎました。(笑)


アクティブ運用のほうはロマンはあるように思いますが。アクティブ派のお二人いかがでしょうか?


今ね、ツイッター見てるとね、「おっぱい、おっぱい」って書いてあるんだね。「おっぱい、おっぱいいっぱい」とか。(会場・爆笑)


ここはそういう場所じゃないんですけどね。(笑)


歌舞伎町っていう場所なのか。それとも、アクティブ熱にちょっとやられちゃってるのか。


アクティブ運用はやっぱりロマンが溢れるんですか?


いや、おっぱいですよね。(会場・爆笑) 違いました、違う、それはやばいですね。(笑)。

でも、ロマンとか言うと、なんかどっかの運用会社みたいになっちゃうしね。(会場・爆笑)

・・・いや、批判してないよ、批判してないよ!(笑)。


あと、長期投資とかなんか言ってると。(会場・爆笑)


いやいや。それも大先輩にあたりますんで。(笑)

でも、そこに、なんでしょう。私が考えてるアクティブ投資っていうのは、機械じゃなくて人間を信頼することだと思ってんですね。

要するに、人間が人間を評価するのがアクティブじゃないかなということだと。・・・それができるのかっていう話なんですね、人間が人間をそもそも評価できるのかっていう話なんだけど、でも、人間が人間を評価しないでどうするっていうところもあると。

これは僕の考えたアクティブだけど。多分、平山さんの考えてるテーマはちょっと違うんじゃないかなと。


そうですね。平山さん、ご著書の中で自分の思いを反映させていく投資っていうようなことをおっしゃられてるんですが、ご自身の中でアクティブ運用に対する思いを、ちょっと聞かせてください。


はい。人それぞれ、好きなことか、楽しいこととか、興味ってあると思うんですよ。アクティブ運用だからこそ、その興味に添った運用っていうのができる。全てをそれにする必要はないんですけども、例えば、自分はこのミュージシャンが好き。このミュージシャンを応援したい。だから、ミュージシャンの発行しているボンド、デビッド・ボウイなんか発行してますけどね。そして、アルバムを作るのを手伝ってあげよう。これは面白い。

それから自分の地域、住んでるところ。ここで、お金だけじゃなくて自分の時間を使って夜廻りしてみる。そうすると、安全性が少しずつ増していく。みんなでやんないといけませんよ。一人でやったらちょっと怖いですから今。そうすることによって、自分の住んでいる地域の不動産価値上げてやるとかですね。アメリカでよくあることですよね。


地域貢献みたいなもの。


貢献ていうか、結果的に自分の利益にもなる。


リターンがあるっていことですよね。


きれい事ばっか言っててもしょうがないわけですから。きれい事とリターンていうのを一緒にしていくって、これも一つの投資だと思うんです。だから自分の思いっていうのを社会に反映させていくってツールとして、投資を考えていくっていうのはすごく大事だし、それはアクティブで、できていくんじゃないかなと思いますね。


やっぱりそれはさ、人の金じゃなくて、自分の金でやればいいことだから。(会場・爆笑)


いやいや、まじにおっしゃる通り、だから自分の金でやんなきゃ駄目ですよ。これは皆さんが個人投資家の一番できるところなんですね。これはファンドにしちゃうとなかなか難しいもんなんで、人それぞれですからね。

ですからね、山崎さんに質問したいんですけど、公的年金でSRIやるってどう思います?

 

SRI投資はイケてない?


あれは駄目ね。やっぱり、なんか変な人が混じってきて、そのSRIとかっていうのが、いい投資であるかのように考えるっていうのは、あれは自分のお金でやるんだったらいいんだけれども、でも、人のお金を効率良く運用しなければいけないっていうのは、その公的年金の立場だから。

ただ、そういう意味では、公的年金にはSRIを持ち込むっていうことは結局、例えば、買えない銘柄っていうのが出てくるわけですよね。じゃあ、例えばタバコが駄目だとか、武器が駄目だとかっていうことで。

そうなると、じゃあ例えば、JTが非常にいい株価だなっていうときにも買えないっていうようなことが出てくるわけで。それは、受託者責任違反だと思います。

基本的に、その公的年金がSRIをやるっていうのは全然イケてない話だとは思うし、だけど、海外なんかでは結構そういう連中にたぶらかされて、いい加減に人の金を扱う年金関係者がいたりして、やっぱり金融に関わってるやつは時々ロクでもないのがいるから気をつけてください。


ちなみに、SRIというのは社会的責任投資を呼ばれる投資のやり方です。


基準がたくさんあるんで、いろんなSRIってあるんですよ。自分の好みに応じて使い分けないといけないんです。そうすると、誰もの利害にからむような年金とかの運用はなかなかやんないほうがいいんじゃないかと。

一方で個人投資家にしてみたら、考えてください、自分ていったい何が好きとか、どうしたい。それをそのまま反映させた株でも、債券でも、いろんなもの。それから、ファンドも自分の性格とか、好きなもの、合ったものがあるわけだから。それは選べばいい。

でも、そればっかやっちゃってると偏っちゃいますからね。だから、これはインデックスとアクティブとっていうのを使い分けていくっていうことになるのもつながる。


なんか怪しいな~。(会場・爆笑)


インデックス投資家は、市場のタダ乗りの連中か?


今、平山さんがおっしゃった「自分の思い」っていうことで言うと、インデックス投資家というのは時に、アクティブ投資家が血と汗と涙でいろいろと考えて動いてくれた、その結晶をポイッと持って行っちゃう。いわゆるフリーライダー。ただ乗りしているっていうふうに批判されることがあるんですが、インデックス派のお二人は、この点についてどう思われますか?


別に、市場には、アクティブファンドマネージャーとインデックスファンドマネージャーしか居ないわけではなくてですね、その間にたくさんの証券会社、またアービトラージャー、それとあと株価の流動性を提供するようなマーケットメーカーと呼ばれる人たちもいるんで、この人たちが関わってるからこそ、そういった非効率が直されていくっていう形なので。

必ずしも、そういうような単調な議論では多分なくて、インデックスファンドがもし無くてアクティブファンドだけだったら、多分アクティブマネージャー、これは先ほどの藤野さんのお話なんですけど、付加価値を取るチャンスが全く無くなるはずなんです。


それも事実ですけど。あともう一つは、そのアクティブがいい時と悪い時って繰りかえすと僕は思ってるんですね。今はねアクティブいい時期なんです。藤野さんがあと10年て言ったけど、あと10年ですよ。


ああ、そうなんですか。


大体20年前ですね。だから70年代ていうのはアメリカでアクティブファンド無茶苦茶儲かりましたよ。でも80、90年代もう駄目。パッシブがいい時代。


80年代、90年代、駄目だったのは、右肩上がりだったからですか?


右肩上がりのとき駄目。しかも金利が下がっていくとき。このとき駄目ですね。チャールズ・エリスっていう人が『ルーザーズ・ゲーム』


敗者のゲーム 』ですね。


ていう本を書かれてます。彼がアクティブファンドとパッシブファンドを比較して、パッシブのがいいよ、こう言ってます。このデータのほとんど80、90年代。これ、2000年代以降のをアップデートした本があるんですよ。皆さん読んでみてください。結構、今までと違った議論がされています。
(⇒<原著第5版>敗者のゲーム―金融危機を超えて


はい。どうぞ、山崎さん。


エリスはやっぱり運用業界の人ですよね。だから、ファンドマネージャーは情報もすごいし、学歴も高いし、すごい人たちがやってる、その正しい株価がついてるから、なかなかアクティブマネージャーは勝てないんだっていうような、ある意味では運用業界に幻想を持たせるような議論をしているから、それはあんまり正しくないですよね。

ただ、そのアクティブとインデックスっていうことについて言うと、上げ相場だとインデックスはいいけれども、下げ相場だとアクティブのほうがいいとかって言ってる人は、ほとんどもう脳内が破綻してます。(会場・爆笑)


平山さん、どうぞ。


上げ相場と下げ相場じゃないんですよ。やっぱり金利の動きなんですよ。(笑)


はっきり言って、それはアクティブの平均がインデックスなんだから、じゃ、まあ、それはもうほとんど、例えば、特定のアクティブマネージャーが今はやりやすいとかやりにくいとかっていうことはあるわけですけれども、その時の、そのマーケットによってどっちか良くなるとか悪くなるとかっていうような話は、あんまり信用しないほうがいいと思いますよ。


今井さんどうぞ。


すいません、ちょっと技術的な話も関わって、アメリカの市場のパフォーマンスのデータを見るときに、ちょっとご注意いただきたいのが、課税の制度が日本とかなり違うというところがありまして、アメリカの場合、そのファンドの中でもキャピタルゲインが発生すると、課税されるんですね。

なので、これ、特に上げ相場の場合は、アクティブファンドを売買を頻繁にしますんで、キャピタルゲインが発生しています。なので、このへんの課税上のロスが発生しやすいということがあります。

一方、インデックスファンドは、極力、要は売買コストをかけないように運用されてるんで、要は売買しないんですね。なので、キャピタルゲインを認識するチャンスがあまりなくて課税されにくいと。

そんなようなところからパフォーマンス、上げ相場であればパッシブファンドが勝つっていうのは、ちょっとそういうようなテクニカルな要因で、若干そのへんのことろのデータの元を確認しながら、ちょっと比べられてるケースがあるんで、ちょっとこれはご留意いただいたほうがいいかと思っております。


今日は賢くなったねえ。(会場・爆笑)

 

インデックス投資VSアクティブ投資頂上決戦【後半戦】・その2へ

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