インベスコ欧州東方拡大株式ファンド・高コストかつリターンもいまいち

インベスコ欧州東方拡大株式ファンドは、MSCI エマージング イースタン ヨーロッパを参考指数とし、東欧、ロシア地域の株式に投資するアクティブファンドです。2005年6月14日より運用されています。

インベスコ欧州東方拡大株式ファンド


以下のように、アクティブファンドとしてごく当たり前の運用方針しか書かれていないわりに、信託報酬が1.90%(税抜)と、「超」高コストファンドです。低コストのファンドが簡単に購入できる今では、本ファンドの魅力は全くありません。

・「東欧諸国およびロシアの証券取引所に上場されている株式(DR(預託証券) に投資
・「中長期的な企業収益の成長性、市場の流動性、株価のバリュエーション(投資価値)などを総合的に勘案して選定した銘柄に投資



(2018年5月27日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


インベスコ欧州東方拡大株式ファンドの基本的情報

コストも含めた基本的情報

購入単位:販売会社により異なりますが、楽天証券SBI証券では100円より購入可能。
信託報酬年1.90%(税抜) 
信託財産留保額:0.3%
決算:年1回(6月22日)
償還日:無期限
運用:インベスト・アセット・マネジメント
為替ヘッジ:なし


このファンドのポートフォリオなど

ロシアを中心に、東ヨーロッパ各国の株式等計36銘柄に投資しています(2018年4月27日時点)。36銘柄では、分散が効いていないという問題もあります。組入上位5ヶ国、上位5通貨、上位5業種の構成比率は以下の通りです。

ロシア株式約65%を筆頭に、ポーランド、イギリス、ハンガリー、ポルトガル株式に投資しています。ロシア株式部分は(ロシアルーブル建てでなく)米ドル建てのDR(預託証券)として投資しています。

インベスコ 欧州東方拡大株式ファンド 組入上位5ヶ国、上位5通貨、上位5業種の構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

インベスコ 欧州東方拡大株式ファンド 組入上位10銘柄の構成比率


インベスト東欧・ロシア株式マザーファンドファミリーファンド方式で投資しています。

インベスコ 欧州東方拡大株式ファンド ファミリーファンド形式構造



インベスコ欧州東方拡大株式ファンド、管理人の感想と評価

参考指数とのリターン比較で分かる事

本ファンドの設定来(2005年6月14日)の約13年間の基準価額(分配金の課税前再投資)と、参考指数(MSCI エマージング イースタン ヨーロッパ)の比較は以下の図の通りです。

インベスコ 欧州東方拡大株式ファンド 基準価額(分配金の課税前再投資)と参考指数(MSCI エマージング イースタン ヨーロッパ)の比較グラフ

インベスコ 欧州東方拡大株式ファンド 基準価額(分配金の課税前再投資)と参考指数(MSCI エマージング イースタン ヨーロッパ)の比較数値


設定来のファンドのリターンは+51.97%と、参考指数の+7.74%をぶっちぎりで上回っており、一見優秀なアクティブファンドに見えます。

しかし、参考指数のMSCI エマージング イースタン ヨーロッパは配当抜き指数である一方、本ファンドの基準価額は配当込みで算出されています。

MSCI エマージング イースタン ヨーロッパの配当利回りは年3.73%(2018年4月30日時点)なので、配当利回りが過去一定だとしても約13年で3.73%×13=約48.5%の配当落ちとなっています。つまり、参考指数は48.5%も配当落ちしています。

これを考慮すると、本ファンドの基準価額は配当込みの場合の参考指数を下回っています。本ファンドが特に優れたアクティブファンドではないことがお分かりかと思います。


あまりにも高コストすぎるアクティブファンド

本ファンドの信託報酬は、1.90%(税抜)もかかるのが大きな欠点です。さらに以下の最新の運用報告書記載の「1万口当たりの費用明細」を見ると、実質コストは年2.511%(税込)と驚くべき超高コストファンドです。

インベスコ 欧州東方拡大株式ファンド 1万口当たりの費用明細


このレベルだと、本ファンドを10年間保有するだけで、投資額の25%以上がコストで消え失せるとんでもないことになります。高コストというのはそれほど恐ろしく、そして確実にリターンを削ります。

このような高コストを受け入れてまで、ロシアを中心とした東ヨーロッパの株式に投資する意義は特に見当たりません。

本ファンド同様、ロシア・東欧諸国の株式に投資するアクティブファンドであるアムンディ・ロシア東欧株ファンド(信託報酬1.635%)もありますが、こちらも高コストファンドであり、同じように投資価値はありません。


より低コストかつ分散された新興国株式インデックスファンドを活用すべき

ロシアや東欧諸国に限らず、今ではネット証券で信託報酬0.19%という超低コストのインデックスファンドeMAXIS Slim 新興国株式インデックスが購入できる時代です。

資産形成としては、アセットアロケーションを決めた後、その新興国株式部分には世界の新興国株式に幅広く投資できるeMAXIS Slim 新興国株式インデックスを選択しておけば良いでしょう。



インベスコ欧州東方拡大株式ファンドの購入先

インベスコ欧州東方拡大株式ファンドは、以下の証券会社でノーロードで購入できます。

フィデリティ証券SBI証券楽天証券カブドットコム証券マネックス証券SMBC日興証券(ダイレクトコース)


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