iTrustプレミアム・ブランド・・・あまり期待できないアクティブファンド

iTrustプレミアム・ブランドは、世界の「プレミアム・ブランド」企業の株式に投資するアクティブファンドです。

「プレミアム・ブランド」とは、「流行を創造するデザインや最高品質などに基づくブランド力により、消費者に幸福感、優越感などの感情をもたらすことができる商品やサービスを指します。」とのこと。

そんな強みを持つ企業に投資することでパフォーマンスにつなげる、それがiTrustプレミアム・ブランドの投資哲学です。 」と本ファンドの運用担当者も語っています。

iTrustプレミアム・ブランド


ピクテ投信投資顧問が「低コストアクティブファンドシリーズ」と謡う、ノーロードiTrustノーロードシリーズ(アイトラストノーロードシリーズ) のうちの1本で、2017年7月31日より運用が始まりました。典型的なテーマ型ファンドの一つです。



(2018年6月23日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


iTrustプレミアム・ブランドの基本的情報

このファンドの基本情報

購入単位:販売会社により異なりますが、楽天証券SBI証券では100円より購入可能。
信託報酬年率1.33%(税抜)
信託財産留保額:0.3%
決算:年1回(5月10日)。
償還日:無期限
運用:ピクテ投信投資顧問
為替ヘッジ:なし


このファンドのポートフォリオ

世界の「プレミアム・ブランド企業」銘柄計47銘柄に投資しています。国別構成比率、通貨別構成比率は以下の通り。アメリカの約47%を筆頭に計10ヶ国の株式に投資しています。

iTrustプレミアム・ブランド 国別構成比率、通貨別構成比率


業種別構成比率、地域別構成比率はそれぞれ以下になります。

iTrustプレミアム・ブランド 業種別構成比率、地域別構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。組入1位のVISA、5位のナイキ、9位のアメリカン・エクスプレスなど有名どころが並びます。

iTrustプレミアム・ブランド 組入上位10銘柄の構成比率


ピクテ・プレミアム・ブランド・マザーファンドファミリーファンド方式で投資しています。
iTrustプレミアム・ブランド ファミリーファンド方式構造



iTrustプレミアム・ブランドに対する管理人の感想や評価

ベンチマークも参考指数もない残念なテーマ型アクティブファンド

ピクテ投信投資顧問が、「低コストアクティブファンドシリーズ」として打ち出した、iTrustノーロード・シリーズのうちの1本です。下記のコンセプトムービーでも紹介されています。




典型的なテーマ型のファンドですが、この動画を見てもイメージ画像が出るだけで全く大したことは言っておらず、具体的にどういう運用手法により何をめざすのか何も語られていません。

iTrustプレミアム・ブランド 投資対象銘柄のイメージ


そもそもアクティブファンドは、投資対象に合った市場の指数となるベンチマークを決めておき、それを中長期的に上回るリターンを出さないと意味がありません。本ファンドはアクティブファンドにも関わらず、ベンチマークや参考指数が無い時点で欠陥ファンドと言えます。

残念ながら月報を見ても、ただ基準価額の推移をグラフにしているだけで、何の指数とも比較しておらず、運用手腕の判断ができません。

今のところ、投資対象は日本を含む先進国に投資をしているのですから、ベンチマークではなく、せめて参考指数としてMSCIワールド・インデックス(配当込み)を設定するべきです。


かなりの高コストなのも残念

ピクテ投信投資顧問は、以前より、本ファンドと同一のマザーファンドに投資する(ノーロードではない)ピクテ・ プレミアム・ブランド・ファンド (3ヵ月決算型) (信託報酬1.50%)を運用しています。

本ファンドは、それをノーロードにして信託報酬を若干だけ低くして1.33%にした、ピクテ・ プレミアム・ブランド・ファンドの「少しだけ低コスト版」と言えます。

というか、本ファンドとピクテ・ プレミアム・ブランド・ファンド (3ヵ月決算型) のマザーファンドは全く同一ですから、ファンド名という「看板」をちょっと変えて、中身が同一な分コストをちょろっと安くして販売するという商法です。

プレミアムなブランド価値を持つ企業に投資するとか言っておきながら、ファンド自体はプレミアムではなくて安上がりな二番煎じであり、そんな会社がプレミアムブランドの投資信託を運用して上手くいくような気は全くしないという、困ったファンドです。。。

そして、信託報酬1.33%は世界株式ファンドとしてはかなりの高コストであり、「低コストアクティファンド」とは言えません。高コストでベンチマークもない本ファンドにわざわざ投資する価値は低いです。


実際に、運用成績も全く大した事は無さそう

ところで、本ファンドに投資する事は本当に報われる集中投資になるものなのかどうか、もう少々考察してみましょう。

先に書いたように、本来はMSCIワールド・インデックスに連動するインデックスファンドと比べたいところですが、それが無いので、ここでは更に広く、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークとするeMAXIS 全世界株式インデックスとリターンを比べてみたいと思います。

iTrustプレミアム・ブランドと全世界株式とのリターン比較


グラフではピクテ・ プレミアム・ブランド・ファンド (3ヵ月決算型) が表示されていますが、やはり先に書いた通りマザーファンドが同一ですから、iTrustプレミアム・ブランドの運用成績もほとんど同様になると考えられます。

上記のように3年で比較しても、図には無い5年で比べても、全世界の株式にシンプルに分散投資をしたほうが、「プレミアムなブランド」などというよく分からぬものに集中投資するよりも、長期的に報われる可能性が高いという事を示唆していると思います。

個人の各アセットアロケーションを決めた後、外国株式についてはインデックスファンドのお勧めのページより、超低コストかつ投資対象が幅広く分散されたインデックスファンドを購入すれば十分でしょう。



iTrustプレミアム・ブランドの購入先

iTrustプレミアム・ブランドをノーロードで購入できる銀行・証券会社は、以下の通りです。

SBI証券楽天証券マネックス証券松井証券岡三オンライン証券、GMOクリック証券、西日本シティTT証券、ソニー銀行


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