JP4資産均等バランス・・・多くの人にとっては必要十分な投資信託

JP投信が運用する、日本及び先進国の株式と債券の4資産に均等して分散投資するバランス型のインデックスファンドが、JP4資産均等バランスです。2017年10月18日に設定され、運用が開始されています。




つみたてNISA制度の開始を睨み、今までゆうちょ銀行で販売されていた投資信託とは異なって、販売手数料が無料で、信託報酬も最低限のコストに留まる、料金的には評価できる投資信託であると言えます

投資信託のマニアとしては若干不可解に感じる点もあるものの、一般の人にとってはほとんどどうでも良い問題でもあり、ゆうちょ銀行を今後利用するという人であれば、長期で利用しても良いファンドです。


(2019年4月26日追加)・・・以降、機を見て本ページを最新の状態に更新する予定ですが、すぐに更新をご希望の方は、お手数ですがQ&Aページより管理人までお申し付けください。



 


JP4資産均等バランスの基本的情報

このファンドの基本情報

項目 内容
購入単位 10,000円以上1円単位
信託報酬 年率0.22%程度(税抜)
信託財産留保額 なし
運用期間 無期限
ファンド運用方式 ファンドオブファンズ形式
決算 年1回(7月15日)。分配金は出していません。
運用会社 JP投信株式会社
為替ヘッジ なし


このファンドのポートフォリオなど

以下の国内外4資産に分散投資しています。投資比率と基本組入比率は以下の通りです(2019年3月29日時点) 。

JP4資産均等バランスの資産配分比率

投資先のファンド名 投資比率  基本組入比率  ベンチマーク 組入銘柄数
FOFs用 国内株式インデックス・ファンドP(適格機関投資家専用) 24.65%  1/4 TOPIX 2071
野村FoFs用・外国株式MSCI-KOKUSAIインデックスファンド(適格機関投資家専用) 24.6%  1/4 MSCI KOKUSAI指数(円ベース・配当込み・為替ヘッジなし) 1313
FOFs用 国内債券インデックス・ファンドP(適格機関投資家専用) 24.87%  1/4 NOMURA-BPI総合 859
FOFs用 外国債券インデックス・ファンドP(適格機関投資家専用) 24.42%  1/4 FTSE世界国債インデックス(除く日本) (ヘッジなし・円ベース) 690


上記の各ファンドへの基本投資割合を掛け合わせた「合成指数」を参考指数として、それに連動する投資成果を目指して運用される、インデックスファンドとなります。

日本株のみ、配当が入っていないベンチマークです。他は、配当や金利収入込みのベンチマークになります。これで合成指数を作られても、どうもイマイチ。



JP4資産均等バランス、管理人の感想と評価

高コスト商品ばかりのゆうちょ銀行に登場した超低コスト投資信託

この投資信託の最大の評価ポイントは、昨今の「新常識」となっている、超低コストのインデックスファンドであるという事です。

ゆうちょ銀行はかねてより、大手の銀行や証券会社ほどではありませんが、ボッタクリ投資信託を相当量売ってきましたので、この「変化」は歓迎したいと思います。

しかし、JP4資産均等バランスは事実上、ゆうちょ銀行のつみたてNISAの専用ファンドとなっているようで、その制度を利用していない人が買えない点で、まだまだ改善が足りません。

そもそも、つみたてNISA金融庁の肝いりで登場した制度であり、金融業界が自主的にそろえた制度ではありません。郵便局にとっても、本ファンドの取り扱いを見ていると、つみたてNISAなど儲からないからやりたくないといった姿勢を感じますね。

でも、「金融機関が儲からない=個人投資家にとっては彼らに撮られていたリターンを取り返せる」という事ですから、つみたてNISAのような有利な制度の利用は、これからの投資にとっては必須であると考えます。もちろん、当サイト管理人も最大限利用しています。


マニアの視点では、リターンが良すぎるのは解せない

この項は、ごく普通の人は無視して頂いても構いません。JP4資産均等バランスは、本ページ中段に示したように、4つの資産クラスに投資するインデックスファンドのベンチマークから合成指数を組成して、それを参考指数としています。

しかしながら、日本と先進国の株式と債券の4つの資産に均等に投資するバランスファンドとしては、本ファンドはファンドオブファンズ形式である点に懸念が生じます。

というのも、ファンドオブファンズ形式だと、ベンチマーク(あるいは参考指数)に対して大きく乖離が生じる可能性があるからです。インデックスファンドは、ベンチマークに対してコストの分だけマイナスとなりながら、ベンチマークに連動する投資信託です。

ベンチマークよりも、コスト差分を上回る乖離を起こしてしまったら、何のためのインデックス投資なのか、やや意味が分からなくなる点がイマイチなのですね。

この現象は、人気のある楽天バンガードファンドシリーズでも顕著ですし、そのライバルファンドの雪だるま投資信託シリーズ等でも発生しています。

という事は、JP4資産均等バランスについても、参考指数との乖離を起こしている可能性はあるぞと思い、同じく4資産均等バランスファンドである、以下の2つのインデックスファンドと比較してみました。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
eMAXIS バランス (4資産均等型)

JP4資産均等バランスと、他の4資産均等バランスファンドとのリターン比較


すると、予想していたのとは「予想外」の方向に乖離を起こしているのに驚きました。

ニッセイとeMAXISについては、ほぼほぼ同様の運用成績であると見る事が出来ます。ニッセイの方が僅かに上ですが、これはニッセイのファンドが0.159%の信託報酬なのに対して、eMAXISが0.5%もかかり、コストの分だけニッセイに負けているのだと思われます。

ところが、JP4資産均等バランスは、これら2つの4資産均等バランスファンドよりも、明確にリターンが上振れしているのが分かります。本来ならば、ニッセイよりもコストが高い分、ややリターンが低くなるのが筋です。

どうも、2018年の前半に「上方乖離」を起こしているようですね。運用報告書を見ても、以下のように2018年の早い時期から、参考指数よりもリターンが良くなっているのが見て取れます。

JP4資産均等バランスの参考指数と基準価額とのリターン比較


ファンドオブファンズ形式の投資信託は、このような現象が起こりやすい点が、どうもモヤモヤする訳ですね。たまたま上振れしているから良いものの、原因が分からないならば下振れする可能性も十分にある訳です。

実際問題として、先ほど名前を挙げた楽天バンガードシリーズなどは、完全に下振れしてしまっている訳ですし。

運用報告書の「当ファンドのベンチマークとの差異」の説明の部分を見ても、どうして情報乖離を起こしてしまっているのか全く説明されておらず、投資信託のコアなファンであれば、ここは気になって仕方がない部分かもしれません。

JP4資産均等バランスとベンチマークとのリターン比較


繰り返しますが、普通は、ベンチマークよりもコスト差分だけリターンが下回るのが通常です。<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の運用報告書を見ても、以下のようになっています。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)のベンチマークとの差異


以上のような細かい事が気になる人で、アセットアロケーションを4資産均等にしたい人、あるいはそれを基本として投資をしたい人がおられるならば、ゆうちょ銀行でJP4資産均等バランスを買うのではなく、他のネット証券を活用したほうが良いでしょう。

超低コストの4資産均等タイプの投資信託としては、現在ならば、以下のような商品を選ぶと良いと思います。バランスファンドですから、やや面倒なリバランスなどもファンド内で勝手にやってくれますから、あとは永遠にホールドするのみですね。

ファンド名 信託報酬 つみたてNISA
以外での購入
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) 0.159%
つみたて4資産均等バランス 0.22%


 


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