JPMグローバル医療関連株式ファンドについてチェックしてみる

医療関連銘柄に投資するテーマ型ファンドJPMグローバル医療関連株式ファンドが、かなりの人気のようですね。この関連のテーマでは

グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)
グローバル・ヘルスケア&バイオ・オープン Aコース(為替ヘッジあり)(愛称:健太)
グローバル・ヘルスケア&バイオ・オープン Bコース(為替ヘッジなし)(愛称:健太)


なども大人気のようで、個人投資家の間で、医療関連ファンドが注目を浴びているようです。いったい、今回ご紹介するJPMグローバル医療関連株式ファンドの評価はどうなんでしょうか。管理人の視点で、思ったところを書いてみましょう。

(2015年8月18日追加)


 


JPMグローバル医療関連株式ファンドの基本的情報

・購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券では最低500円より積立購入可能。なお、この投資信託はノーロードではありません
信託報酬年率1.23%(税抜)
信託財産留保額:なし
・決算: 年1回(1月26日)。
・資産配分比率:当ファンドは、下記の2つのファンドにファンドオブファンズの形で投資しています。(実質的に投資先は1つと考えてOK)

 JPモルガン・ファンズ-グローバル・ヘルスケア・ファンド:99.46%
 GIMジャパン・マネープール・ファンドF(適格機関投資家専用):0%

下記は、JPモルガン・ファンズ-グローバル・ヘルスケア・ファンドにおける組み入れ上位銘柄や資産配分比率です。



・償還日:平成35年7月25日
・運用:JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
・為替ヘッジ:なし



JPMグローバル医療関連株式ファンドに対する管理人の感想

SBI証券などと違って、価格比較サイト・価格ドットコムなどで投資信託の人気ランキングを見ると、酷いもんです。

下記が2015年8月18日時点の投資信託人気ランキング。投資に詳しい方なら、1位から10位まで、全て個人投資家をカモにしかねないファンドが名を連ねているのが分かると思います。




いまどき、インデックスファンドがベスト10に1つも入ってないランキングを見るのも、久しぶりです。価格比較サイトを見る人は、より情報弱者的なんでしょうか? で、このランキングに、医療をテーマとするファンドが2つもランクインしているというのが興味深いですね。



運用成績自体は、相当に良好

さて、最初に運用成績を見てみましょうか。冒頭に記した2種類の投資信託と、さらに日本を含む先進国全体に分散投資する際の指数、MSCIワールドインデックスと比較しました。

見ての通り、分散投資をするよりも医療分野に集中投資をしたほうが、圧倒的に優れた運用成績になったという事が分かります。集中投資が「当たった」場合は多額の利益を手にできるという、投資ならではの結果となっています。




JPMグローバル医療関連株式ファンドとして、ベンチマークとの対比はどうでしょうか? 当ファンドは、基本情報の項でも記した通り、2つのファンドに投資する形です。

が、実質的には「JPモルガン・ファンズ-グローバル・ヘルスケア・ファンド」のみに投資しています。そしてそのファンドのベンチマークはMSCIワールド・ヘルスケア・インデックスとなっていて、ベンチマークとの対比が下記の図になります。




配当込の指数に対して、過去5年間で5%上回る運用成績なのですから、現在のところアクティブファンドとして申し分のない成績と言えます。



年4回、多額の分配金を出すところが、「いかにも」といった風情

これだけならば、十分にアクティブファンドのおススメとして取り上げても良いのですが、問題は下記のような過激な分配方針です。

年間4回も分配するところまではギリギリまあ良いとして、その分配金額が問題です。とんでもない金額を分配していますし、分配金利回りが45%近くに達するという、これまたすさまじい数字が出ています。




なぜ、こんな状態になるのかというと、基準価額の推移を見ると、想像がつきます。年に4回、盛大に分配金を出しては、基準価額をピッタリ1万円に戻していますね。

これは、基準価額は易いほうがお得だと勘違いする多くの素人投資家と、分かっていない販売員のために、運用会社が考え出した「新手の手法」です。

分配金はガッツリ出るし、基準価額が高くなって「割高感」もないし、買い手と売り手がともに「心地よい関係」になれる、まさに「Win-Win」の投資信託なのです。




見せかけの分配金利回りが45%に達していても、投資先株式からの配当金、それと投資した株式自体の値上がり益、為替差益などをトータルした利益は49%にも達しています。

その範囲内で分配しているから、まあ投資家も心地よい状態を当分は継続できるかもしれませんね。管理人も、これまで同様、相場が一本調子で上昇することを陰ながらお祈り申し上げておきます。



コストを考えると、ETFで投資すれば良いという考えも

ところで、JPMグローバル医療関連株式ファンドを保有するには、ネット証券を活用しても、上限MAXの購入手数料、3.24%がかかります。運用成績の良いファンドは、強気ですね。

仮にこの投信に100万円の資金を投入する場合、運用をする前から3万2400円もお金を取られます。これは投資家にとって、著しく不利です。

コンビニのゆで卵、324個分に相当します。医者からコレステロールの取り過ぎを注意されている投資家ならば、手数料を払って医療ファンドを購入するのも、アリと言えましょうか。

このコストが実にもったいないという、投資家としての質の高い人ならば、ベンチマークがやや異なる、S&Pグローバル1200ヘルスケア・セクター指数を投資対象とする海外ETF、iシェアーズ グローバル・ヘルスケアETF(IXJ)を購入するのはいかがでしょうか?

ベンチマークが異なるといっても、S&Pグローバル1200ヘルスケア・セクター指数とMSCIワールド・ヘルスケア・インデックスはほとんど同一と言ってよいほどの値動きです。

下記が、S&Pグローバル1200ヘルスケア・セクター指数にピッタリと連動する海外ETF、iシェアーズ グローバル・ヘルスケアETF緑線)と、MSCIワールド・ヘスルケア・インデックス(黄色線)との過去3年の値動きの比較になります。




どうでしょうか? まったく同一と言ってよいほどの値動きですね。これに対してコストは大きく異なります。簡単に表にしてみたのが下記です。100万円購入時の金額としています。

購入時手数料 1年あたりの信託報酬 合計
JPMグローバル医療関連株式ファンド 3万2400円 1万3284円 4万5684円
iシェアーズ グローバル・ヘルスケアETF 2340円 5184円 7524円
(差額) 3万60円 8100円 3万8160円

(海外ETFはマネックス証券で購入した時の手数料となっています)


いかがでしょうか? 人に勧められるままにJPMグローバル医療関連株式ファンドを買っていては、実にもったいない結果ですね。

もちろん今は、JPMグローバル医療関連株式ファンドに投資するとベンチマークを上回る成績を収めているから良いですが、今後もそのような状態が続くのか、神のみぞ知る世界です。

だったら神様でなくて人間様にも選択の権利がある、コストの部分を重視して、海外ETFをセレクトするほうが賢い選択肢ではないかと思います。

なお、「100万円投資したとして」などと書いていますけれども、このように高コストのファンドに100万円も突っ込むのは考え物です。

投資のキホンは分散投資ですから、インデックスファンドのおすすめのページに記載したような良質のインデックス投信を基本としながら、一部の資金を当ファンドに振り向けるくらいのスタンスが無難ですね。



JPMグローバル医療関連株式ファンドの販売会社

JPMグローバル医療関連株式ファンドを購入したい方は、手数料が3.24%も取られますが、下記のネット証券で取り扱いがあります。ご興味がある方はどうぞ。

SBI証券楽天証券マネックス証券カブドットコム証券

あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、 SBI証券 の利用がコストを徹底的に抑えられるのでベストだと思います。



 


★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る