ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)・・・微笑みが消えるわ

大和証券が販売直後に気合を入れて売りまくったのか、一時期は400億円もの資金を集めていたダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)。その後は2年間かけて資産が100億円まで減っており、相変わらず大手の証券会社はファンドを育てる意思など皆無のようです。

ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)


株主の微笑みなどという、気持ちの悪い愛称を持った投資信託が、本当に微笑ましい中身なのかどうかをチェックしてみましたので、このファンドを買ってしまった人、あるいは買おうかと検討している人は、ぜひ参考にしてください。

(2019年1月12日)



 


ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)の基本情報

このファンドの基本的な情報

購入手数料3.0%(ノーロード投資信託ではありません)
信託報酬年率1.5%(税抜き)
信託財産留保額:0.2%
運用期間:2014年9月18日~2024年9月17日
決算:毎年3、6、9、12月の各17日(分配金については後述)
運用会社:大和証券投資信託委託株式会社
販売大和証券のみで取り扱い


このファンドのポートフォリオ

JPX日経インデックス400ベンチマークです。ポートフォリオは以下の通り。ベンチマークの400銘柄に対して、ファンドは125銘柄に投資をするアクティブファンドになります。

ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)のポートフォリオ



ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)に対する管理人の感想と評価

運用成績は平凡以下で、投資する価値は無し

ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)の銘柄選定プロセスを載せておきます。アクティブファンドらしい資料ですが、投資家としては「ああそうですか」としか思わないような内容であり、凡百なものであると言えます。

そのような、投資家としては判断のしようが無いような能書きよりも、赤い線で示した部分の、「中長期的にベンチマークを上回る」という点を実現して頂ければ十分です。

ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)の銘柄選定プロセス


アクティブファンドは、全てその視点でチェックする事が大事です。本件も月報を確認してみたところ、以下のように記されていました。

なんと、2014年からの設定来で、ベンチマークよりも5%ものハイリターンを記録しているというのです。これであれば、買っても良い投資信託と言う事ができますね。

ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)のベンチマークとリターンの比較


しかし、当サイトをご覧になる諸君は、こんな資料に騙されてはいけません。というのも、ファンドの運用成績には投資先企業からの配当金が含まれるのに対して、ベンチマークは配当を抜きにしているからです。

つまり、ファンドの成績は一方的に有利な条件となっていますので、非常にアンフェアな比較なのです。このような「ズル」をするアクティブファンドが多いので、こういう時は、同じベンチマークのインデックスファンドと比較するのが一番です。

以下、SMT JPX日経インデックス400・オープン(信託報酬0.37%)と比較してみましょう。こうすれば、一発でアクティブファンドの実力が分かります。

ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)とインデックスファンドとのリターン比較


ご覧の通り、はるかにコストが低いインデックスファンドのほうが、3年間で5%も勝利している状況です。ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)を買っても、何の役にも立たなかったという事になります。

しかも、大和証券から購入すると、手数料として3%が徴収されます。ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)のリターンは、上記から更に3%もの大きな数字で劣る事になりますから、踏んだり蹴ったりという状況です。


分配金の出し方に特徴がある

分配金の出し方は、他のアクティブファンド、あるいは定期分配型の投資信託とは異なっています。年に4回の分配金が、下記のように基準価額に連動するシステムです。

ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)の分配方針


このシステムだと、いったいどのような基準で分配金を出しているのか全く分からないといった従来の分配型投資信託の不明瞭さが無く、悪くないと思います。

従来の分配型投資信託は見掛けの分配金を過剰に高く見せかけ、結果として猛烈なタコ足分配になる事がほとんどであり、その点でもクズファンドばかりでした。

ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)に関しては、以下のような分配実績となっており、基準価額によって変動しているのが分かります。

ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)の分配実績


もちろん高額の分配を行った時には一時的にタコ足分配になる事はありますが、分配金がゼロになる時期もあり、著しいタコ足分配が継続する事は無さそうです。

ただし、何も分かっていない投資家からすると、「分配金が出ない期が有るのは困る」とか言いだしそうではありますね。当サイト管理人から見ると、分配金を目的として投資信託を買う場合には、このようなルールは有ったほうが良いとは思います。

なお、先ほど示したようなインデックスファンドでも、分配金を「自作」する事ができます。SBI証券の「投資信託・定期売却サービス」を使えば良いだけで、ファンドの配当利回り分だけ、売却の設定をすれば、毎月のようにお金を受け取る事が可能です。

あるいは、自分の決めた基準価額よりも高値圏にある時だけ任意に取り崩しをすれば良いだけであるとも言えます。分配型投資信託の分配金も、取り崩しをしているのと同じなのですから。


 


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