マーケティング的に絶妙な鎌倉投信ですら、ETFに代替えできてしまう現実

直販型の独立系投資信託として、個人投資家の中で特に知名度が高い投信は複数存在します。その中でも群を抜いて個人投資家に人気が高いのが、鎌倉投信(結い2101)です。

鎌倉投信の解約


鎌倉投信の人気は、代表者の人柄のなせる業だと思うのですが、それ以外にも以下のような運用方針にも注目が集まっているようです。

・高い現金比率(30%を目標としている)
・10%以内の価格変動リスクに抑える事が目標(国内株のリスクは約20%程度)
・報酬控除前の期待リターンは年率約5%(報酬控 除後で年率4%)



積極的に攻めるというよりも、パフォーマンスを犠牲にしてでも、安全性を重視した運用を行っているという事です。そもそも投資信託を利用するような個人投資家は、どちらかというとリスクを取りたがらない傾向が強いと思います。

そのように考えると、世の中のニーズに上手くマッチしているとも考える事が出来ます。実際に運用開始以降の現金比率の傾向をチェックしてみると、直近5期でも38~49%の間で変動しています。市場が暴落しても、フルスイングする訳ではないという事でしょう。

(2019年1月4日)



 


鎌倉投信よりも、超絶にコストの安い代替商品がある

管理人は、鎌倉投信の商品コンセプトは、悪くないと思います。ただ、アクティブに運用しているために、コストが高い点がネックですね。信託報酬は、税抜きで1%です。

こんなにも現金比率を高めにして株式投資をしながら、マイルドな値動きを目指すようなファンドは他には無いので、コストが高めでも鎌倉投信に投資し続けなくてはならないような気がします。比較対象が無いのが、実に鎌倉投信らしい上手なマーケティングです。

でも、実は鎌倉投信と同じようなコンセプトで運用成績がほとんど同一、おまけにコストを下げられるし、売買の自由度が高いというETFが存在するのです。その名も、「MAXISトピックスリスクコントロール(10%) 『愛称:NISA向けリスコン10』」です。

MAXISトピックスリスクコントロール(10%) 『愛称:NISA向けリスコン10』


MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信のコンセプトは、リスクを10%程度に抑えて(現金比率を調整して)運用する方針です。鎌倉投信と全く同じです。

その上カブドットコム証券のフリーETFに指定されている為に、売買手数料が無料ですので、ノーロード投資信託を買っているのと同じです(売買コストが無しです)。

以下、鎌倉投信とMAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信の基本的情報の比較となりますので、ご覧ください。

項目 鎌倉投信 MAXISトピックスリスクコントロール(10%)
『愛称:NISA向けリスコン10』
運用の特徴 現金比率を調整して、リスクを抑える 同左
価格変動リスク 10%以内 同左
売買手数料 無料 無料(カブドットコム証券の場合)
信託報酬(税抜き) 1.0% 0.24%


そして、注目すべき値動きが、以下です。グラフは過去3年間の値動きなのですが、鎌倉投信とETFはほとんど同一と言って良いほどのリターンを残しています。

また、運用方針の「リスク=標準偏差を10%以内に収める」と言う部分でも、実績のある5年間で見ると、両者ともにきちんとそれを達成しています。

鎌倉投信とMAXISトピックスリスクコントロール(10%) 『愛称:NISA向けリスコン10』のリターンとリスクの推移


と言う事は、仮に鎌倉投信に興味を持ったとしても、カブドットコム証券でMAXISトピックスリスクコントロール(10%) 『愛称:NISA向けリスコン10』を買えば良いだけの話しになります。

あるいは、何となく鎌倉投信に投資している人も、それを解約してMAXISトピックスリスクコントロール(10%) 『愛称:NISA向けリスコン10』を買ってしまえば良いのではないでしょうか。

インデックス型のETFは、世の中の大半のファンドマネジャーを抹殺するだけではなく、鎌倉投信のような特殊な運用を行う投資信託ですら不要にしてしまう破壊力がありますね。

管理人は最初、「MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信なんて、こんなもん誰が利用するのかよ」と思っていましたが、鎌倉投信のお蔭で、この商品を利用すべき投資家のイメージを持つことができるようになりました。。。

とはいえ、ETFは積み立て投資ができませんので、毎月一定額を引き落としてコツコツと自動的に投資をしたいという人にとっては、引き続き鎌倉投信に優位性があります。また、このETFは最低でも十数万円の資金が必要ですから、その点でも鎌倉投信が有利です。

MAXISトピックスリスクコントロール(10%) 『愛称:NISA向けリスコン10』にメリットがあるとしたら、唯一、相場の暴落時にご自身の判断で、価格が大幅に下がったタイミングで買い付ける事が出来る点にあります。タイミングを読む事で、運用成績を向上させることができる可能性が有る点が、大きなメリットでしょうか。

とはいえ、鎌倉投信を好むようなタイプの人がそのような事をやるとも思えず、結局のところは鎌倉投信の商品コンセプトのユニークさが強調されるような事になりますね。


 


★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る