信託報酬・高額順の投資信託を見てみる

信託報酬は安いに越したことはないですよね。ペーパー資産の場合、投資家がコントロールできる領域は非常に狭くて、売買タイミングとコストくらいしか無いと思います。

普段、コストの安いインデックスファンドにばかり注目していましたので、たまには高いものでも見てみようという事で、モーニングスターでチェックしてみました。


信託報酬5%に達するくらいの高コスト投信が存在した

モーニングスターで調べてみた結果が、下記です。

信託報酬の高い投資信託ランキング


信託報酬5%って、とてつもない高コストですよね。100万円投資していたら、毎年5万円も抜かれるんですから、たまったもんじゃありません。。。(お金も貯まらず)


償還時元本確保型シリーズが軒並み高コスト

最もコストが高かったのが、東京海上日動が組成した「東京海上日動 CTA償還時元本確保型10-03」と言う投資信託で、東京海上日動のウェブサイト内で見ると、税抜きの信託報酬は4.6556%となっています。

東京海上日動の償還時元本確保型


今現在は販売されておらず、2023年の償還まで、粛々と細々とした運用を続けるようです。こんなにも高コストなファンドにもかかわらず、運用成績は渋いの一言です。




基本的に、「dbセレクトFive CTA Managersインデックス」に連動するようですが、ベンチマークとの比較表も無く、買っているのか負けているのか、サッパリ分かりません。

投資信託と言う形を取っていますけど、運用先は「円元本確保型dbセレクト Five CTA Managers インデックス連動債券 期間13年」1つに投資しているだけのもので、言うなれば

普段個人投資家が買えないものを代わりに買ってやるから、その代償として5%よこせ!一応、償還時に元本が確保される債券だぞ」、と言うだけのもののようです。

僕が不思議なのは、一体どのような顧客層が、何の目的を持ってこのようなユーロ円建て債券を買うのか、全く分からないという事。

純資産が集まっている訳でもなく、運用成績だって元本を割り込んでいる状況ですし、だいいちこんな投資信託の存在など、ふつうは知ることはないですよね。

この東京海上日動の元本確保型シリーズは、何本か設定されていて、多いものでは純資産が100億円を超えているのも有ります。元本割り込んでないのも有ります。

販売業者がどこなのかが分からないのですけど、どのようなセールストークで売られる商品なのか、実に興味津々です。

一応、償還時には元本(1万口あたり1万円)が返ってくる、という事にメリットを感じるのであれば、当シリーズのように毎年多額のコストをかけないで、単純に個人向け国債だったり普通の社債を買えば良いだけなんじゃないかな??と思うのは私だけでしょうか。

なんだかとってもモヤモヤした気分で、アンニュイな雰囲気が漂う逸品です。


 

ノムラ・グローバルトレンド、さすが野村さん

上述の東京海上日動のファンドにモヤモヤさせられましたが、こんどは竹を割ったようハッキリしていて気持ちの良い投資信託です。

購入手数料:4.32%(税抜きは4.0%)
信託報酬:3.3326%(税込み)+成功報酬

いや~、初年度で年間8%近くもコストを抜かれるんですから、たまったもんじゃないっすね。泣きたくなります。

しかも、この投資信託はいちおうヘッジファンドを銘打ってますので、成功報酬を20%も徴収すると言ってます。

売れ筋は、「資源国通貨コース・毎月分配型」だからね! カッコイイね、ネーミングが! 野村がやっているグローバルトレンドの資源国通貨コース、なーんて聞かされた日にゃ、名前だけで勝利した気分、これだけでジョッキ3杯は行けますね。

設定直後は、700億円を超す資金が集まりましたが、グイっとジョッキを飲み干した後の現在は、なんと53億円にまで資金が減ってます。。。

ノムラ・グローバルトレンド資源国通貨コースの基準価額と純資産


私が強く疑問に感じるのは、設定されたのが2011年4月で、純資産が減り始めたのはたった半年後の9月10月くらいからです。基準価額の下落に伴って、一気に資金が流出したように見えます。

で、その流出したお金って、どこに行っちゃったんでしょうかね??? このファンドは、回転売買の残りカスかね???

それよりも、もっと気持ち良い部分を発見しました。天下の野村のやっているヘッジファンドですから、よほど優秀な成績を収めているのかと思いましたらね、なんと、5か月連続で売買に失敗して、多額の売買損を計上しているじゃありませんか!

ノムラ・グローバルトレンドの売買損益


分配金を理性的に輩出していて、配当の範囲内で分配金が支払われている形跡なので、一応そこは良しとしますが、かなりヘボい運用をやっているような風ですね。

それが原因なのかは100%確定することはできませんが、分配金が理性的であるにもかかわらず、分配金込みの基準価額はようやく1万円台を回復するかしないかのレベルです。

(どうりで成功報酬を抜かれた形跡がないと思ったよ・・・・。ヘッジファンドなら、20%くらい抜いて見せろ!!)

ハッキリ言って、このようなファンドに心砕かれたとしたら、2011年から2014年までの、近年まれに見る大相場に完璧に取り残されて、悲惨この上ない事になるという、良い例です。

この投資信託を用いて、南アフリカランドとか、米ドルとか、イタリアの国債とか、銅のロングとか、ユーロダラー金利のショートとか、原油のロングとか、大豆のロングなどを行わなくても、普通に世界各国の株と債券に分散投資をしていれば、こんな成果を得ることができるんです。

下記、世界経済インデックスファンドとの比較をご覧ください。

 ノムラ・グローバルトレンド資源国毎月の運用成績
(言っておきますが、ベンチマークがそもそも異なるので、本来は比較対象じゃありませんよ。投資姿勢の問題を言っているだけなので)

こんなに成績の差がついていると、世界経済インデックスファンドのほうが大きなリスクを取っているのかも知れぬとお思いかもしれませんが、ノムラ・グローバルトレンドの標準偏差が17.93に対し、世界経済インデックスファンドは12.9です。

高いリスクを負って、運用成績で大きくコケル。まさに、やってはいけない投資の実例を見せてくれた野村アセットマネジメントに、エンターテイメントの神髄を見た気分です。合掌。


 


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