三菱UFJ銀行から受けた、投資信託の説明が草な件

2015年10月、メガバンクが一体、どのようにして投資信託の説明を行っているのか興味が湧いて、だったら一度確かめてみようという事で、販売現場に行ってきましたので、その体験をここに記します。

なお、当ページはその企画の2ページ目です。最初からご覧いただくほうが分かりやすいので、まずは評判通り?三菱東京UFJ銀行の投資信託の相談よりご覧ください。

三菱東京UFJ銀行の投資信託


なお本文中、「基準価格」と表現しておりますが、これは三菱東京UFJ銀行の行員さんがそうおっしゃったのでそのまま書いているだけです。もちろん正しくは、基準価額です。

⇒参考:みずほ銀行に投資信託(NISA)の相談に行った体験談


 


分配金が絡むと、あらゆる説明がドンドン草になっていくのだ・・・・

基準価格を安くするために、多額の分配金を出す運用と明言した

銀行員

あんまり値動きがなくて基盤としてで持つならば、まあ、こういったもの(トレンド・アロケーション・オープン)。




これ、この赤線が価格ですよね。ということは、これが横這いになってると、安定してるっていうことなんですか?


銀行員

スタート時に、みんな1万円から始まるんですね、公示価格は。だけどまあ、上がっていってるほうがいいです。こちらのほう(上がっている)、グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(健次)は、医療系なんですよね。

製薬会社とか医療製品、あとは病院とかの会社に運用、もうそこの株式を買っていますということで。2005年の上位10品目、どこの会社のが入っているかというと、こういう感じです。

病院の先生が見ると、「ああ、もうここね」っていうかたちで、そういう分野の方にとっては結構、有名どころというか、大きなところ。今、上位15は全部アメリカのところですね。ほんとに銘柄絞ってというか、こういった企業の株で運用というかたちですね。

グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(健次)の投資先上位10銘柄の推移


そして2月と8月にいったん決算を取って、基準価格を下げる。基準価格を一度、1万円に戻す、決算のときに半年ごとに基準価格をもう一度ゼロクリアする運用スタイルなので

・・・この前の8月がちょうど(決算)、ここの2月から、ポッと落ちてるところが、そうなんですね。一度スタートの価格に戻して、というような。一回リセット。

グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(健次)の多額の分配金と基準価額の推移
(三菱UFJ国際投信って、ロクな事しないよな・・・)




なんで、基準価格を下げるんですか?



銀行員

価格が上がってくると、そこの部分を分配として皆さんの資産に戻して、ゼロクリアじゃないですけれども、半年ごとに基準価格をまた戻すというかたちで。さらに2月と8月に、分配金がこれだけ出てるという

この前ちょうど8月に、中国ショックを受けて分配金は出ないと言われたのですけど、一応、今まで貯めこんでたものでギリギリ出せた。その前はもう2,810円出てたので。

あとは、基準価格は安い方が、・・・一番低いときに買って高く売り抜けるのがベストなので、基準価格が下がったあとに買われる人が、すごく多いですね。

医療って、そんなに景気に左右されないんで。娯楽とか旅行に比べれば。病気やケガって、まあ、景気が悪くても関係なく発生するものなので。一番堅いところということで、(ランキング)2番で買われてるのはないかなと思います。


販売現場で、「基準価額を1万円に戻す運用」とハッキリ言い切ってますよね。基準価額が高いと割高だと勘違いする人に向けて投資信託を運用しているとしか思えない事例を多数見て、うすうすそのような目的だろうとは踏んでいましたが、やはりそうでしたか。

基準価額も「割高じゃない」、分配金も「ボーナス」のように多額に出る。こんなファンドをランキング上位で勧められたら、よく分かっていない人は買うのでしょう。3200億円と言う、化け物のような純資産残高がそれを物語っています。

ヘルスケアヘルスケアセクターのパフォーマンスのデータヘルスケア分野の株価は、世界的に絶好調です。(右図)

グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(健次)も、ベンチマークにいつも勝っている訳でないにもかかわらず、分野としてのパフォーマンスが他よりも良いので、この投資信託を購入する人は、異様に出来の良いファンドだと錯覚するのだと思います。


米国の不動産投資信託で、基準価格が安くなっても分配金がもらえればOK!



これは何でこんなに、基準価額が3000円とか、下がってるんですか?
新光 US-REITオープン・愛称:ゼウス


銀行員

そうですね。最初はたぶん1万円からなんですけれども。リーマンショックから価格が・・・。堀田様は今、不動産は国内のものですよね。

ゼウスはアメリカの不動産なので、堀田様に一番どうかなと。基準価格はスタート時点が、2004年時点でやっぱり1万円で、そのあとアメリカのいわゆる不動産バブルで、リーマンの前で基準価格が1万5千円ぐらいまで行きました。

新光 US-REITオープン・愛称:ゼウスの設定来の基準価額の推移


あれが不動産が根本の問題だったので、リーマンショックででガガッと下がって5千円以下に至るというような状況です。一時期はやはり今よりも3倍ぐらいの売値はついていたというかたちですが、リーマンの時に、主に影響を受けてしまっているような感じです。

この茶色のところが今の資産の量なんですけども、なぜ基準価格が低いのにみんな買っているかというと、分配金狙いなんですね。基準価格で買うと、それで口数が決まるので。

実は基準価格が低いほうが同じ100万円で運用しようと思ったときに、いっぱい量が買えるんです。量を持ってる分に対して、分配金を出すので。

たくさん量を持ってると、分配金が1万口あたりいくらと決まっていて、口数をたくさん持ってると分配金増えるので、価格が低いほど口数は買えて分配金をもらえるってことです。もう分配狙いの方がこちらを買う。

三菱東京UFJ銀行の投資信託の説明

えーと、分配金を毎月もらうタイプだと、価格が安いほうがいいってこと?


銀行員





そうです。同じ予算の中でたくさん口数が買えて。基準価格が最後、倍行った時に元の資金が全然増えてないっていうか、損になってれば分配金をもらっても、そこまで効力がないというか、そこまでプラスにならないっていうのも・・・。


笑。キッパリ言い切ったぞ! と、それに続く説明が、1mmも理解できないんですけど、一体何を言おうとしてたのか???


分配金はもう、先に利益として確保しちゃって、という人もいます。長く保有できれば、分配を出すよりはどんどん投資に回したほうが結局、有利です。運用コストとしては良いとは言われますけれども。

じゃあ、入れて(買って)いった時の、最後のゴールの基準価格が下がっていれば、せっかく数量が増えても、買った時より少なくなったとしら、もう分配金で最初に利益確保で一部取っておいたほうがいいという、結果論になっちゃう場合もあるのでなんとも言えないんですけど。でも、1万口あたりで、直近ですと75円コンスタントに出しているので。


この言い方は、決め台詞に近いですよね。大概の人はこれで、「納得」して、購入に至るような気がします。

しかし、いかにもすべてが利益かのような錯覚を起こさせていますが、もらう分配金が特別分配なのか普通分配なのか、それが明確でないと全然意味がありません。

実際にファンドを保有していないので想像ですが、基準価額が下がり続けるような分配の場合は特別分配が多くて、上昇する場合は普通分配が多いのではないでしょうか。

そういう想定の下、姉妹サイトの方で以下のようなコラムを作ってみましたので、分配型投資信託に興味のある人は、ご覧ください。

「基準価額が安い方がたくさん口数を買えてお得」は本当か?




みんなどのぐらいの金額買うんですか。これ?



銀行員

お客様次第、お若い方は毎月の積み立てで1万円でずっと買っている方もいますし、例えば何千万単位で買う人も。でも怖いので分散、いつも予算を3つくらいの商品に分けて買われたり、ということもあります。

ただ値動きがあって、いつでもプラスで戻ってくる元本保証ではないので、損が出ても生活に支障のない金額でというのが一番ですね。儲かるから全部投資しちゃえというと、投資じゃなくて投機になってしまうので。運用の様子によっては追加で入れたりもします。

次のご予定、目的が決まっているご資金、何年後にクルマを買うんです、なんていうご資金だと、やっぱり2年後、3年後に必ず儲かっているかどうか。ガクッと下がる事もあるというか。リーマンのときも資産が半分になった方もいらっしゃるので、まずそういったご資金での投資は控えてください、というところですよね。


毎月分配型を、三菱東京UFJ銀行で手数料支払って毎月1万円積み立てて分配金を受け取るなんて、そんなクレイジーな「投資」は止めさせてくだされ・苦笑。




これ(ゼウス)、今アメリカの景気が良いと言われて価格が横這いってことは、景気が悪くなったらもっと下がるんですかね?


銀行員

でも今までで見ると一応、一番の低水準といえば低水準であるくらいの下がりどころ、とは思うんです。

やっぱりその、金利かなとは思います。アメリカの利上げの結果をどう受けるか。ただ、通常の流れとしては、やっぱり利上げで、ガンと下がるとは思います。


ハイハイ、目いっぱい下がってこれ以上は下がらないところにあるけれども、アメリカが利上げしたらガンと下がると思うって、いったいどっちなんや・笑。




ということは、これを売ってほかに切り替える人が多いんですか?



銀行員

やっぱり価格が下がってしまっているので、切り替える方も多いですけど、そのままもう少し様子見で持っているという方も多いです。


ほんとに下がっちゃっても、分配金で受け取れればもうそれでいい、というような感じ。100万円お持ちいただいて、今、分配が75円なんで、1か月100万円で1万3430円分配金が出るので、年間だとそのまま出れば16万1160円出ると思うと。

例えば100万で買ったものが90万に下がっても、分配で16もらっていればそこで一応106で、6は儲かると思っていただく方は、買う。

ただ、ちょっと若干、先行きが「うん?」ていうのがあるかなと。アメリカの利上げがあるので、利上げに向かって、今ほんとにナイーブに動いているというか・・・。

利上げされちゃうと不動産は下がるので、やっぱり債券のほうが、リートまでリスクを取って運用するより、金利が上がれば債券持ったほうが安定的で利益も出るので

みんなこれ(不動産)を売ってそっち(債券)にお金が動くという流れになると、価格が今後、利上げのタイミングなり利上げしたあとに、動く時は下に動く可能性があるという事。


キター!!銀行員による、なんちゃってファンダメンタルズ! 

三菱東京UFJ銀行の説明が笑える件

よく分からない経済見通しを語られるのが楽しみだったんですけど、「金利が上がれば債券(ファンド)を持った方が安定的に利益が出る」って言われた時には、銀行員さんのお顔を、穴が開くほど見つめてしまいました。。。

というか、不動産投信の説明でも、軽く100万円くらい持ってくるのが普通だ、と言うような感じでしたね・苦笑。で、年間16万の利益が出るから、10%下がっても儲かるでしょと。あんたそれ、ぜんぶ普通分配金って事で話してるでしょ。

これで特別分配金が混じってたら、けっこう詐欺まがいの話になってきますからね。これでは投資信託の初心者の方は、いたるところに落とし穴がありますね。うちの母親なんかが一人で行ったら、確実に何か買って帰ってきますな。


⇒続き:銀行員が、ご自身で買っている投資信託を白状

 


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