三井住友銀行のラップ口座開設の相談に行ってみた!

管理人は資産運用全般に非常に強い関心を持っています。先日は野村證券のラップ口座の内容に仰天してしまった訳ですが、一般市民と強い信頼関係で結ばれている筈の銀行であれば裏切られないだろうと想像して、またもやお店突撃してきました。今回は三井住友銀行です。

今回、野村證券のような高級感はまったく無く、むしろザワザワうるさい環境、すなわち店頭にて、「富裕層向けサービス」の説明をしてくれました

というか、ラップ口座と称しておきながら店頭で説明する程度なのですから、富裕層向けではなく、「完全に庶民向けのサービスだろ」と思ってしまうのは、管理人だけでしょうか? ・・・気を取り直して、突撃訪問の模様をお伝えしたいと思います。


(2014年9月19日追加)



 


三井住友銀行マイパイロットには、なんとロスカット機能がある

応対して頂いた営業マンは、年齢不詳のおばさまでした。年季が入った熟練で、昔のニッセイのおばちゃんみたいな感じです。いや、もうちょっと若かったかな? ちょうどフリーモデルの、「ノブエさん」みたいな感じでした。




もともと、三井住友銀行ラップ口座「SMBCファンドラップ」は、1000万円以上のお金を持った人が対象の商品だったようです。この頃は、3000万円程の預金を簡単に預け入れる猛者もいたそうです。

それが今は最低投資金額が300万円。金額を下げてからは、申込みが急増したとの事。ちなみにSMBCファンドラップの愛称「マイ・パイロット」は、金額を下げてから付けられたようです。庶民向けには、このような分かりやすい愛称が必要なのでしょうか?

具体的なメリットは付属の資料にある内容の通りで、「全てお任せ、リバランス、ノーロード」を繰り返し強調してきます。このあたりのメリットはラップ口座として各社横並びです。




営業のおばさまは、特にリバランスのメリットを強調してきました。「自分たちで複数の投資信託を選ぶとリバランスが大変だから、ラップ口座を利用した方が良い!」と。





今や世の中には、超・低コストでリバランスも勝手にやってくれるバランス型投資信託が存在しますから、自動リバランスなどまったく強みと言えません。情報弱者には説明しやすいのでしょう。

参考お勧めできる超低コストのインデックスファンド一覧


さらに、SMBCファンドラップで採用している投資信託について聞いたところ、「ファンドの成績が悪かったら取り替えています。だから成績はよいはずです」 との事。

しかし、後ほど調べてみると、全く優秀でも何でもなかったのには笑いました。この事から、SMBCファンドラップの営業担当者は、投資信託の運用成績など全くのノーチェックだという事がバレてしまいましたね。




300万円からの投資になりますから、時間の分散も含めて、初期の投資タイミングを考慮してもらええるのか聞いてみたところ、なんと!「ポンと買っちゃいます」だそうです。相場が異常に上がっている時に買われたら、たまったものではない・涙。・・・恐ろしいです。




ただし、SMBCファンドラップで採用しているロスカットシステムは三井住友銀行独自のものです。 事前に設定した金額になったらラップ口座を自動的に解約して、銀行口座にお金を振り込んでくれるから安心、との事した。




しかし、ラップ口座でリバランスしながら資産運用するという事は、すなわちこれは長期分散投資をするという事でもあります。

リバランスするという行為と、ロスカットいう行為は完全に相反する概念のような気がするのですが、いったい何を考えていらっしゃるのでしょうか???


 


「お客さま一人ひとりに合った資産配分」とは言い難い点

富裕層向けサービスの一番の特徴は、やはり一人一人にカスタマイズされたポートフォリオが作れる点にあるはずです。三井住友銀行さんも、下記のように主張されています。




しかし、実際にどうやって資産配分を決めるかというと、下記のようにたった4つの質問と投資期間から算出されるだけという、実に驚くほど簡単なやり方でオシマイです




この4つの質問プラス、下記の5つ目の投資期間の質問に答える事で、5つのポートフォリオ(安定型、やや安定型、バランス型、やや積極型、積極型)のどれかを推薦してくる訳です。




5つの資産配分しか無いので、一人ひとりに合う訳ではないですし、そもそも三井住友銀行の従業員ですらアセットアロケーションの概念など無いのでしょうから、このように簡単にしないと、説明不可能なのでしょう。





提案されるポートフォリオのイメージは上記です。安定型は国内外債券59%、国内外株式26%の割合です。バランス型は国内外債券31%、国内外株式54%の割合。積極型の場合は、外国債券5%、国内外株式80%と、確かに非常にリスクを取る構成のようです。

少々憮然とした表情の管理人に対して、おばさま営業ウーマンは何度もリバランスのメリットを強調して来ます。「複雑に色々とやっているから良い」との事

でも、リバランスは複雑な処理が必要なものではないような気が・・・。当然ですが、運用側で市場動向に合わせて都度都度最適なバランスするのではなく、1度決めた目標バランスで、ずっと運用するだけ。

という事であれば、一般に出回るバランス型投資信託と何ら違いがある訳でもなく、一般向けの方がコストも安くてお得に決まっています。実に、情弱をバカにしたようなサービスです。

そして最後に、驚愕のお言葉を頂戴しました。色々とあれこれ言いながら質問に答えて行き、ポートフォリオが決まったところで言われた一言。




結局、どれを選ぶか選択可能ですから、好きにしてくださいね! チェックシートはあくまで、自分の深層心理を把握する位置づけなのですよ。」 ・・・こんなやり方、絶対にオカシイです。。。



銀行を訪問する客層は安全志向だと再認識

三井住友銀行のラップ口座は、実はSMBC日興証券が運用しています。三井住友銀行は仲介する立場になる訳ですね。ただし、申込みはどちらかでも出来ます。




実は、今回相談する中で、面白い事が分かりました。銀行と証券会社では、訪れる客層(リスク許容度)に違いがあるという事です。銀行側で申し込む人は、5段階評価で安全~普通の安全側になる傾向が非常に強いのに対して、証券会社で申し込む人は普通~積極的のリスクを取る傾向が非常に強いとの事です。

申し込む場所で上手い具合に客層が分かれているので、商売としては上手ですよね。リスクを取る層も取らない層も、全体を万遍なく囲い込んでいます。銀行でラップ口座を売る理由と言いますか、彼らにとってのメリットが分かった気がします。

ま、定期預金ばかりを積極的に利用している層が銀行に行く訳ですから、当然ですね。というか、そのような傾向を知った上で、下記のような定期預金とSMBCファンドラップをセット販売するあたり、ずる賢いと言いましょうか。




毎月分配型投資信託の典型的な売り口を、ラップ口座でも「活用」している姿を見ると、本当にいかがなものかと思ってしまいますよね((+_+))



保険商品やNISA口座、極め付けは毎月分配型商品を強く推薦

今回の突撃訪問で一番驚いたのは、とりあえず様々な金融商品を、ところかまわずに猛烈な勢いでブッシュしてくる姿勢です。




まず最初のごり押し金融商品は、個人年金です。ラップ口座のポートフォリオや安全性のリスクについて質問していると、何を思ったのか急に、三井住友銀行が取り扱っている個人年金のパンフレットを持ち出してきました。




お勧めする理由が、かなり強引。「ラップ口座と同じような分散投資をして、10年間運用しているからお勧めです!」との事。ラップ口座の相談に行って個人年金の勧誘をされるとは、予想していませんでした。

さらに相談中、私の投資経験が少ないという話題から、なぜかNISA口座の開設を猛烈に推薦してきました。そしてお勧めする債券が、なんと毎月分配型の海外ハイ・イールド債券。

数種類の債券を推薦されましたが、すべてハイ・イールド債券の毎月分配型でした。無茶苦茶すぎます。。。NISA口座で、毎月分配型のクズ債券を扱うのが銀行側のお勧めらしいです。そして更に、管理人を説得する理由が凄かったです。

・リーマンショックの時のサブプライムローンも、価格はゼロにならなかったし、数百銘柄に分散しているからハイ・イールド債券も大丈夫
・お小遣い(分配金)を貰わなくても再投資すればお得です
・NISA口座でハイ・イールド債券が一番人気
・毎月分配型だと100万円投資すると1万円貰えますからね!



手数料が安いノーロード型でも良いのでは?という管理人の質問に対しては 、「(理由は特に無く)ハイ・イールド債券が良いです!分配金も出しますから!」 との力強い返事。理屈もへったくれも無く、ボッタクリ商品を推薦してくる訳ですね。

さんざんNISA口座をプッシュした挙句、「300万ほどの資金があるなら、NISA口座よりも分散するファンドラップが良い」と、ラップ口座に逆戻り発言。(もう意味が分からない)

さらに「分散投資をするという意味では、200万から始まる個人年金保険も良い」という事で、話の持って行き方を含めて強引すぎて意味不明です。単なる三点同時責めです。新手のプレイとしか言いようがない状態で、激しく責められました。




結局、相談に来た私に、「ラップ口座」と、「NISA口座withハイ・イールド債券」と、「個人年金」の3点セットを売りつけたい模様です。セールスウーマンの押しの強さと強引な話術に圧倒されました・・・ 。というか、非常にウザいです。。。



「あなたはラップ口座をやってるのか?」と聞いてみた

こんなノリでおばさんと1時間以上議論して、管理人はクタクタになった訳ですが、最後の力を振り絞り、わずかに残った精神力で聞いてみました。

管理人:「ところでそのラップ口座、銀行員はどなたかやられているのですか?」
ウーマン:「実は、ここの銀行員はだれもラップ口座をやっていないのよ!自分達で投信を買っていますよ。実は私もやってないです(笑)」




本音がポロリと・・・。ていうか、笑って言うところじゃないでしょうが!! そういや、野村證券の営業マンも、自分のところでラップ口座は利用していないと言っていたな・・・。

管理人:「ラップ口座を利用している人たちって、どれくらい運用しています? 期間ってどれくらいが良いのでしょうか?」
ウーマン:「ラップ口座は1年更新ですが、利益が出れば解約しても良いのではないですか?」




なんだよそれ!!・・・もう、銀行の営業マンは相当滅茶苦茶です。 まったく、・・・銀行で対面の投資相談をするべきではないですね・汗。

銀行員に「親切な人」のイメージが強く残っている年配の人などは、勧められるままに、恐らく内容を理解できない状態で様々な金融商品を購入していそうですね。

結論、ラップ口座なんて代物は、まったく不要です。


 


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