マネックス・全国投資セミナー出席体験談

2010年5月14日(土曜日)、初心者向けに投資教育コンテンツが最も豊富な、マネックス証券の全国投資セミナーに参加してきました。



本来は4月に開かれる予定だったものが、東日本大震災の影響で延期されていたセミナーで、再開の第1回目が、金沢における今回のセミナーです。




なので、大震災後の日本経済の見通しと、それに関連する投資行動について、かなり注目を浴びていたと思います。そういう意味で、管理人の今後の投資行動に、非常に参考となるセミナーだったです

注目は、マネックス証券社長の、松本大(まつもとおおき)氏と、マネックスユニバーシティ社長の内藤忍氏が、セミナーで共演するという事でしょう。

お二人を一度にお目にかかる機会は、案外非常に少ないので、大変貴重な体験でした。発言する内容が、とにかく分かりやすくて(セミナーで全般に言える)、多くの人に参加してもらいたいなと思わせる、有意義なセミナーでした。(会員限定なので、マネックス証券の口座の開設が必要です


参考マネックス証券に直接訪問して、内藤忍氏などにお話を伺った話はコチラ



セミナーのスケジュール

セミナーにはマネックス証券の公式サイトから申し込みます。

マネックス証券は通常、セミナーの開催はオンライン上である事がほとんどですが、ときおり、こうしたリアルで投資業界の著名人である松本社長や内藤社長とお会いできるセミナーを開催します。この手のセミナーは、ぜひ見逃さないようにしたいですね。もちろん口座保有者は無料にて、出席できます



 


セミナー体験談レポート

では早速、前置きはこのへんにして、松本大社長の第一声で始まった、マネックス全国投資セミナーの出席レポートとまいりましょう。




グローバル経済の見通し

 (チーフ・エコノミスト 村上尚己さんの講演)

・あれだけの大震災が起きて、経済活動にも相当な影響が及んでいる。これが今後どこまで回復していくのか、世界経済の見通しを話すよりも、今はここがいちばんのポイント。




・GDPが上がると、だいたい多くの場合、株も上昇してくる。リーマンショックでは、GDP2008年後半から急激に落ち込んで、そこから戻ってきた。ただ、この今回のこの痛ましい大震災の影響で、もう一回日本経済は厳しい局面に今なると思っている。4~6月、あるいは4~9月くらいまで、相当厳しい状況になるのではないか。

鉱工業生産指数でいうと3月からマイナス15%落ちている。これくらい経済が落ち込むと、過去の例から言って、株式市場が下落してしまうような状況になる。少なくとも鉱工業生産が確実に戻るようになるまで、それを見定めるまでは、今は割安な株とか多いが、慎重な姿勢で良いというのが今の、私の考え

・ドル円相場、為替相場は、実は日本だけで見ても決まらない。日本の経済が悪くなった時は、だいたいアメリカの経済も悪くなってるので、なかなか円安にはならない。

・ただ今回、過去90年代以降、5回目の大きな落ち込みだが、今回はやっぱり円安なのかなと私は考える。経済の落ち込みが日本独自で起きたのが要因。リーマンショックの時はアメリカの経済が日本以上に落ち込んだ。

・世界の株式市場を比べてみるt、日本の株は残念ながら大震災の影響で落ちてしまったが、注目したいのがアメリカの株で、今は新興国よりもアメリカの方が上がっている。新興国の中で、中国の上海総合指数は、2010年の年始から見ると、実は日本株と同じくらいのパフォーマンス。

・アメリカについては、おそらく景気回復は多分続くるだろうと思っているが。アメリカのいろいろな経済指標を見ると、最近下に向き始めてる。これは非常に注意しないといけないと考えている。

・アメリカの失業保険申請者数が、2011年4月に入ってから落ちている。リバウンドの懸念が去年2010年に高まったのと、足元で同じようなことが起き始めてる。

・米国消費者センチメント指数も、2011年2月時期にちょっと落ちている。去年2010年の半ばにリバウンド懸念が言われていた時と、同じような動きをしている。

・ISM(アメリカの企業経営者が、今の経済の状況をどう考えているかを表している数値)も、直近4月で、2010年半ばと同じように相当下がっている。

・ダウ平均株価はすごく上がっているが、長期金利を見ると下がっていて、かい離がすごく。本来であれば経済の良い時は株も良くて金利も上がるが、最近の1ヶ月の動きを見ると、アメリカの金利がすごく下がって、株が上がっている。




これはアメリカの景気の悪さを、債権市場が、金利の低下をもって予想している、織り込んでいるため。アメリカの株は、経済市場よりもむしろ、足元の企業業績にどちらかというと反応している(例えばインテルの業績が良くて見通しも良いとか、そういう情報がずっとこの4月の末以降続いて、それでアメリカの株が持ち上がってきている)

・だが、今のアメリカの10年金利の低下を見ると、アメリカの経済とは、去年の夏に起きた、いわゆるリバウンド懸念、アメリカはデフレになるんじゃないかとか、そういう議論まで去年の夏はされてたと思うが、それに近い状況になってきてるとマーケットは見ている。

・私は、金利の低下に応じる形で、アメリカの株はリスクが端的に高い、夏までは高いんじゃないかと考えている。アメリカの経済指標が悪くなっているのは、私の仮説だが、日本の大震災の影響が、少しずつ影響しているのかもしれない。例えば自動車工場でトヨタさんが物を作れなかったりとか、そういった面で悪影響が少しずつ出始めているという局面。

・国際的な商品市況の下落、原油がすごく下がったりとか、そういったことがこのゴールデンウィーク中から起きている。商品CRB指数は、新興国の経済が良くなると上がりやすい関係にある。新興国の株価と商品指数を比較してみると、やはり2010年の後半から乖離 が大きくなっているのがわかる。




・株式市場はアメリカも新興国の株式も比較的冷静だったが、それに比べて商品は高くなりすぎていて、その調整が今、起きている局面ではないか。そういった意味で、ミニバブルが崩壊したと理解している。

・相対的に言うと、見方を変えると商品指数よりも新興国の株式市場の方が、もしかしたら割安な可能性がある。アメリカの株は、金利と比べると割高感が高いが、新興国の株はどちらかというと今、足元では割高感はさほどない。

・金がすごく上がって、金ブームみたいな感じになっているが、よくよく見ると商品CRB指数と、この2年間同じくらいのパフォーマンス。別に金だけが上がってるわけではなくて、石油なども同じくらい上がっている。

・金が高くなっている事に対して、これが続くという雰囲気が高まっているが、よくよく冷静に見れば、金といっても商品指数のごく一部であって、商品価格が上がるから金が上がってるという面がある。金はまだ下がりきってないので、まだ割高か言える。

・2010年は通貨ユーロの価値とアメリカの株は非常に連動したが、2010年の後半夏から関係が崩れてきた。もうこの問題は、世界の株式市場に及ぼす影響は少なくなっている。ギリシャは債務問題が、ポルトガルやスペインへ波及する事は、なくなってきている。

中国のバブルやインフレ懸念は、私は今年の後半から相当和らぐ可能性が高いと考える。中国は身近なもの、食料品などすごく上がっているので、まだインフレが大変だと言われるが、企業の側からみると原材料の上昇は一服している

・中国の経済は、10%ぐらいこの2年間成長していて、企業の利益も3割ぐらい1年間で増えている。2010年の上海総合指数はほとんど上がっていなかったが、それは行き過ぎてる面が結構あるのではないか。

・マネーストックから、 CPI(中国の消費者物価指数)の動きを予想すると、伸びがどんどん下がっている。銀行の貸し出し、お金の量がどんどん減ってってるのが分かる。こういった面から見ると、恐らく今年の後半から中国のインフレ率というのは上昇が止まると考えられる。


まとめ
世界の株式市場では 、 2010年年初からアメリカの株のパフォーマンスが上がっているが、ちょっと警戒しなきゃけないようなシグナルが増えて、一段と割高感が高まっている。

新興国の株も、パフォーマンスがそれほどよくはない。いちばん良くなかった中国株は割安。
日本株については、例えば、為替がすごく安くなるとか、あるいは政府がもうちょっと大胆に財政支出をするとか、そういう政策転換があれば、いつでも買えるような状況になると思うが、そこまでは上がれないような状況。

マネックス証券・全国投資セミナーのその2に続く



 


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