モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープン・・・買う必要なし

世界的な金融機関「モルガン・スタンレー」の名を冠した「プレミアムな株式」の投資信託が有るとなると、やたらと凄い成績で儲かりそうな予感がします。・・・投資信託を大量に見てきた管理人からすると、何やら腹黒いものを感じますが。。。

モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープン


本ファンドは、「グローバルフランチャイズ運用についてどう考えるか?」とのご質問が有ったのをきっかけとして、中身を評価してみようと思った次第です。モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープンの実態を、どうぞご覧ください。

(2019年1月12日)



 


モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープンの基本情報

このファンドの基本的な情報

購入手数料3.0%(ノーロード投資信託ではありません)
信託報酬年率1.8%(税抜き)
信託財産留保額:0.2%
運用期間:2027年2月23日まで(2012年2月17日設定)
運用会社:三菱UFJ国際投信株式会社


このファンドのポートフォリオ

日本を含む世界各国の高収益企業を選定してポートフォリオを組むという事です。参考指数はMSCIワールド・インデックス(配当込み)です。(為替ヘッジありタイプは、同指数の為替ヘッジありを参考指数にしています)

モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープンのポートフォリオ



モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープンに対する管理人の評価

運用成績は至って平凡なファンド

さて、モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープンなどと、大層カッコつけた名称のアクティブファンドでありますが、参考指数に勝っていなければただのクズファンドです。以下、参考指数のMSCIワールド・インデックス(配当込み)とのリターン比較です。

モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープンと参考指数とのリターン比較


結果は、直近3年で参考指数と同等の成績となっており、わざわざ買う必要のあるファンドとは言えません。多くの期間で参考指数よりもだいぶ劣る成績である事も多く、ごく最近の下落相場で参考指数を上回る健闘を見せているくらいです。

ただし、アクティブファンドなのですから結果が全てです。参考指数と同等ではなくて、明確にそれを上回ってもらわないと、何のために極めて高額な手数料を支払っているのか分かりません。

というか、ノーロード投資信託ではないのですから、購入時の手数料の3%をカウントすると、本ファンドのリターンは参考指数に大幅に劣っている事になり、全く買う価値が無いとも言えますね。


本ファンドの代替品はあるのか?

あいにく、MSCIワールド・インデックスをベンチマークとするインデックスファンドが存在しないので、モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープンがダメなファンドだと分かったとしても、代替品を提示しにくいのが困った事です。

ファンドのポートフォリオを眺めてみると、ほとんど日本を除く先進国に投資しているファンドであるとも判断できるので、MSCI コクサイインデックスをベンチマークとするインデックスファンドで代用しても良いのではないかと思います。

下記、代用となる<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬0.109%)とのリターン比較です。僅かにニッセイの方がリターンが低いですが、やはり同等の値動きですから、許容範囲だと思います。

購入時の手数料をカウントするとニッセイの投資信託が明らかに有利となりますから、当サイト管理人であれば、ニッセイのファンドを選びますね。

モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープンとインデックスファンドとのリターン比較


リターン比較を見ていると、モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープンはどうやら、上昇相場に非常に弱くて、下落局面に強い可能性が高そうです。銘柄選定プロセスは以下の通りとなっており、もしかしたら、下落耐性の強い企業が選ばれている可能性はあります。

モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープンの銘柄選定プロセス


再度、本ファンドのポートフォリオを見てみると(前項を参照)、生活必需品セクターの組み入れ比率を高位に保っており、下落に強そうだなと言う想像は出来ますね。


為替ヘッジありタイプとの対比が意外な印象

本ファンドには「為替ヘッジあり」のタイプも存在します。過去3年で見てみると、ヘッジありタイプの方がリターンが高くなっていて、かなり意外な感じがしました。

ヘッジありとヘッジなしのリターン比較


外国の株や債券に投資をすると、投資対象の株などの価格変動リスクに、更に同じくらい値動きの大きな為替のリスクを背負い込む事になります。人によっては、リスクが過剰であると感じるでしょう。

それであれば為替ヘッジを付けて、為替リスクをほとんどゼロにするのも悪くはないと思います。ただし、その場合には為替ヘッジコストが追加で発生して、そのコストの分だけリターンを下げる事になります。

参考為替ヘッジ付きの海外債券クラスのリスクとリターンはどれくらい?


しかし、為替ヘッジコストをカウントしたうえで、為替ヘッジ有り無しの両方のリターンを比べた結果、為替ヘッジが有っても無くても、想像よりもかなりリターンの差が少ないのであれば、人によっては為替ヘッジをかなりかけても良いかもしれません。

現に、モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープンの場合は3年のリターンは為替ヘッジを無くしたタイプの方が好成績なのですから、為替ヘッジコストを支払う事に抵抗感が無ければ、ヘッジありを選んでも良いかもしれません。

インデックスファンドでも、チェックしてみました。下記、MSCI コクサイインデックスをベンチマークとする信託報酬0.8%(コストが高いです)のインデックスファンド海外株式(ヘッジなし)インデックスファンド海外株式(ヘッジあり)の比較です。

インデックスファンドの為替ヘッジありとなしでのリターン比較


なんと、こちらも為替ヘッジを付けたタイプの方が、3年リターンで見ると8%という大差をつけて勝利している状況でした。為替リスクがいかに大きいのかをまざまざと見せつけられた感じがします。

念のために5年や10年のリターンで見た場合は、逆に、以下のように10年だと顕著に為替ヘッジを無しにしたほうがリターンは大きいものとなっていました。

インデックスファンドの為替ヘッジありとなしでのリターン比較(長期)


恐らく、相場の状況でこの辺りの数字は変わってくるものだと思われますが、リスク許容度が低めの人であれば、外国株式に投資する場合は全て為替ヘッジを付けるというのも、選択肢の一つになり得るなと言うのが感想です。

他に為替ヘッジありのタイプを使う時の戦略としては、ドル円相場が円安圏にある時は円高が進行すると損しますので、為替ヘッジありタイプ購入して、反対に円高圏にある時は円安に振れる可能性の方が高いと考え、為替ヘッジなしタイプを買うという使い分けもできます。

下記は、ドル円の10年の長期チャートです。これを見ると、例えば100円~105円程度のラインより上の場合は為替ヘッジを付けて、下の場合はヘッジ無しにすると言うのも一つの手です。

あるいは、下落と上昇は一定程度の長い期間続きますので、下落に入った局面ではヘッジありを使い、上昇局面ではヘッジなしを使うという戦略もアリでしょう。

ドル円の10年チャート


ただし、為替というものは、上下に振れても株式と違って右肩上がりで価値が増えてゆくものではなく、単に循環するものです。

上記を見ても、10年スパンで見れば結局は行って戻っての繰り返しにしか過ぎませんので、長期投資家からしたら為替リスクなど完全に無視してしまっても良い存在であるとも言えます。従って、多くのインデックス投資家は為替ヘッジを付けないで投資をしています。

もしもどうしても為替変動が気になって仕方がないという人がおられたら、その時は為替ヘッジを利用すると良いでしょう。為替ヘッジが無い方が偉いというような事は一切ありませんので、ご自身のリスク許容度に応じて決めると良いですね。

もちろん、為替ヘッジありタイプを使うにしても、モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープンは買う必要の無いような投資信託ですから、もっと良心的なファンドで、為替ヘッジを使いましょう。



モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープンの購入先

モルガンスタンレー グローバルプレミアム株式オープンは、フィデリティ証券SBI証券楽天証券カブドットコム証券などで買う事ができます。もしもどうしても買いたい場合は、フィデリティ証券を利用すると手数料をゼロにして買い付けが可能です。


 


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